塾・予備校に通わせる前に読むべき「親の心得」

こんにちは、「学ぶことは真似をすることから」をコンセプトにブログを書いています。

中学受験・高校受験・大学受験を見据えて、塾や予備校に通わせようとお考えの方もいらっしゃると思います。

今回は、通わせる前に保護者が事前に心得ておくべきことをご紹介します。

塾などに通わせた後に、塾側とトラブルがあっては困ります。民間の塾・予備校は、学校以上に独自の規約・規則があり、違反した場合は子どもが退塾勧告を受ける場合もあります。

小学生から20歳前後の子を持つ親御さんの参考になればと思います。

塾・予備校に通わせる前に読むべき3つの「親の心得」

  • 費用設定だけでなく、パンフレット・ホームページで指導方針などを確認する

費用に関することは気になりますが、どういった学習塾なのかを知るべきです。理念、歴史、講師、授業形態など、最低限のことは知ったうえで訪問することをおすすめします。

話を直接する前に情報を仕入れることで、やり取りがスムーズになり、時間の短縮にもつながります。

パンフレットで使用している言葉などは塾・予備校の間で結構違います。例えば「集団授業」「一斉授業」「映像授業」「個別授業」などの言葉がありますが、各塾によって内容の若干の差があります。これを資料で確認しておくと良いです。

ただし、民間の塾は経営上、生徒を募集する必要があります。集客するために、パンフレットやホームページには、全ては記載せず、肝心な情報は塾に直接問い合わせないと分からい仕掛けになっていることがほとんどです。

  • 直接塾・予備校に聞きに行く

面倒かもしれませんが、直接訪問するべきです。

電話やメールだけではなく、直接足を運んで疑問に思ったことを聞いた方が良いです。校舎の雰囲気も知れますし、塾の職員の対応や様子も伺い知れます。

ここで必ず聞くべきことは、通わせたい自分の子と、似た状況の子どもの生徒の数です。

塾や予備校は外向けには、全ての子どもに全身全霊で指導しますが、得意不得意というものは必ずあります。塾にも、いわゆるコアターゲットが存在し、通わせたい子がコアターゲットに入っているのか確認するのです。コアターゲットに入っていた方が、間違いなく学力向上には効果的です。

つまり、同じような学校に通っている子、同じような学力がある子、同じようは志望校の子が大勢いた方が良いということです。塾に通う全生徒数に対して、自分の子と似た子はどのくらいいるか聞いてみましょう。

塾側としては、同じ学力、同じ志望校の生徒が固まっていた方が、指導しやすく、学力をつけるための創意工夫をしやすいのです。当然、過去にコアターゲットの指導経験もありますので、ノウハウは分かっています。やや下世話な話かもしれませんが、大多数に入っておくべきです。

  • 「託児所」ではなく「学びの場」という認識をもつ

学校の勉強を補う補習塾、進学を目指す進学塾など学ぶ理由は様々ですが、「学び」を目的としているはずです。

「子どもを預けられるし勉強もしてくるから通わせる」「周りも塾に通っているから通わせる」「塾に行かせとけば志望校に合格できるから通わせる」など

このような考えで塾に通わせるべきではないです。親は高い志を子に示し 「学び」の目的を子どもに持たせたうえで、塾を利用すべきです。親の明確な意思がなければ、子どもは自ら行動しません。

さらに、塾に通わせるとより子育てには負担になるかもしれません。プリント・テキストの荷物の管理、宿題の管理、時間の管理など子どもをしつける必要があります。

塾や予備校は、この「しつけ」までやってくれません。一時的に全ての子育ての代わりをやるわけではないです。

また、塾に対してはお客さまの立場ですが、保護者として、塾に対して気を付けなければならないこともあります。

保護者がやってはいけない3つのこと

  • 指導方針に口出し

基本的に民間の塾は成果を出すために必死です。

今まで合格実績や成績を向上させるために、試行錯誤し確立した指導内容がありますので、方針そのものに口出しすることはおすすめしません。

勉強の方針は、一貫して素直にプロに任せた方が効果的でしょう。その分、食事などの生活面の支援と勉強以外の人としての教育指導に重点を置くべきです。

特に十代の子どもは、持ち物と時間の管理、話を聞くことができません。逆に、持ち物や時間の管理ができ、人の話を素直に聞ける子どもは学力が圧倒的につきます。

  • 子どもの前で塾の悪口・批判を言う

子どもの前で親が塾や予備校のことを悪く言うと、子どもは塾の指導に耳を傾けなくなります。したがって、指導内容が浸透できず、まったく学力はつかないのです。

どうしても、塾や予備校に対して疑問に思ったことは、直接聞いてみると、腑に落ちることがあり、肩の力が抜けます。

また、塾側とコミュニケーションをとっても、どうしても指導方針に納得いかないのであれば、潔く新しい塾を探すことが良いでしょう。そうならないように、塾に入る前に、塾の理念や方針は調べておくべきです。

  • 塾のルールを無視

特に多いトラブルが送迎の車です。送迎車禁止、乗り降り禁止、車のUターン禁止など強く打ち出している塾もありますが、トラブルは絶えません。実は頭を悩ませている塾は非常に多いです。

車の送迎に関するルールや塾からのお願いは素直に聞き入れましょう。不信感を持たれます。

これから、塾や予備校に通わせようとしている保護者の方は、自分の子どもを第1に考えていらっしゃると思います。塾側の意向(裏事情)を考えることで、塾に対しての考えも変わると思います。参考になれば幸いです。