記憶のプロセス「保持」の知っておくべき3つのこと【記憶力】

こんにちは、「学ぶことは真似をすることから」をコンセプトにブログを書いています。

以前の投稿で、以下のようなことを書き、「記銘」に関する3つ工夫をご紹介しました。

記憶は、記銘→保持→想起の3段階があります。

  • 記銘→脳に情報を入力する
  • 保持→情報を脳に保管しておく
  • 想起→脳から情報を出力する

今回は「保持」の段階で知っておくべきことをまとめていきます。

1.頻繁に情報に出会う【「保持」の知っておくべきこと】

人間の脳は、ある特定の「情報」に頻繁に出会うと、『この「情報」は自分にとって重大な意味を持つ 』と判断します。

つまり、何度も何度も同じ情報に接したり、続けて同じ情報に出会ったりすると、脳が重要なこととして、自動的に判断し、記憶を保持するということです。

例えば、何度も同じテレビCMを見た後に、ふとした瞬間にその時に流れていた音楽や音のリズムが頭の中に思い浮かぶことはないですか。

大昔から、人間は生き延びるために、頻繁に危険な状況を経験したら、その状況を自然と記憶し保持するような脳のシステムになっているのではないでしょうか。

新しいことを学ぶときに、記憶を保持したいときは、新しい情報に頻繁に会うことが有効です。

簡単な言い方にはなりますが、やはり反復ということが重要です(^^)

  • の特性から、覚えたい情報には頻繁に出会うべき

2.睡眠をとる【「保持」の知っておくべきこと】

アメリカの心理学者ダレンバックとジェンキンスの睡眠と記憶に関する実験を紹介します。

意味のない単語10個を被験者に記憶させ、覚えているか確かめます。

覚えた後に、1時間後、2時間後、4時間後、8時間後に覚えているか確かめたところ、1時間後には50%以上覚えておらず、2時間後には70%以上、4時間後にはおよそ80%、8時間後には90%以上を覚えていませんでした。

一方で、被験者に睡眠をとらせながら実験を行ったところ、2時間経過後、先ほど同様に、50%が覚えていませんでした。

しかし、それ以降は、50%を維持し、記憶が保持できていたことが示されました。

この実験結果は、睡眠をとることによって、余計な情報が入らず、寝る前に覚えたことが、時間の経過とともに定着できたと解釈できます。

  • 睡眠は余計な情報が入らず保持に有効と考えらる

3.逆向抑制【「保持」の知っておくべきこと】

「逆向抑制」とは、新しく何かを覚えることで、以前に覚えたことを忘れてしまうことをいいます。

学びたい知識を「記銘」(インプット)し、「保持」したいときは、必要な知識以外の余計な情報は覚えない方が良いということです。

1度に大量の知識を覚えることができる才能のある方はごく少数で、大抵の人は1度に覚えられることに限りがあります。

この逆向抑制があることを知ったうえで、本当に学びたいことにフルコミットすべきだと考えます。

他のやりたいことや趣味に頭を使うのではなく、身に着けたい特定の分野1点に集中することをおすすめします。

自分の学びスキルアップしたいことに、趣味などの知識が記憶を干渉し、自分の成長を遅らせては非効率的です。

  • 学びたい分野にフルコミット(記憶の干渉を最小限にする)

記憶を「保持」するプロセスでは、特定の分野に多く接し、その分野に特化してフルコミットすることが効果的です。ただし、自分を追い込みすぎず、適度な睡眠をとることも大事です。

無理せずできることから真似をして、楽しみながら効率的な学習を追い求め続けましょう(^_^)/~