【英語を学ぶ】「ケンブリッジ英語検定」とは【大学入試】

こんにちは、「学ぶことは真似ることから」のブログです。

今回は、ケンブリッジ英語検定の紹介です。

英語を学ぶうえで、1つの目標として検定を利用されている方や受検を考えている方、入試への活用を考えている方などに参考になれば幸いです。

昨今、英語によるコミュニケーション能力(特に話す・書くといった発信力)が課題となっており、英語教育の抜本的な改革が進められています。

英語の4技能の強化が急務となっています。

※英語教育の英語4技能とは⇒LSRW
Listening(聞く)
Speaking(話す)
Reading(読む)
Writing(書く)  

大学入試でも4技能の総合的な能力の評価が必要とされ、

民間の資格・検定試験を活用がされることになっています。

2019年の時点で、活用される民間の資格検定試験「認定試験」は以下の7つです。

英検(実用英語技能検定)TOEIC(トーイック)GTEC(ジーテック)TOEFL(トーフル)IELTS(アイエルツ)TEAP(ティープ)
・ケンブリッジ英語検定 

これらの検定は、統一して、国際的な外国語の評価基準CEFRでA1~C2の6段階で評価されます。

概要と特徴【ケンブリッジ英語検定】

実施団体

  • ケンブリッジ大学英語検定機構

英語の習熟度を測る試験を提供している団体です。

イギリスの名門大学であるケンブリッジ大学の1つの部門であり、1913年に設立されました。

この団体が主催する検定の受験者は、世界130か国以上で年間500万人以上が受験しています。

概要

  • 英語学習を楽しく、効果的で、達成感のあるものへ

研究に基づいた4技能バランスの良い試験で、年齢・レベルに関係なく受験できます。

実生活の様々な状況でのコミュニケーションのために、英語をどのように使うことができるかを評価するものです。

種類とレベル【ケンブリッジ英語検定】

  • 検定レベルは8種類

目安として英検のレベルを右に記載しています。

検定レベル補足スコア英検目安
C2 Proficiency(プロフィシエンシー)(CPE)世界最高峰の資格、英語を卓越したレベル200~
C1 Advanced(アドバンス)(CAE)高度な英語力を示す証明180~1991級以上
B2 First(ファースト)(FCE)英語を話す環境でコミュニケーションに必要な英語力160~179準1~1級
B1 Preliminary(プレリミナリー)(PET)日常の実践的な英語力140~1592級~準1級
A2 Key(キー)(KET)簡単な英語でコミュニケーションできる120~139準2級~2級
A2 Flyers(フライヤーズ)英語を学ぶ最初のステップ3120~139準2級~2級
A1 Movers(ムーバーズ)英語を学ぶ最初のステップ2100~1193級~準3級
Pre A1 Starers(スターターズ)英語を学ぶ最初のステップ180~994級~5級

Flyers、Movers、Starersをまとめてヤングラーナーズ英語検定(Young Learners English)YLEと呼ばれ、英語検定は初学者向けとなっていますが、英検のレベルと比較するとやや高難度とわかります。

また、ケンブリッジ英語検定の最大の特徴は、CEFRのC2レベルの認定があることです。

英検1級を取得したとしてもC2レベルの認定には至りませんので、上級者にとっては受ける価値はありそうです。

ただし、Proficiency(プロフィシエンシー)は英検1級の合格者、TOEIC満点取得者でも難しいと感じるほどの難易度です。

試験の詳細【ケンブリッジ英語検定】

試験時間

検定レベル試験時間(計)ListeningSpeakingReadingWriting
C2 Proficiency(プロフィシエンシー)約3時間56分 40分16分90分90分
C1 Advanced(アドバンス)約3時間55分 40分15分90分90分
B2 First(ファースト)約3時間29分40分14分75分80分
検定レベル試験時間(計)ListeningSpeakingReading & Writing
B1 Preliminary(プレリミナリー)約2時間12分30分12分90分
A2 Key(キー)約1時間50分30分10分70分
A2 Flyers(フライヤーズ)約1時間14分25分9分40分
A1 Movers(ムーバーズ)約1時間2分25分7分30分
Pre A1 Starers(スターターズ)約45分20分5分20分
  • 4技能バランスよく出題

「Speaking話す」試験も必ず実施され、日本人に多くいる「読めるけど話せない」ということを克服できる試験内容です。

実施回数・場所・検定料

検定レベル実施数※検定料検定場所※
C2 Proficiency(プロフィシエンシー)計11回25,380円長野,大阪,東京
C1 Advanced(アドバンス)計38回 22,140円長野,大阪,東京
B2 First(ファースト) 計26回 19,980円長野,大阪,東京,北海道
B1 Preliminary(プレリミナリー) 計26回 19,980円 長野,大阪,東京,北海道,鹿児島
A2 Key(キー) 計24回 11,880円長野,大阪,東京,北海道,鹿児島
A2 Flyers(フライヤーズ) 計7回 11,880円 長野,大阪,東京,北海道,奈良,兵庫
広島,山口,岡山,愛知
A1 Movers(ムーバーズ) 計7回 9,720円長野,大阪,東京,北海道,奈良,兵庫
広島,山口,岡山,愛知
Pre A1 Starers(スターターズ) 計7回 9,720円 長野,大阪,東京,北海道,奈良,兵庫
広島,山口,岡山,愛知

※実施回数・検定場所ともに2019年度時点の1年間のデータで、コンピュータ上のテストとペーパーテストを合わせたものです。また、実施回数は中高生向け(for shool)を除いた回数です。

  • (英検と比べると)年に何かも実施される

英検は年に3回程度しか受験できないのに対し、実施回数が多いのがメリットと言えます、

  • (英検と比べると)検定料が高い・実施場所が少ない

検定料は英検と比べるとかなり高いですね(゜-゜)

現時点で受検地も限られていて英検のように手軽に受けれるわけではないです。地方に住む方にとっては移動コストもかかりますので、少し不便です。

では実際どのような問題がでるのでしょうか。

サンプル問題を見てみましょう。

サンプル問題【無料】

下の表の”こちら”からケンブリッジ英語検定の公式ホームページにつながります。(英語のページです)

ファイルのサイズのの関係で、お使いの機種ではダウンロードするには少し時間がかかります。注意してください(._.)

検定レベルサンプル問題のページへ
C2 Proficiency(プロフィシエンシー)“こちら”
C1 Advanced(アドバンス) “こちら”
B2 First(ファースト) “こちら”
B1 Preliminary(プレリミナリー) “こちら”
A2 Key(キー) “こちら”
A2 Flyers(フライヤーズ) “こちら”
A1 Movers(ムーバーズ) “こちら”
Pre A1 Starers(スターターズ) “こちら”

どの程度のレベルか確認できますが、無料のレベルチェックテストから、自分のレベルもわかります。

受検を検討されている方は、こちらでも自分がどのレべルのテストを受ければ良いか分かります。

無料のレベルチェックテスト

自分が8つのうちどのレベル試験か判定するために、25問の問題を解答するものです。

興味がある人は挑戦してみてください。「レベルチェックテストを挑戦する」

高校の指導要領との整合性

「A2 Key for shool」は日本の高校英語との整合性が非常に高いです。

もともと日本の高校生を対象に作成されており、高校生は自分の到達度知る絶好のテストとなります。

また、高校生にとっては大学入試にも活用されおり、高いスコアを勝ち取ることで難関大学への入学も可能です。

大学入試への活用【ケンブリッジ英語検定】

ケンブリッジ英語検定の大学入試の推薦やAO入試への活用例は多くありますが、一部の例をご紹介します。

大学方式内容
国際教養大学特別選抜B2 First以上の出願資格
東北大学AO入試全学部で総合評価の一指標とする
筑波大学推薦入試医学群はC1 Advanced以上、
その他はB1 Preliminary以上をスコアに反映
信州大学推薦入試経法学部で推薦要件の1つ
広島大学AO入試出願資格・加点・合否判定に学部ごとに利用
長崎大学AO入試選考の参考

この他にも、個別試験での加点・満点換算など、ケンブリッジ英語検定の大学入試への活用は数多くあります。

意外と知られていないため、行きたい大学の入試要項を取り寄せ、詳しく見てみると、思わぬ形で入学できるかもしれません。

ここで、「ケンブリッジ英語検定」の紹介は以上になります。

英語を学ぶ方法は様々です。何となく勉強するよりも、明確な目標を定め勉強するほうが学習能率を高められます。検定のスコアは、目標にするのは良いのではないでしょうか。

日ごろの学びの参考になれば幸いです。では(^◇^)