こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。
今回は中学生の内申点についてです。内申点の多くは通常5段階評価で、各々の教科の”観点別評価(A~Cの3段階)”により総合的に決まります。
この観点別評価が全て”C”の場合、内申点1で決まりです。通知表で”1”がつくことは、高校進学を考える人にとっては圧倒的に不利になります。
【中学生】内申点1は絶対とってはいけない【高校入試に圧倒的不利】
通知表で”1”を取る原因を挙げると以下の内容が考えられます。
最後に挙げた授業に参加できない特別な事情は、考慮される場合もあります。これ以外の5つに当てはまれば、”1”となる可能性は大です。
中学校によって評価の仕方は異なりますが、宿題の提出状況やノートの内容、作品の評価、遅刻なども含めて、広範囲が評価の対象になります。
余程のことが無い限りは”1”はつかない。
”余程”とは、「席には座るものの授業に参加しない」「問題行動を引き起こす」「全く提出物を出さない」「テストで100点中20点」など。
観点別評価の1つでも”B”がありさえすれば、一般的に”1”にはなりません。
「人からの評価なんてどーでもいい(‘Д’)」と言わずに、多くの高校入試においては、通知表の評価は合否判定の得点になりますので、高校進学を考えていれば”1”はとらないでおきましょう。
ここで、仮に通知表で”1”をとったらなぜ入試に不利なのか、例を挙げて考えていきます。
通知表の成績が著しく悪いと入試でピンチ!?【全国の事例】
全国の高校の例を見ていきます。内申点を1を取ることが入試において、どのような影響があるのか、以下に5つの公立・私立高校を例に挙げます。
合否の評価基準に「1があれば審議する」とあります。試験当日の学力検査で得点が高くても、他の受験生と比較して「内申1を挽回できるような、大差をつけなければならない」と考えられます。
選抜方法に「調査書の記載事項に特に問題ある場合は精査する」とあります。こちらは、内申点”1”という明確な記載はありませんが、注意が必要です。
合否の判定に「3ヶ年で評定2以下がある者」とあります。たとえ当日の学力検査で得点し合格A圏に入っていたとしても、内申が”2以下”が1つでもあればB圏に移動することになります。
出願資格に「9教科で1がないこと」とあります。内申点”1”があった時点で出願すらできません。
出願資格に「9教科で1・2がないこと」とあります。内申点”1と2”があった時点で出願すらできません。
以上5つの高校を紹介しました。内申点で”1”をとることで、高校入試の得点の一部が低くなることではありません。まとめると、
このような不利な条件で受験を迎えることになります。
ここで「でも、自分の高校は人気がないし、毎年定員割れするから大丈夫でしょっ(*’▽’)」と思われる人もいるかもしれません。
結論を言うと、定員割れでも不合格になります。
「定員内不合格」が存在する現状
”定員内不合格”という言葉は、「知的障がいのある人が、公立高校を2年連続で不合格になった」ニュースで聞いたことがあるのではないでしょうか。
障がいのある人であれ、誰も公平に教育を受ける環境整備はあるべきでしょう。
これとは別に、中学での調査書に書かれる内申点に関しては、学習の状況を評価されたものです。”1”という評価は「学習状況、学習に向かう姿勢や態度などに何か問題があるのではないか」と考えられ、現状の試験制度においては、志願倍率に関わらず、不合格になることもあるのです。
2020年度の公立高校入試において、文部科学省は32の都道府県に定員内不合格の可能性があるとしています。
一方で、原則として定員内であれば不合格を出さないとしているのは、15都道府県。
全国の約7割の都道府県では定員内不合格者を出す可能性があります。この定員内不合格者の多さを問題視している県もあり、以下に沖縄県の地元新聞を紹介します。
【定員内なのに「不合格」164人 2018年度・沖縄県立高校入試 九州他県の2~6倍】
今春の沖縄県立高校入試で、定員に余裕があるのに最終的に不合格となる「定員内不合格者」が全日制・定時制合わせて164人だったことが20日、分かった。
九州他県に比べて2~6倍多く、県内で中学卒業後に行き場のない若者を生み出す要因になっている。合否判定基準は学校によって違うが、素行不良や無断欠席、学力不足などが問題視されたとみられる。県教育庁は2011年、できるだけ定員内不合格者を出さないよう合否判定基準の見直しを求める通知を各県立高校に出したが、浸透していない。
全日制では志願倍率が0.8倍なのに18人が不合格だった高校があった。「教育の安全網」と言える定時制でも、計11人が定員内不合格だった。17年度入試では184人、16年度入試では183人と、さらに多かった。
九州では、人口規模の大きい福岡県でも沖縄の半分以下の73人。そのほかの九州各県について本紙が公表資料などを基に試算したところ、いずれも20~50人台だった(福岡県のみ17年度入試の数字。熊本県と大分県は非公表)。高校入試の選抜方法や統計の取り方が違うため単純比較はできないが、沖縄の多さが目立つ。
沖縄では、中学卒業後に進学も就職もしない「進路未決定率」が全国平均の3倍に上ることが深刻な課題になっている。2017年の進路未決定者は363人で、毎年160~180人いる定員内不合格が、数字を大幅に引き上げている可能性がある。
10人以上の不合格者を出した高校の校長は「定員内不合格は県の教育行政全体に関わる問題であり、校長としてのコメントは控えたい」と述べた。
出典;2018年6月21日沖縄タイムスより一部抜粋して引用
現状は、定員内が割れていようが不合格になる高校も存在するということを知って、中学校生活を送るべきでしょう。
高校進学を考えるのであれば「中3だけ頑張ったら何とかなる」「入試で高得点取れば大丈夫でしょ」と思い込まないことが必要です。
内申点1をとらないためにすべきこと
最初にも書きましたが、内申点1は余程のことが無い限りはつきません。
人として当たり前の行動をとり、問題行動をしないだけでいいのです。先生の顔色を伺うようなこともせず、目の前の課題や授業を本気になって取り組むだけです。よければ以下の内容も参考程度に読んでみてください。
では、今回は以上になります。
高校も多様化しており、”通信”という手段も考えられます。内申点や入学時期にとらわれなず、入学しやすい上に、自分のやりたいことを学べる高校もあるようです。>N高等学校もその1つです。それでは(^^)/