こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。
勉強をする時間帯にこだわっているでしょうか?
学校に通っている場合、働いている場合、などは限られた時間でしか勉強できません。ただ、少なくとも”この時間帯”に勉強してほしいというものがあります。
【試験勉強は細部にこだわる】勉強をやるべき時間帯
今回は”試験勉強”に絞った内容です。”この時間帯”というのは、”試験と同じ時間帯”です。
試験勉強は、試験と”同じ時間帯”に”同じ科目”を勉強する
例えば、下記のように試験の時間帯を調べ、日頃から勉強する時間帯を調整するこです。
「世界史A」は午前9:30試験開始⇒日頃から午前9:30に世界史を勉強する。
「数学Ⅰ・A」は午前11:20試験開始⇒日頃から午前11:20に数学を勉強する。
「国語」は午後1:30~2:20⇒日頃から午後1:30~2:20は国語に絞って勉強する。
午後に受験する中学の「算数」は午後4:40試験開始⇒毎日午後4:40に計算練習を必ずやる。
日商簿記1級の「工業簿記・原価計算」は午前11:20に試験開始⇒日頃から午前11:20には工業簿記に絞って勉強する。
このように、実際の試験時間と全く同じ時間帯に同じ科目の勉強をすることをおすすめします。
学校や仕事をしている人は、平日に、試験と同じ時間帯で勉強するのは難しいと思います。
このように平日が難しい場合、休みの日だけは、同じ時間帯で勉強するだけでも良いと考えています。
では、なぜこのようなことを勧めるかというと、人間を含む生物は”サーカディアン・リズム”と呼ばれる体内環境を変化させるリズムがあるからです。
サーカディアン・リズムとは【体内環境を変化させるリズム】
サーカディアン・リズム(circadian rhythm)は、ラテン語のcirca「概ね」とdies「日」から名付けられた言葉です。「概ね1日」のリズムという意があり、サーカディアン・リズムは概日リズムとも呼びます。
地球は、自転による24時間の周期で昼と夜が変化しています。この変化に同調して、地球上の生物も24時間の周期で、体内の環境を変化させる機能があるのです。
※身体の24時間の変化 朝⇒血圧と心拍数の上昇 昼⇒血中ヘモグロビン濃度の上昇 夕方⇒体温の上昇 夜⇒尿の流出量の上昇 真夜中⇒成長ホルモンの上昇
このリズムが乱れるとどのようなことが起こるでしょうか。
海外旅行などで生活のリズムに変化があると、”時差ボケ”が起こるなどが1つの例として挙げられます。また、不眠症やうつ症状とも関係しているとされています。
このサーカディアン・リズムは、18世紀フランスの科学者ジャン゠ジャック・ドルトゥス・ドゥ・メランの科学論文によって報告されました。以下のような植物の観察を行ったとされています。
(マメ科の植物)オジギソウを使った観察
オジギソウの葉は一般に、接触や振動などの刺激で葉を閉じる習性があります。
しかし、暗室内で一日中オジギソウを観察を行った結果、葉が外からの刺激がなくても約24時間周期のパターンで動き続ける就眠運動をすることが観察されました。
これは、1日中くらい場所でも同様な運動をすることから、日光とは関係なく、自らの中にある時計をもとに運動していることが明らかになりました。
サーカディアン・リズム(概日リズム)の研究は植物だけでなく、”ハエ”の研究に続きます。
1970年代カリフォルニア工科大学のベンザー博士とコノプカ博士によるショウジョウバエの研究です。
ショウジョウバエのほとんどは、通常1日のうち12時間は動き回り、残りの12時間は眠ります。しかし、その周期が19時間や28時間のハエが存在することを発見し、遺伝子に起因することを突き止めました。
この遺伝子は、2017年ノーベル生理学・医学賞を受賞した、ブランダイス大学のジェフリー・ホール名誉教授、マイケル・ロスバッシュ教授、ロックフェラー大学のマイケル・ヤング教授によって解明されました。
勉強においても体内リズムをつくっておく
試験でベストなパフォーマンスを発揮するために、日頃から試験時間のときに、脳が最も働く状態にしておくべきです。
1日の生活で、思考、判断、表現など知的作業をする時間帯と試験の時間帯を合わせておけば、本番でも力を発揮できるわけです。
逆に、普段頭を使わない時間帯に試験があれば、普段の力を発揮できない恐れもあります。
さらに、勉強内容である科目の違いも注意して、試験時間帯に応じた科目を勉強することを意識するといいですね(^_^)v
試験の時間帯が、最も頭が働く時間帯となるように生活を整えておく。
科目・分野ごとの勉強時間も、試験時間帯に合わせておく。
また、勉強だけではなく、試験当日を意識した生活リズムにしおくことをおすすめします。
普段と違う時間に寝付けなかったり、起きれなかったり、などよくあることです。
生活リズムは急には変えられません。試験直前だけではなく、普段から試験当日の起床時間や試験前日の就寝時間に合わせることで、試験の日に焦らなくなるでしょう。
では、今回は以上になります。
勉強する時間帯を少し変えるだけでも、試験本番で本来の実力が発揮しやすくなるでしょう。それでは(^^)/