【健康と勉強】学習効率が上がる食事と運動【記憶の手助け】

こんにちは、「学ぶことは真似ることから」のブログです。

「健康的であれ」とよく耳にしますが、勉強にとって「健康」は重要でしょうか?

規則正しい食事と適度な運動で学習効率は上がるかどうか、見ていきましょう。

学習効率が上がる食事と運動【脳の仕組み】

何度繰り返し同じことを勉強をしても「覚えられない」「記憶できない」「理解できない」という効率の悪さを感じたことはないでしょうか。

健康と勉強の関わりを見ていく前に、脳のメカニズムを確認していきます。

脳内の神経細胞の役割

私たちの脳内には1000億の神経細胞があると言われています。

目や耳から得た情報が脳に送られ、神経細胞が処理伝達します。

脳内では、神経細胞の複雑なネットワークで情報がやり取りされています。

  • 神経細胞⇒情報を処理し伝達する細胞

この複雑なネットワークを経て届いた情報は海馬に送られ、新しい記憶となると考えられています。神経細胞の活性化が記憶には重要です。

記憶を作り出している「海馬」の入り口にある「歯状回」という部分があります。歯状回は、神経細胞が生み出されているということが最近分かってきました。

「歯状回」で新しく生まれる神経細胞の役割

情報は「歯状回」を通して海馬で記憶されますが、「歯状回」で新しく生まれる神経細胞は、細かい違いを見分け記憶する役割があると言われています。

  • 歯状回の細胞のおかげで細かい違いが記憶できる
・駐車場に車の駐車するとき
⇒いつもと違う場所でも覚えていられる
・同じ料理をするとき
⇒いつもと違う味の変化に気づける
・気温の変化
⇒普段との気温の変化を感じられる など

この「歯状回」で神経細胞が生まれることで、日常の細かいことを記憶できるんですね(‘ω’)

ここで、この「歯状回」で神経細胞の生まれ変わりを活性化するために健康であることが関わってきます。

「歯状回」で生まれる神経細胞を成長させる

「歯状回」で生まれる神経細胞を成長させるには、「インスリン」が関わっていると考えられています。

  • 「インスリン」が神経細胞を成長を後押し

アメリカのサウスカロライナ大学の研究によると、インスリンが脳に届いていないと、著しく神経細胞の成長が落ちることが分かっています。

神経細胞の成長に関わるインスリンとは

インスリンはすい臓で作られ、食事をとると分泌されます。

人は、ごはんやパンなどの炭水化物を食べて、ブドウ糖に分解し、血液中のブドウ糖をエネルギーとして活動しています。

ブドウ糖は血糖と呼ばれ、食事により大きく変動します。

インスリンはこの血糖値を一定に保つ重要なホルモンでもあります。

※インスリンの様々な働き

  • 全身にブドウ糖を取り込ませる
  • エネルギー源として働くグリコーゲンの合成促進、分解抑制
  • 脂肪の合成促進、分解抑制

など

よく耳にするのが、このインスリンの量が少なかったり、上手く働かないと、高血糖になり糖尿病となるということです。

糖尿病になると、目に異常をきたし失明したり、腎臓や手足に障害が出てきてしまします。

前置きが長くなりましたが、このインスリンを上手く働かせれば、脳の神経細胞の成長を促し、学習効率を上げられるということです。

具体的に気を付けることが、食事と運動です。

学習効率が上がる食事と運動

学習効率を上げる食事を

  • 一日3食
  • まとめ食い

1日1食や2食などの「まとめ食い」はおすすめできません。1食を抜くことで、次の食事で急激に血糖値が上がる原因となります。

また、朝食を除くとその日のインスリンの反応が悪くなるということも示されいます。

  • 糖質過多にならない食事

糖質、たんぱく質、脂肪のうち血糖値の上昇の9割は糖質によるものとされています。バランスの良い食事で糖質のとり過ぎには注意ですね。

  • 「白い糖質」⇒「茶色の糖質」
・白米⇒雑穀米・玄米
・白いパン⇒全粒粉のパン
・うどん⇒そば

食物繊維を含み体に徐々に吸収される糖質をおすすめします。

  • よく噛む

ゆっくりよく噛んで食べることで、インスリンの適切な分泌を促すホルモンGLP-1が増える研究もあります。

  • 野菜や海藻から食べる

野菜⇒ごはんの順に食べると糖質がゆっくりと吸収されます。食物繊維があるものから食べると良いでしょう。

「勉強で時間がない」⇒「食事は速攻でテキトーに」はやめましょう

ゆっくり落ち着いて食事はとるべきです。

咀嚼する時間をとるという意味でもそうですが、勉強に追われずゆっくりと時間が流れるときがあってもいいのではないでしょうか(^_-)

学習効率を上げるには適度な運動

  • 歩く量を増やす

スポーツをする時間をわざわざとる必要はありません。散歩などで血液中の糖が筋肉へ運ばれ、エネルギーとして使われます。

通勤通学の時間を上手く有効活用できます。

  • 軽い有酸素運動

有酸素運動は、脳の神経細胞の成長を助ける「インスリン」の働きをよくします。

インスリンの働きを高めるために継続した無理のない歩行、ジョギング、水泳などを勉強の合間に入れると、気分転換にもなり一石二鳥です。

  • 運動で筋肉量増加⇒基礎代謝の向上

また、運動による筋肉量増加は、基礎代謝を増やし血糖値をコントロールすることにも役立ちます。また、インスリンの感受性を高める面でも有効とされています。

今回は以上になります。

食事と運動といった細かいところも気を配り、少しでも勉強の成果を上げてもらえたらと思います。

何より健康でないと頑張れません(-_-;)

体調を崩すと努力しようがありません。体調には十分に気を付けて、日ごろの勉強に精を出してください(^^)/