しょっちゅう質問してくる子供の心理状態【勉強熱心?】

こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。

勉強について積極的に質問をする子は勉強熱心で関心します。質問の内容も、人とは違う角度から問題を捉え、大人が困るような疑問をぶつけてきます。

しかし、よく質問をすることは、必ずしも学力をつける目的に沿った行為とは限りません。

しょっちゅう質問をする子供の心理について紹介します。

しょっちゅう質問してくる子供の心理状態【勉強熱心?】

1.純粋に疑問を解決したい

本当に疑問を解決したいときの質問は、質問内容が具体的です。

  • 分からない問題文の箇所が明確
  • 思考した過程と息詰まった箇所を説明できる

自分で考えた道筋を示せるかどうかでその人が良く考えているかどうかが分かります。

何も説明できずただ「分からない」と言うだけのときは、一人で問題をもう一度読み返したり、解説を読んだり、1からやり直してみたりすることが必要です。

また、質問を受けた側は、相手に思考の過程を説明させましょう。思考の過程を説明し、その思考過程にあった解答方法を指導すれば、疑問を早く解決できます。全く新しい解法を指南すると疑問の解決が遅くなる恐れがあります。

また、思考過程を説明するメリットとしては、説明することで再度考えを整理できることにあります。

説明しているうちに、考えがまとまり「やっぱりできた」説明中に思いつくこともあります。

純粋に疑問を解決したいときは、質問が具体的で説明ができる

2.勉強の集中力の低下

しょっちゅう質問するようになったときは、単に集中力の低下が考えられます。

考えるパワーがないため、少しでも分からないことがあれば、すぐに人に聞いてしまう。調べればわかることも、調べる気力も低下しているため、人に聞く。

確かに疲れている時は、頭も働きませんので仕方ありません。

長時間勉強を続けている場合は、適度にリフレッシュを入れ、自分の頭で考える意欲を取り戻しましょう。

質問をする側は、だらだらと何度も平易な質問を繰り返さず、思い切って休むことも必要です。

質問を受ける側が、”集中力の低下により頻繁に質問している”と察知したら、勉強と切り離し、まったく別の話題で会話することをおすすめします。

集中力がない状態で勉強を続けず、別の話題で会話することで学習者をリフレッシュさせることができます。

平易なことを頻繁に聞くときは集中力の低下。一旦リフレッシュを。

3.”分からない”ことの唯一の解決法は”質問”だと勘違い

分からないことを人に聞くことは悪いことではありません。が、それが疑問を解決する唯一の方法と勘違いしている場合があります。

「分からないから聞くのが当たり前」「質問する人がいなければ勉強は不可能」と本気で思っている子供もいます。

自分から問題に挑み、自分で解決法を探り、自分で調べ、自分で答えを導くことで学力は高まります。十分試行錯誤をしたうえで解決できないときに、人の知恵を借りるべきです。

すぐに「分からない」と放棄してしまう子供に対しては、子供の事情を配慮したうえで接したいですね(‘_’)

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4.勉強したことを認めてほしい

問題の内容に関する質問をすることで「私はこんな難しいことを勉強しているんだよ」と訴えたい子供はよくいます。

親や先生などの大人に対してのアピール、周りに聞こえるように大きな声で質問することで周囲の友人に対するアピール。

勉強は人に認めてもらうためにするものでもないですが、”褒め”の効用もありますので、大人が客観的に見て評価できることは言葉に表しあげましょう。

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5.かまってほしい

小さい幼児や小学生だけではありません。中学生・高校生にもいます。

そわそわして、きょろきょろ周りを見渡したり、ちょろちょろ動いたり、プリントを出したりしまったり...しょっちゅう内容のないことも聞いてくる子供です。

相手のことを考えること自分自身のことを考えること、この両方が不足しているのでしょう。

質問される側のことも考えて質問できれば、疑問を効率良く解決できます

いきなり「分からない。何これ?」と問題の内容も説明せずに聞いていては、相手がまず問題を読んで内容を理解し、何が理解していないのか考えなければなりません。

問題の要点を説明したうえで質問すれば、結果的に自分の疑問も早く解決できます。

また、自分の目標や夢を把握し、達成するために自分の感情をコントロールすることも身につけなければなりません。

6.大きな不安を抱えている

自分にやっていることが正しいのか不安があり、自信を持てていない場合は、頻繁に質問をすることが見られます。

特に受験間近になると、こういった傾向の生徒は現れます。

勉強についての質問をするものの、実際の所、内容はあまり重要ではなく、「どうしたらいいかわからない」「このままでいいのかわからない」など不安を抱えているケースがあります。

そういった子供に対しては、話しを聞き、行動を認めてあげ、客観的な事実を示し、次の行動を提案する。

子供は自分のことを話すことで楽になり、自分を客観的に捉えることができます。この時点であとは、簡潔に、やってきた勉強を評価してあげて、どのくらいの勉強量が必要で、次に優先的に何をすべきかを明確にしてあげる、と不安は減少するでしょう。

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7.困らせたい・からかいたい

面白がって、大人におかしなことを聞いてからかいたいだけのときです。

付き合ってあげてコミュニケーションをはかるのも良いです。一定の距離が必要なときもありますので、メリハリをつけて、毅然とした対応が必要なときもあります。

では、今回は以上になります。

質問をすること自体は問題ありませんが、人に聞くことだけでは学力はつきません。子供に自問自答させることも大人の役割の1つでしょう。それでは(^^)/