【中学生】推薦入試で合格した人の心構えとやるべきこと【高校受験】

こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。

2月から3月にかけて、全国の公立高校の入学試験が行われます。一般入学試験では英・数・国・理・社の5科目の学力試験を実施するのが一般的です。

一般入学試験の多くは、中学での通知表(内申点)と学力試験(テストの得点)により合否が決まります。

しかし、推薦入試となれば話は別です。学力試験の結果に関わらず、面接などと内申点や活動実績によって合否が決まります。

公立高校であっても、多くの場合1月中に合格が内定します。

今回は、推薦入試に合格した生徒がやるべきことと心構えを紹介します。

【中学生】推薦入試で合格した人の心構えとやるべきこと【高校受験】

そもそも、高校入試の推薦は、学力試験では評価できない生徒の個性や能力、実績や諸活動が評価されます。

合否の判断基準は学校によって変わりますが、例を挙げると以下の2つ点で分けられます。

  • 実績について自分を表現できるか(自己表現)
  • 文化活動
  • スポーツ活動
  • 社会活動
  • ボランティア活動
  • 資格所得等の活動

これらの実績があり、表現できることが合否の判断基準となります。

文化活動」「スポーツ活動」は主に部活動の実績が、全国大会出場レベル・県大会出場レベル・学校代表レベルなど、ランク分けされ評価されるのが一般的です。

社会活動」「ボランティア活動」は、表彰の規模が、全国レベル・県レベル・学校レベルなど、ランク分けされ評価されるのが一般的です。

資格取得等の活動」は、英検などが、2級・準2級・3級など、ランク分け評価されるのが一般的です。

  • ある分野について表現できるか(個性表現)
  • 芸術分野…音楽、美術、書道など
  • 文芸・研究などの分野…自由研究など
  • 身体的活動を伴う分野…舞踊、ダンス、手話など
  • 体験的分野…留学の体験など

これらについて表現できることが合否の判断基準となります。

ただし、目を見張るような実績を除いては、合否に大きく関わるのは、実質、下記の2点が最重要です。

  • 内申点
  • 倍率

多くの中学生が殺到する人気の高校は、実質3年間オール5でないとほぼ受からない高校も存在します。

一方で、あまり人気がない(倍率が低い)高校は、定員を割っていて、特段問題がない子供であれば、ほぼ合格する高校もあります。

推薦の評価方法や試験の制度、現状から、推薦入試への合格は、学力面が必ずしも評価されていないということが言えます。

※一部の高校の推薦入試
学力テストを行う高校もあります。
推薦でも学力テストを実施する高校では
この結果が著しく悪い場合、
実績に関わらず不合格になるケースもあります。

そこで、たとえ推薦で高校に合格しても、気を付けるべきことや高校入学前にやっておくべきことはあります。

推薦入試では真の学力は測れない?

先程、推薦で合否で実質の決め手となるのは”内申点”と”倍率”と述べました。

”倍率”は受験者どうにもできるものではありません。

”内申点”は、中学校の定期テスト(定期考査)で高得点、提出物出席状況授業態度などで決まります。多くの中学校では、定期テストの比重は高くなります。

定期テストは、「2学期の最初から中間までに習った所」など出題される範囲が限定されるのが一般的です。

つまり、出題範囲が限定されているため、そこだけ勉強しておけば誰でも高得点が可能です。>【中学生】定期テストで90点をとる方法【誰でも出来る勉強法】

良くありませんが、テスト1週間前に睡眠時間を削って、丸暗記しても得点はある程度取れるのです。短期間で表面的な知識だけの丸暗記では、短期記憶で終わり、テスト後には跡形もなく忘れてしまうことも(-_-;)

短期間で詰め込んだ知識は、使える知識ではなく、”真の学力”とは言えません。しかし、短期記憶でも定期テストは乗り切れる。したがって内申点も取れる。

現状、内申がほぼオール5であっても、県立高校入試の模擬試験や範囲の定められない全国規模の実力テストでは、得点が思うように取れない子もいます。

自分の学力を超えた高校に、推薦で進学が決まった場合、周囲のレベルや授業進度についていけず、取り残される可能性があるのです。

「中学ではテスト1週間前に詰め込んで乗り越えられてたけど、高校では通用しなかった...」という話もよく耳にします。

推薦で合格が内定しても自己研鑽を怠らない。

中学の学習内容をやり込む

そこで、やっておくべきことの1つに、中学内容の学習が挙げられます。

高校の中には、推薦で合格の内定が出ても、学力試験を他の生徒と一緒に受験しなければならないこともあります。目的は多々考えられますが、以下の目的があります。

  • 特進クラスや応用クラスなどの選抜
  • 特待生の選抜
  • 推薦内定者に勉強を促す

他の生徒とともに懸命に勉強すべきです。とはいえ、「絶対に得点を上げなければならない」生徒に比べると、やや緊張感に欠け、勉強の量と質は下がることが大半です。

学校・塾の受験対策は、他の受験生と同様に勉強する。

「一生懸命勉強しよう」といくら”意識”しても、内定している事実から、切迫感を生むはずありません。重要なのは、受験生と同じ環境で、同じ受験勉強をすることです。

やらざるを得ない環境に身を置きましょう(^O^)/

また、推薦内定者は、高校側から、入学前までにやるべき課題を渡されます。中学の復習内容も含む場合が多いため、高校側からの課題も無下にせず取り組みましょう。

内定後に渡される高校側からの課題を人一倍やり込む。

さらに、高校に進学した直後に、実力テストがある場合が大半です。高校側が、どの程度の実力か見極めたり、習熟度別クラスの編成の参考にしたりするためです。

最初の実力テストで、好成績を取ることで、自信を持って高校生活をスタートできます。ゆくゆくは、高校の指定校推薦で大学進学を考えている人にとっては、高校内でのテストも重要です。

立ち振る舞い【進路の決まっていない同級生に対して】

推薦で合格が内定しても、他の受験生と同じ環境で勉強するときに注意したいのが”立ち振る舞い”です。

自分の進学先が決まっていない受験生は、不安や焦りから不安定になっていることが多いです。

推薦で合格がほぼ決まっている生徒に対して、誰もが心から祝福できるとは限りません。冷ややかな目を向けられることもあるでしょう。何気なく発した言葉・行動が、他の受験生にとって”やっかみ”の感情を持たれることも。

推薦で内定が決まった生徒の中に、ついつい舞い上がって、必死で勉強している生徒に水を差すような言動をとってしまう子もいます。

推薦合格は、学力試験では測れない面が評価されたということ。

大いに喜び、学力を高める行動を疎かにしないように。

中学校から推薦された”代表者”である自覚を持った言動を。

高校で学ぶ内容を先取り

推薦で高校に内定した際の利点は、学力試験の範囲以外も勉強出来る点です。

学力試験は、どうしても中学内容にとどまってしまいます。中学内容を徹底的に勉強できる反面、早くに高校内容を学びたい人にとっては、足枷になってしまいます。

推薦で決まったら、すぐに学年を飛び越えて勉強することをおすすめします。>学年を超えて学べ【飛び級で勉強するススメ】

高校で学ぶ内容は、量も質も中学を遥かにしのぎます。中学校では、クラス内でも学力レベルに大きな差があるため、学力の中間層や下位層を考慮した進度です。

高校になれば、高校受験を勝ち抜いてきた生徒が集まるため、レベルも上がり、上位層に合わせた進度になる可能性もあります。

このため、中学で優秀だった生徒が、高校ではついていけないという事態が発生します。部活なども本格的になり、勉学以外のこととの両立も難易度が上がります。

公立の高校3年生では、大学の受験勉強に専念するため、高校2年生までに高校内容の学習を終えることが望ましいとされ、進学校ほど授業進度が爆裂に早くなります。

言うまでもなく、中学校から少しでも高校内容を学んでいることが、大学受験で優位に立てます。

高校内容を即座に始めよう!中学内容で止まる必要なし!

大学受験にフライングはありません。どんどん先に進みましょう!

予備校などによっては、早期に高校生の学習内容を開講しており、活用すべきです。

また、ネットなどのオンライン学習や通信教育、家庭教室などを利用する手もあります。参考までに、利用者数の多い教育サービスを下記に紹介します。

本格的に高校内容を勉強するまでは、スタディサプリが最も手軽に利用しやすく安価ではあります。一度挑戦してみてはどうでしょうか。

では、今回は以上になります。

推薦入試で進学することは決して悪ではありません。しかし、合格が内定した後に、ぐーたらとした生活になるより、早期合格の利点を最大限生かすことで高校生活を充実させてほしいです。それでは(^^)/