【大学入試改革】英検は取得しておくべき理由【共通テスト】

こんにちは、「学ぶことは真似ることから」のブログです。

英語の検定は様々なものがあるのはご存知の人も多いでしょう。

・英検(実用英語技能検定)
・TOEIC(トーイック)
・GTEC(ジーテック)
・TOEFL(トーフル)
・IELTS(アイエルツ)
・TEAP(ティープ)
・ケンブリッジ英語検定 

主要な検定試験は以上のものが挙げられます。英検とTOEICを聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。

大学入試センター試験が廃止され、2021年度入試から「共通テスト」が実施されます。

英語においては、資格検定試験が活用されることが決まっており、各大学の合否判定にも採用されます。

今回は、民間の英語検定がどのように入試に活用されているかを紹介します。

また、民間の英語検定でも英検を早期に受験しておくべきであることも見ていきましょう。

【大学入試改革】英検は取得しおくべき理由【共通テスト】

まず、英検を取得しておいた方がいい理由です。

英検を取得した方がいい理由

  • 圧倒的認知度

日本では誰でも聞いたことのある検定です。

英検を保有していれば、人から一定の評価を受けられるることは間違いありません。

レベルの目安も以下のように7段階の級に分けられ、英語を使いこなせる指標として認知度が最も高い検定です。

レベル目安出題目安審査基準
1級大学上級2次試験で約10分のスピーチとその内容への質問対応があり。
意見を論理的に伝える発信力と対応力が求めらる。
世界で活躍できる英語力の証明。
広く社会生活で求められる英語を十分理解し使用できるか。
準1級大学中級文章の意味を理解するだけでなく、その真意の解釈が必要。
エッセイ形式の実践的英作文が出題。
実際に使える英語力の証明。
社会生活で求められる英語を十分理解し使用できるか。
2級高校卒業医療やテクノロジーなどの社会性のある英文読解が出題。
コミュニケーション力が高く評価される。
社会生活に必要な英語を理解し使用できるか。
準2級高校中級教育や科学などの長文が出題。
高校卒業段階の英語力の達成目標でもある。
日常生活に必要な英語を理解し使用できるか。
3級中学卒業ライティングと面接が加わり伝える力が求められる。
筆記試験では海外の文化など視野が広がる。
身近な英語を理解し使用できるか。
4級中学中級長文読解も出題され、より実用的な出題形式。
スピーキングテストも受験可能。
簡単な英語を理解し表現できるか。
5級中学初級家族や趣味など身近な話題が出題。
英語の基礎固め。スピーキングテストも受験可能。
初歩的な英語を理解し表現できるか。
  • 学校・教育機関など受験場所が身近にある

英検は、公立の中学校や高校などで当たり前のように受験できる強みがあります。

認知度が最も高いゆえに、学校側からも強く推奨されています。

地域の学校によっては受験料が割安になる所もあります。

至る所で受験でき、受験者も国内最大規模の英語検定ですので、出願の仕方も簡単です。

  • 試験対策が簡単にできる

英検は1963年から実施されており長い歴史があり、のべ受験者数も数多くいます。

長年の試験実施から参考書なども多く出版されており、容易に英検に向けて勉強することができます。

他の検定試験は対策の仕方は調べる必要がある一方で、

英検の対策方法は、書籍の購入、塾での対策、オンラインでの対策、アプリでの対策など多くの対策方法があり、受験しやすい検定です。

  • 英語が身につく

当たり前ですが、試験に合格しようと学ぶことで、確実に英語の力がつきます。

過度の資格信仰について
個人的な意見ですが、資格を取得することが、
目的になってはいけないかなと思います(・_・)
「全ては資格を取るため」とか
「資格があるから有能」ではなく、
「資格を取得で身につけた能力を活用する」
資格取得後に目を向けて勉強するとより頑張れます!
  • 4技能が測定され力がつく

英語4技能とは、Listening(聞く)・Speaking(話す)・Reading(読む)・Writing(書く)のことです。

特に今までの大学入試(センター試験)では読むReadingが重視されていましたが、

グローバル化の進展で、より異文化コミュニケーションが重要視され、書く・話すも含めた4つのバランスの取れた能力が必要とされています。

出典;英語4技能試験情報サイト「高等学校・大学の英語力の評価及び入学者選抜の改善」より引用

英検はこの4技能に対応した検定試験になっています。

5級・4級といった基礎的なレベルから、コンピュータ端末を使用して話すSpeakingのテストも受けることが出来ます。

  • CBTに対応

CBT(Computer Based Testing)とは試験をコンピュータ上で行うことです。

英検は新たにコンピュータ上で試験ができるようになり、オンライン受験が可能になります(2019年時点で2級~3級)。

CBTは従来のテストに比べて紙を使った手間を大幅にでき、注目が高まっているんです。

近い将来、多くの入試・試験もCBTの活用されることになり、自宅で試験が受けられる検定も多くなるでしょう。

デジタル機器の操作が出来ることは、必須になってきているとも言えます。

  • 他の試験の優遇措置がある

「通訳案内士」「警察官採用試験」などの試験で英検を取得していると免除される試験科目もあります。

  • 中学入試・高校入試に有利

全国の中学・高校入試で優遇措置をとる学校が多くあります。

中学入試はさほど多くはありませんが、主に私立中学の合否判定に参考、加点の処置がされる学校があります。

高校に関しては、あらゆる高校で何らかの優遇措置があります。

  • 3級以上でテストに○点を加点
  • 準2級以上で内申点に○点を加点
  • ○級以上が出願条件
  • 学力基準が達していない場合の救済処置
  • 推薦入試のランク付け
  • 英検のスコアを入試得点に換算し、試験の点数と高い方を採用する

時折、「英検などの資格検定は持っていても意味がない」ということを耳にします。

「本当に力がある人間は資格など不要」という意見です。

確かに真に力のある人はそうかもしれませんね(゜-゜)

とはいえ、英検を取得していてムダなことはないです。

そして、何といっても英検が大学入試に活用されることが決まっています。

大学入試を控える人にとって、英検を取得しておくべき最大の利点は、英検の「大学入試への活用」です。

英検は取得しおくべき理由【大学入試への活用】

2024年度入試まで、 「センター試験」に代わる「共通テスト」の英語は、「共通テストの英語の試験」と「民間の検定試験」が併用されます。

これは、各大学によって検定試験の大学入試への活用の仕方が異なるということです。

ちなみに、2019年度入試で既に多くの大学入試で英検が活用されています

一部を紹介します。

国公立大学入試の英検活用例【2019年度入試】

大学学部学科英検活用方法
茨城大学工学部準1級
2級
個別学力検査で得点を換算し高い方で判定
秋田大学国際資源学部準1級個別学力検査を満点に換算
千葉大学看護学部
教育学部(英)
園芸学部
文学部(人文)
理学物(物)
準1級
2級
個別学力検査で5点~30点加点
東京藝術大学音楽学部準1級センター試験を満点に換算
広島大学全学部準1級センター試験を満点に換算
鹿児島大学全学部準1級センター試験を満点に換算
九州大学共創学部準1級みなし得点として換算し高い方で判定
国際教養大学国際教養学部準1級センター試験を満点に換算
宮崎大学工学部2級個別学力検査を満点に換算

などが挙げられます。

※詳細は各大学の入試要項をご覧ください。

私立大学入試の英検活用例【2019年度入試】

大学学部学科・方式等英検活用方法
早稲田大学国際教養学部2級~1級5点~15点の加点
東京理科大学グローバル方式2級
準1級
10点~20点の加点
立教大学グローバル方式2級
準1級
出願資格
明治大学全学部2級
準1級
試験免除、級やスコアに応じて得点を与える
立命館大学全学部
センター方式
準1級センター試験を満点に換算
関西大学英国方式
外国語学部
準1級英語を満点に換算

などが挙げられます。

※詳細は各大学の入試要項をご覧ください。

大学入試は、英検以外の検定試験の活用例も多数あります。

しかし、最も身近な「英検」は早くから受験している人も多く、一番馴染みがあるのではないでしょうか。

また、英検は、級が7つに分かれていますが、外国語の国際的な評価基準であるCEFR(セファール)のスコアにも対応しています。

級よりもCEFRのスコアの方を重要視されているのは間違いないでしょう。

英検を受験された方は、結果表に記載されていますので確認してみてください。

大学入試でも複数の民間の検定試験を活用していますが、CEFRのスコアを基準として判定します。

では、ここで「英検は取得しておくべき理由」は終わりになります。

英検を「古い、時代遅れ」「資格はいらない」と投げ捨てるのではなく、取得しておくべき検定としてチャレンジすることをおすすめします(^_^)/~