こんにちは、まねこです。
子供が勉強習慣をつけるため、家庭内で決まり事を設けている保護者によく出会います。家庭内の”勉強ルール”ですね。勉強に限ったことではないかもしれませんが、今まで聞いた中でいくつか例をあげると、
- 毎日夜7時から8時は必ず読書をする
- 毎朝7時からは家族全員で資格の勉強をする
- 塾の宿題を終えるまで夕食禁止(鬼)
- 食事のときは英語を流す
など。
特に読書を習慣化している家庭は多く、地域の最難関私立中から東大文三に合格した子も、小さい頃から読書をルール化。塾の10分の休憩時間でさえ読書するほどの本好きになっていました(*^^*)
子供に継続してほしいことは、早期に決まり事にして習慣化すれば、大人になって息をするように、その行動ができるようになります。
学ぶ習慣があれば、毎日継続するため、確実に定着し上達していきます。
逆を言えば、間違ったことを習慣化すると、間違いが定着してしまいます。習慣としていることは、果たしてためになっているのか。立ち止まって考える機会があってもいいと思います。
今回は、家庭で決めた勉強ルールを、ときには見直したり、やめたりすることも必要ではないかと思い、書くことにしました。
家庭で決めた勉強ルールを考え直そう【決まり事をやめるのもあり】
小さい頃のルーティンは、身体が覚えやすく、何をするかが重要です。多くの家庭でも勉強ルールが見られますが、気になるルールがありました。
その習慣いる?気になった勉強ルール
毎朝5時に起床し英単語の練習後、6時から7時までラジオ英語を聞いてから登校する習慣。 |
気になったのは、就寝時刻も深夜0時と早く寝るわけでもなく、睡眠時間が5時間ということです。
最適な睡眠時間は人によって異なりますが、かなり短い印象です。
おまけに授業中は、毎度毎度疲れ切っている様子で気絶しそう(+_+)
授業の話が断片的にしか頭に残っておらず、些細な問題のミスや忘れ物の頻度など、気になることがたくさんありました。
何より英語の得点が伸び悩んでいて、受検した英検も不合格。
朝に勉強することは個人的にも好きですが、十分眠っていないときに、朝勉強してもボーっとして頭に入りません。
個人的にも高校生のときに、夜疲れて勉強できないので夜9時半に就寝。朝4時に勉強しようとして結局朝二度寝。罪悪感と敗北感いっぱいで学校に行ったなぁ...(~_~)どうでもいいですが、、、 |
習慣にした方がいいことはたくさんありますが、勉強ルールによって成果が出ているのか検証はすべきだと思います。
習慣による成果検証を
勉強の成果が、すぐに目に見えて分かることは珍しいことです。学力は徐々についてくるもの。
家庭で決めたルーティンが、学力アップのために有効な習慣であるか見定めるため、一定期間は続ける必要があります。
検証には、実力を測れるテストや検定を受けることが最も分かりやすいです。
塾などで実施している受験者がある程度確保される模擬試験、英検やTOEICなどの資格試験の利用です。
ルーティンの効果を偏差値やスコアの変化で検証できます。
もしくは、学校のテストで判断するのも良いですし、テストが準備されているすららやポピー といった通信教育を利用する手もあります。
ルール変更は柔軟に
習慣的に行っているにも関わらず、テストや試験で成果が現れない、さらに、成長している実感もなければ、勉強ルールを改変するか、中断する決定を下すべきでしょう。
真面目で根気強い人は、最初に決めたルールの変更に慎重になりがちです。
やり切ろうとする意志が強く、最後までやり通そうとするからです。
ときには、継続していることを辞めることも、勇気ある積極的な行動だと思います。
その後、より効果が期待できる習慣をじっくりと考えて試してみればいい。
家庭で決めたルールは、一定期間続けていると、半ば習慣化され、途中で中断しにくく感じます。「せっかくここまで続けたのに。もう少し続ければきっと何かしら成果がでるはず。」そして効果のない習慣を続ける。こうならないために、判断基準を決めておきましょう。
ルールを変える判断基準
1つ目の判断基準は、先程にも書きましたが成績の変化です。
成果が出ていないなら、習慣への愛着もあるかと思いますが、勉強ルールを大改訂あるは中止を子供に宣言しましょう(‘ω’)ノ
2つ目の判断基準は、健康面です。
先程の例に挙げたのが睡眠不足。習慣化によって睡眠不足が生ずれば、日頃の集中力の低下や思考の質も悪くなるなど、いいことはありません。
3つ目の判断基準は、”単に続けることが目的”になっていないかどうかです。
習慣にする目的が、ただ”続けること”になっている場合はやめるべきです。
盲目的に、続ける意識だけになってしまうと、学習内容そのものが疎かになり成果がでにくいからです。毎朝勉強する習慣が「毎朝椅子に座って文字を書いているだけ」で実際は頭に入ってない状態などです。
4つ目の判断基準は、1日の過ごし方への影響です。
平日の1日の活動時間で、最も長い時間を学校で過ごす子供が大半です。決めた勉強ルールがこの時間に悪影響を及ぼしていないかどうか。
例えば、「1日1冊を本を読む」という勉強ルールを是が非でも守るために、学校の授業中に先生の目を盗みこっそり読書するようでは、まずいと思います。学校では習うことは、もう何もないでしょうか。きっと学べることがあるはずです。
最も長い時間過ごす学校も学力を高める場であり、あまりにも周囲とレベルが違い過ぎるのであれば、学校と相談することをお勧めします。
家庭での勉強ルールを変える4つの基準を書いてみました。
総じて言えることは、子供に”無理がかかり過ぎている”かどうかです。
子供は、いろんなことをすぐに吸収できるため、多少負荷はかけてもいいかと思っています。
親が設定した課題に、子供が拒否反応を示したとしても、いざやってみるとあっさりできる。こんなこともよくあります。
できないのではなく、やったことがない、だけで躊躇する。背中を押す役割が親にもあるでしょう。少しきつめの課題設定で、子供を引き上げることもあっていい。
そこで、子供の発言や行動、表情、体調など観察し、明らかにやることを詰め込み過ぎている場合は、習慣化しているルールにテコ入れをする。小さい頃から一緒にいる親でしか分からない、子供の発する微妙なサインを察知し判断してください。ただの甘えていることもあるので。
では、今回は以上になります。それでは(^^)/