【何歳からでも学ぶメリット】勉強こそ最高の脳の健康法【老化防止】

こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。

勉強は子供や大学生だけがするものではありません。生涯にわたって大人になっても勉強はしていくべきです。

今回は、生涯にわたって勉強することのメリットや注意点を紹介します。

【何歳からでも学ぶメリット】勉強こそ最高の脳の健康法【老化防止】

内閣府によると、2018年10月時点の日本の総人口は1億2,644万人、うち65歳以上人口は3,558万人。総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)は28.1%となっています。

また、下記の図にもあるように、今後2065年(令和47年)には、約2.6人に1人が65歳以上約3.9人に1人が75歳以上になると推計されています。

出典;内閣府 高齢化の推移と将来推移より引用

また、下記のグラフのように平均寿命と日常生活に制限のない期間(健康寿命)は年々増え、人生100年時代ともいわれています。

出典;内閣府 健康寿命と平均寿命の推移より引用

平均寿命の伸びにより、高齢化が進んだことで、生涯学習のニーズの高まっています

20代前半で学ぶことを止め、残り80年近く何も学ばないということでは、社会変化についていけず、取り残されてしまいます。

大学を出て1つの会社に一生務めて、老後を迎えることは難しくなり、新たな就労に活かすための知識・技能などを”学び直し(リカレント)”が必要になるのです。

  • 社会人入試の実施
  • 夜間大学院の設置
  • 昼夜開講制の実施
  • 科目等履修生制度の実施
  • 長期履修学生制度の実施

など社会人が学べる取り組みが進められています。

学び直しが必要なのは、急激な技術革新によってもたらされる社会変化への対応だけではありません。

”学ぶ”ことで脳を活性化させ、生涯にわたって健康的に生きられるようにする利点もあります。

勉強は脳を活性化させ健康に導く

歳を重ねると何かを思い出したり、簡単なことを覚えたりすることが難しくなってきます。

  • 「人の名前と顔が一致しない」
  • 「有名人の名前が出てこない」
  • 「大事な物をどこにしまったか思い出せない」

これらは、加齢とともに頭が悪くなることを意味しているのでしょうか?

頭のよさ”は一般に”知能”(intelligenceインテリジェンス)と呼ばれますが、心理学者レイモンド・キャッテルは、”知能”を以下のように大別しています。

  • 流動性知能

新しいことを学習する知能、新しい環境に適応するための問題解決能力などです。

処理スピード、直観力などが含まれます。

  • 結晶性知能

長年にわたる経験、教育や学習などから獲得する知能です。

言語能力、理解力、コミュニケーション力などが含まれます。

※レイモンド・キャッテル
イギリス出身の心理学者でエクセター大学を経て
ハーバード大学、イリノイ大学、ハワイ大学などで
教鞭をとった人物。

流動性知能は、10代後半から20代前半の青年期をピークに年齢とともに低下します。

結晶性知能は、年齢が上がっても維持される能力が多く、語彙能力は一貫して向上する結果も出ています。

出典;けあサポより引用
出典;健康長寿ネットより引用

確かに、子供の頃は細かいこともすぐに暗記でき、単純な計算スピードも抜群に速いです。この流動性知能は、歳を重ねると低下するため、頭の回転が悪くなったと感じるのかもしれません。

しかし、教育や学習などから獲得する知能である結晶性知能は、歳を重ねても向上します。どんどん頭を使えば、年齢にかかわらず頭は良くなるわけです。

若いうちに流動性知能を出来るだけ引き上げておき、年齢が上がっても急激な低下を抑えつつ、結晶性知能を鍛えれば脳が老化することを防げるのではないでしょうか。

また、老年期においては、抑うつの状態がある場合に、結晶性知能や流動性知能の低下がより進行することが報告されています。

勉強を始めるに遅すぎるということはありません。生涯を通して自ら学ぼうとすることが、脳への刺激となり健康的な生活を送れるのです。

年齢が上がっても勉強していく際の注意点やメリットを次に挙げていきます。

【年齢が上がっても勉強をするべき】メリットや注意点など

勉強は脳の老化予防になる

「勉強は学生の頃にやるもの」という考えがあれば捨てるべきです。生涯を通して新しいことを学び続けるマインドが、勉強も仕事も人生も楽しくしてくれます。

仕事や学校などを辞めて、人との会話がなくなることも、脳の老化の原因になり得ます。

  • 本を読む
  • コミュニティに参加する
  • 趣味を持つ

など、頭を使う機会に積極的に出会いに行くべきです。

知的レベルが高い人は、高齢になっても知的機能は落ちにくい

若いうちに一生懸命勉強し頭を使っておくことは、結果的に高齢になったときの自分のためになります。

好奇心を持って新しいことを学ぶ

言語能力やコミュニケーション能力などの結晶性知能を高め維持することで、流動性知能の低下が補われます

新しい何かを勉強することを生きがいにするのもおすすめです。

大人になっても学べる方法をいくつかあります。以下を参考にしてください。

孤立せず仲間と学ぶ

困ったときに頼れる仲間がいる環境で学ぶことをおすすめします。

コミュニケーションをとる機会があった方が、学習内容について話せて理解も深まり、学習効果もでやすいです。

自分の好きなことを勉強して楽しむ

  • 日々の生活で疑問に思ったことを調べてみる
  • 近所の歴史について研究してみる
  • 身近な動植物を調査してみる
  • 小説を書いてみる

好きなことを楽しくやることで、脳は活性化されます。ちょっとしたことを調べるだけでもいいです。好きなことを楽しんで勉強することでも人生を豊かにするでしょう。

達成感を味わう

学んだ成果を味わうには、検定などの利用が考えられます。

歴史検定、論理力検定、世界遺産検定、、、など。合格を目標に勉強することも悪くないです。

実際に合格したり、スコアが上がれば嬉しいもので、もっと勉強したくなります。以下に最もポピュラーな検定を紹介しています。

では、今回は以上になります。

受験など特別なイベントなくても、脳を鍛える手段の1つとして勉強してみてはどうでしょうか。それでは(^^)/