こんにちは、まねこです。
小学校に入ると四則(たし算・ひき算・かけ算・わり算)を学んでいきます。
お金の計算をはじめ、生活の中でも計算は欠かせません。
そもそも幼児であっても数の概念を知ったら、無意識的に計算をしている子もいます。食べ物やおもちゃの個数で自然と考えられることです。
ただ、小学校では学年が上がるにつれて、扱う桁も増え、千兆までは学校で学ぶことになります。大きな数を計算することは、意識的に練習しないと身につきません。
今回は、小学校低学年が計算を練習するときの注意点を紹介します。自宅で子供が勉強するときに役立てばと思います。
小学生低学年の計算の注意点【数学を苦手にしない正しい土台作り】
計算は中学校の数学にもつながります。算数を得意にするだけではなく、中学からの数学を苦手にしないための準備でもあります。
では、ポイントを5つに絞って紹介します。学習段階によってあてはまることと、そうでないこともあり、子供に合わせて取り入れてみてください。基礎基本の内容となっています。
1.式を1行で書く
文章や図などで説明されたことを、1つの式で表す意識付けと、実際に式を書く練習をすべきです。
式は、算数の言語と言われ、文章から式を書くことは”立式”と呼んでいます。
例えば、以下の小学2年生でも解ける問題です。
図書館で89ページある本を1冊借りてきました。昨日、その本を11ページよみました。今日は、25ページよもうとしたら、ねむくなったため、13ページしかよみませんでした。よんでいないページはあと何ページでしょうか。
(式)89-11ー13=65
(答)65ページ
(筆算1)
\begin{array}{rr}& 89 \\+ & 11 \\\hline& 78\end{array}
(筆算2)
\begin{array}{rr}& 78 \\+ & 13 \\\hline& 65\end{array}
そろばんや暗算を習っている子は、上の(式)を書こうとしない子がいます。
理由としては、問題が複雑化した場合は、順を追って考えることが必要で、式を書くことによって順序立てて考えることができるからです。
特に中学受験において、難関中学になるほど、一行で問われる問題は少なくなります。何行にもわたった文章で、複雑な課題を整理して思考することが求められます。適性検査などはさらに文章量が膨大になる場合がほとんどです。詳しくはこちら>公立中高一貫校の適性検査を知る【中学受験】
小学校低学年のうちに、立式ができると、算数や数学の難問を式を書きながら考えられるようになります。試行錯誤ができる。
一方で、立式ができないと、頭の中だけでは整理できず、複雑化した問題には対応できなくなってきます。低学年では算数ができても、徐々にできなくなる恐れがあるのです(´・_・`)
2.式を説明する
先ほどの小学2年生の問題の(式)89-11ー13=65 とありましたが、これを自分の言葉で説明する練習もするべきです。「立式+式の説明」を推奨(^O^)/
立式の利点は、複雑化した文章を、記号によって置き換えられる点です。
これらを数字や記号で表すことで、誰が見ても分かり易くなります。
※ちなみに、記号は以下に分類される。
ただ、記号化は分かりやすくなる反面、文章を正確に読み取って、正しく記号に置き換えなければなりません。
文章を式にしたら、式を文章として説明する練習をすべきだと思います。
テキトーに÷だの+だのして、たまたま答えがあっていた。これは本質的な学びではありません。
式に書かれている意味を説明できれば、正しく記号化できていることが分かります。子供に説明するよう促すことをお勧めします。
式から問題を創造する習慣をつけよう!
子供の算数力を高める1つの手段として、単なる1行の式から自分で問題をつくる、という方法もあります。例えば、
(式)54+11=65
こういった式を示して子供に問題をつくってもらう。
答えはいろいろ考えられます。一例として、
『54円のあめと11円のガムを買いました。代金はいくらですか。(答)65円』
といった感じ。
頭の固い平凡な例ですが(ーー;)子供の発想力に任せて書かせてみましょう(^o^)
「文章⇒式」では読解力が鍛えられますが、このような「式⇒文章」では表現力も養われます。
3.絵を描いて考える
小学3年生の問題を例に挙げます。
(例1)お菓子が10こあります。1人に3こずつ分けると、何人に分けられて、何こあまりますか。
(答) 3人に分けられ、1こあまる。
(例2)午後3時10分から1時間40分後の時こくをもとめなさい。
(答) 午後4時50分
小学校低学年は、文章を記号化できないことが多々あります。
一方、発想力や想像力は豊かです。イラストを描くことに抵抗はない子も多いです。上記のような絵を描いたり、線で表すことで、事柄を掴みやすくなるため積極的にやらせるべきです。
大きめのまっさらな紙に自由に描かせてみてください。枠線などがないようがいいかと思います。
4.筆算を正しく書く
桁が増えていくと筆算は欠かせません。
筆算で間違いが起きる原因の多くは”繰り上がり”と”繰り下がり”を書かないことです。
「貸し借りした数」「繰り上がった数」など”小さな数字”を絶対に書かせることは重要です。
大人が見ると「書かなくても、出来るだろう(゜゜)このくらい大丈夫でしょっ」と思いがち。子供が目の前が”小さな数字”を書かなくても見逃していることがよくあります。簡単だから気にしなくてもいいだろう、と。
大人にとっての当たり前は、子供には通用しません。しっかり書かせる癖をつけないと、のちの大きな数の計算でミスを連発します。低学年のうちにしっかり仕込む。
※ノートについて
絵を描くときは、まっさらで枠線などがない紙に描かせることがいいですが、筆算は5mm方眼などをお勧めします。
「そろえて書く」ことを最初は意識づけた方が良いからです。マス目にきちんと書くことは、筆算において重要です。
当たり前のように出来るようになったら必要ありまん。
5.九九を覚える
かけ算は、買い物や遊びの中でも自然と使うものです。かけ算の根本的な考え方を理解することも重要ですが、覚えておくことで得られる恩恵はかなり大きいです。
小学校高学年や中学へ向かうにあたって、九九を覚えていることを前提で学んでいきます。
などに使われます。国語の記述問題で文字数の指定がある場合、マスの縦と横を数えてかけることも考えられます。
九九を覚えておくことで学ぶことがスムーズになることは必然と言えます。
新しいことを学び続ける子供にとって、都度都度、九九で苦戦していると、新しい学びが進みません。経験上、九九が出来ないために、問題が不正解になり続け、学習意欲を失いかける子供をよく見ます。考え方は合っているのに(”_”)
九九を当たり前にしておくことで、新しい学びに注力できるため、効率的に勉強が進む。”できる”が続くため学習意欲も高まり自信もつく。
暗記を悪とせず、小学校低学年のうちに九九を覚えおくことはいいかと思っています。
では、今回は以上になります。それでは(^^)/