こんにちは、「学ぶことは真似をすることから」をコンセプトにブログを書いています。
皆さんは「長所を伸ばすこと」と「短所を直すこと」のどちらに重点を置いていますか。
勉強や学ぶとき以外にも、「自分の得意分野を徹底的に突き詰める人」と「自分の不足しているところを見極め鍛えて克服する人」がいるかと思います。
ここでは、教育や子育てにおいて”長所伸長型”と”短所矯正型”としてどちら良いのか考えていきます。
【教育・子育てにおける】「長所伸長型」
”長所伸長型”とは、長所を伸ばすことに重点を置くことですがどのような良い面があるでしょうか。
長所を自覚し伸ばすことで、自分の良いところがはっきりし自信を持てます。自信を持てばより行動でき、積極的になれます。
1つのことに集中できるようになれば、専門的な知識や技能が備わり、その道のプロフェッショナルになれます。
特定の分野のエキスパートとなれば、自分しかできないことが生まれ、多数の人に必要とされる存在になれます。
自分の強みを伸ばすことはやりがいがありますし、上達速度も速く成長を実感できます。
「そろばんの有段者」「けん玉の大会で優勝」「スポーツの世界大会で活躍」など1つの強みで高校・大学に行かれる方はいます。マニアックな特技であっても、目に見える明確な評価を受ければ、現に合格者が出ています。
また、東京大学でも2016年度より推薦入試を導入、京都大学では特色入試として導入されており、学力だけでなく、自分の特色を持っている人材が求められることが分かります。
大学入試において、一般的に国立大学は5教科7科目以上が必要とされるケースがほとんどですが、私立大学は受験科目が3科目という大学が多いのが現状です。
少ない科目数で、特定の科目に特化した能力を求められる私立大学に有利と言えます。
「自分の長所は?」「自分の短所は?」「自分の特技は?」就職活動の定番の質問に対して事欠さないでしょう。自分の長所、長所だけ伸ばしたことによる短所が明らかになり、人事の印象に残るでしょう。
また、特化した能力が求められる専門職であれば、転職活動で必要とされます。
【教育・子育てにおける】「短所矯正型」
次に”短所矯正型”です。自分の短所を鍛え直すことの良い面を見ていきましょう。
自分の短所を見極め克服する癖をつければ、現状の問題点を考え打開策を考えられうような人になり、批判的思考力が養われるでしょう。
アイディアを形にするときや問題を解決するときは、その規模が大きいほど一人では実現するのは難しくなります。多くの人が協力する必要があります。
様々な分野の専門家の意見や能力を駆使して実現しようするとき、複数の人がバラバラに動いては物事が進みません。
このようなときに、欠点や短所の少ない幅広い能力をもった人、つまり「意見を統合するゼネラリスト」が必要になります。人と人とをつなぎ、考えをまとめ上げる力をもった人です。
短所を鍛えぬき、多くの分野の知識や技能を満遍なく習得した人は、集団を統率するに相応しいと言えるでしょう。
常に自分の短所を見極め改善しようとすることは、物事の問題意識を強く持ち改善しようとすることにつながります。
問題意識を持ち状況の変化に敏感になることで、技術やトレンドなどの変化にも対応できます。
斬新なアイディアは、まったく関係のない分野からヒントを得ることで生まれることがあります。遠く離れている分野と分野をつなげることで、より斬新なアイディアを生み出します。
多くの試験やテストは複数の科目の合計点によって決まります。
中学生の高校入試を例に挙げると、高校入試は主に5教科の合計点数によって合否が決まります。
例えば、英語・国語・数学・理科・社会の5教科のうち、 英語と社会が得意で90点以上取れ、数学が苦手で30点しか取れない人は、 得意な科目を勉強するか、苦手な科目を勉強するか、 どちらが合格に近づくでしょうか。 ズバリ、苦手な科目を勉強したほうが合格に近づきます。 以下のような理由があります。 1.得意な英語と社会を勉強してもあと10点ずつしか上がらない 2.苦手な数学はあと70点上がる可能性がある 3.90点を100点にするより30点を60点にあげる方が簡単で効率的 4.90点から上げるより、30点から上げるほうが労力がかからない
試験は総合点で合否が決まりますので、圧倒的に苦手な科目、つまり自分の短所を直した方が合格につながりやすいのです。
試験の合格を第一に考える場合は、苦手科目を克服すべきです。
「学び」の本質は試験の合格ではないですが・・・(・_・)
先ほど書きましたが、国立大学の入試において、現状では受験科目数が多いのが一般ですので、苦手科目が少ない方が有利です。
「まとめ役」や「リーダー」といったことは、短所がなくあらゆること能力を持った人が向いているのではないでしょうか。
【教育・子育てにおける】「長所伸長型」「短所矯正型」の今後
かつては全てを平均的にできる人を生み出す「短所矯正型」だったように感じます。
しかし、多くのことが機械に置き換わり、大企業が提供するものやサービスで、大抵の生活は完結できます。
これからは、より個性的で1つの特化した「自分の売り」となることを磨きあげることが必要になると考えています。
しかし、目の前の試験においては、まだ全てを平均的に得点できる人はやはり有利な現状です。
これは評価の仕組みの問題です。この先、教育改革が進み、総合的な力よりも、長所を評価する仕組みに重点が置かれれば制度も変わってくるでしょう。
個人的には1つ2つかのやりたいことを絞ってやった方が、楽しいですし、やりたい分野の能力が急成長するので、やりたいことを徹底的にやることをおすすめします。
同時に試験制度においては、最短ルートを客観的に見つけ出す視点を持ち、自在に対応できるようになれば最強ですね(^_^)/~