【中学生】内申を上げるために通知表の中身を知る【評価される項目】

こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。

高校進学を目指す中学生にとって、内申点は高いに越したことはありません。

高校入試の合否の判定において、”学力検査点”と”内申点”の2つの得点に重きが置かれるからです。公立高校の場合、各都道府県の方針で、取得する検定、学校での活動、部活などの実績なども得点化されます。

入試当日のテストに向けた勉強だけでなく、中学校生活で内申を上げておくだけも、高校の選択肢を広げられます。

今回は、内申を上げておくためにも、通知表の中身について知っておくべきと考え、紹介したいと思います。

※2019年度時点の通知表の中身です。2020年度からは改訂される予定です。

【中学生】内申を上げるために通知表の中身を知る【評価される項目】

実際のところ、高校入試で、中学から高校に提出される書類は”調査書(内申書)”であり、通知表のそのものではありません。とはいえ、通知表に書かれる内申点に違いはありません。

では、さっそく中学生の通知表の中身の一部を紹介します。

【中学生】通知表の中身を知る【観点別評価とは】

通知表の中身で最も気になるのは、1~5の5段階で評価される”学習の記録”です(10段階評価もあり)。

”学習の記録”の評価の方法のポイントは、下記の3点です。

  • 9教科を5段階の絶対評価
  • 1教科4つの観点に分けられる(国語のみ5観点)
  • 1観点を3段階で区分(A・B・Cや◎・○・△)

9教科ごとに、4つの観点に分析され評価されます。いわゆる”観点別評価”です。

4つの観点
  • 関心・意欲・態度…学習内容への興味や関心、学習態度、授業態度、ノートなど。
  • 思考・判断・表現…物事に対して深く考え、正しく判断できるか。図や表に表したり、発表したりできるか。
  • 技能…学んだ技能をうまく使えるか。
  • 知識・理解…基本的な知識、語彙の意味などの理解度。

※これらの項目は2020年度から変更が予定されています。

1観点の区分

評定 達成率(%) 区分の意味
Aや◎ 75%以上 十分達成していると判断されるもの
Bや○ 50%~75%未満 おおむね達成していると判断されるもの
Cや△ 49%未満 努力を必要と判断されるもの

このように、教科ごとに4つの観点で達成度を評価され、1~5の評定となります。

1観点の区分

評定 達成率(%) 評定の意味
85%以上 十分に目標を達成しており、特に優れている
75%~85%未満 十分に目標を達成している
50%~75%未満 おおむね目標を達成している
20%~49%未満 目標を達成するために努力してほしい
20%未満 目標を達成するためにいっそう努力してほしい

学習の記録の例

例えば、以下のように教科ごとに学習の記録がつけられます。

  • 学習の記録の例
教科 評価の観点

観点別

評価

評点

評定
国語 国語への関心・意欲・態度 A 80
話す・聞く能力 B
書く能力 A
読む能力 A
言語についての知識・理解・技能 B
社会 社会的事象への関心・意欲・態度 A 73
社会的な思考・判断 B
資料活用の技能 A
社会的事象についての知識・理解 B
数学 数学への関心・意欲・態度 A 98
数学的な見方や考え方 A
数学的な技能 A
数量・図形などについての知識・理解 A
理科 自然事象への関心・意欲・態度 A 88
科学的な思考・表現 A
観察・実験の技能 A
自然事象についての知識・理解 B
音楽 音楽への関心・意欲・態度 A 75
音楽表現の創意工夫 B
音楽表現の技能 C
音楽鑑賞の能力 A
美術 美術への関心・意欲・態度 A 74
発想や構想の能力 A
創造的な技能 A
鑑賞の能力 A
保健体育 運動や健康・安全への関心・意欲・態度 A 73
運動や健康・安全についての思考・判断 A
運動の技能 C
運動や健康・安全についての知識・理解 A
技術家庭 生活や技術への関心・意欲・態度 B 68
生活を工夫し創造する能力 B
生活の技能 B
生活や技術についての知識・理解 B
英語 コミュニケーションへの関心・意欲・態度 A 88
外国語表現の能力 A
外国語理解の能力 A
言語や文化についての知識・理解 A

  • オールAでも3になることもある

注意したいのは、美術のような場合です。仮に観点別評価が全て”A”だったとしても、観点別評価の得点が、”A”の範囲内で低い場合、評定が”3”になる場合もあります。

このように、最終的に評点によって1~5が決まります。ただし、学校によって評価方法は異なります。以下のような評価方法の学校もあり、学校によって様々な付け方があります。

  • 観点別評価のA・B・Cの配列によって決まる場合

観点別評価の得点ではなく、A・B・Cの配列で決定される場合があり、5観点の国語、4観点の他8教科の評定は下記の表のようになります。

  • 国語(5観点)
配列 評定
AAAAA,AAAAB
AAAAC,AAABB,AAABC,AABBB

AAACC,AABBC,AABCC,AACCC,ABBBB,

ABBBC,ABBCC,ABCCC,BBBBB,BBBBC,BBBCC

ACCCC,BBCCC,BCCCC
CCCCC

  • 国語以外の8教科(4観点)
配列 評定
AAAA,AAAB
AAAC,AABB

AABC,AACC,ABBB,ABBC,ABCC,BBBB,BBBC

ACCC,BBCC,BCCC
CCCC

繰り返しになりますが、学校によって評価方法は異なります。多くの学校の通知表の裏面にこうした評価方法や説明が記載されていますので、誰でも確認できます。

※記載ミスも...
通知表は学期末に担任から
手渡しされることが一般的です。
ときには納得できないことも(-_-;)
先生に確認してみると、
単純な事務作業のミスの場合もあります。
先生はやることがいっぱいです。
申し出る場合は時と場合を考えて
確認しトラブルなく決着したいです。

内申を上げるために、下げないために

今回は内申について知ることがメインになりますが、知っただけでなく、内申点を上げて、自分が高校入試に有利な立場になるための行動をすべきでしょう。

やること・やってはいけないことは実にシンプルです。真剣に学べばいいだけです。

  • 授業で先生の話をしっかり聴き先人に学ぶ
  • 提示された課題に全力で取り組む
  • テストに向けて準備をして得点をとる
  • 人として間違った行動をしない

できること・できないことは人それぞれです。できない理由を、生まれ持った能力や特性のせいにして何も行動しないより、できるようにするために、自分の頭で考え行動し上達すれば、結果的に評価されます。生徒への評価については様々なご意見もあるかと思いますが、下記の内容も参考にしてください。

https://manabi-skillup.com/?p=4061
https://manabi-skillup.com/?p=3490
https://manabi-skillup.com/?p=1792

では、今回は以上になります。

2020年度から観点別評価は3観点に整理されるようです。どのような評価法であっても真剣に学ぶ姿勢は必須です。それでは(^^)/