塾の夏期講習会は安易に行くべきではない【塾の活用】

こんにちは、勉強や学び、スキルアップについてブログを書いています。

小中高生は夏休みになると、学校が長期的な休みになり、勉強する時間は専ら塾という人が増えるのではないでしょうか。

塾にとっても、子どもを入塾・入会させる絶好の集客機会です。

今回は、塾の「夏期講習会」について書いていきます。

塾の夏期講習会は安易に行くべきではない【塾の活用】

なぜ、夏期講習会に安易に行くべきではないのでしょうか。

”「安易に」行くべきでない”というのがポイントです。

後でも述べますが、有効的な塾の活用の仕方もあります。それは後程。

ここでは、学習塾の夏期講習会に携わった経験や塾業界の現状から、行くべきでない理由を挙げていきます。

安易に夏期講習会に行くべきでない理由

  • 与えられる「勉強」より自分の「勉強」ができるため

塾では、決められたカリキュラムを決められた時間で、決められた方針で勉強しなければなりません。

自分の学びたいことが明確であれば、自分で決めたやり方、時間、場所で学ぶことができます。

自分で決意し計画したことを勉強することは、与えらる勉強より遥かに面白いです。

  • 費用が高額なため

夏期講習会の費用は、塾や地域によりけりです。

平日毎日2時間で1か月1万円を切る塾もあれば、50万円を超えるような塾も存在します。中には生徒を入会してもらうため無料の塾もあります。

費用が割安だからといって、通わせることは避けるべきです。

本当に良心的な塾もあることも事実です。伝統的な地域に密着した塾が多い傾向です。

しかし、割安の塾は、夏期講習後に継続して通塾するようにあの手この手を使います。継続しないことによる学力低下の恐れで不安を煽り、通塾することのメリットを示されるでしょう。全国展開している名前の通った塾が多い印象です(-_-;)

  • 通うことが目的になってしまうため

週に数回通うだけで満足して、家庭で勉強しないケースです。

学力は上がりません。断言します。塾に通っているからといって、自宅で勉強しなければ、学力は上がりません。

数回塾の授業を受けただけで、魔法のように頭が良くなりません。

  • 塾講師の負担が大きいため

塾の現場ではよく言われることですが、夏期講習会が1年間で最も大変です。

一般には受験直前の1~2か月が繁忙期と思われる方がいますが、夏期講習会が最も講師に負担がかかります。

高品質な授業を届けるには、授業の準備も必要です。夏期講習会は、学校がある時期よりも、子どもが塾に来る回数が多くなります。授業の時間だけでなく、授業の準備の時間も大幅に増え、おまけに生徒の対応も増えます。

夏期講習会中に疲弊した講師の授業を受けるは避けたいですよね(-_-;)

では、学習に通わずに子どもは何を学ぶべきなのでしょうか。

学習塾に通わずにやるべきこと

  • 机の前では学べぬ経験をする

海・山・川・森などの自然に触れるべきです。

本で学んだことの本物に触れ感動する機会をもつことをおすすめします。

例えば、夜に子どもと星座を探しみると、
本当に教科書にある通りに綺麗なさそり座を見ることができます

本に書かれたことと現実が一致する感動も味わえます。感情が入った知識は記憶に強く残ります。

夏休みは、知識と実体を混ぜ合わせる絶好の機会です。

ただ、なかなか親御さんが自然のある場所にれていけない場合がありますよね(~o~)

こういった場合は、各所で野外実習やサイエンス教室のような、本格的な実験イベントが開催されています。積極的に活用すべきです。

無料のものでも面白いものもありますが、多少費用はかかっても参加費を支払うイベントはより本格的な実験を体験できます。お金を払ってでも参加する価値はあります。

  • 遠出をする

住み慣れたところを離れて、異文化に触れることをおすすめします。行ったことのないところから刺激を受け、今までとは違う考えや価値観が生まれるでしょう。

出来れば全くの異文化である外国が良いですが、そう簡単ではありません。隣接する都道府県、となり町でも構いません。

例えば、親が遠くに行くミッションを設定し子どもに実行してもらう。隣県の名産品を買ってくるなど

目的地までの経路、時間、交通手段などを子どもが考えることで、社会で必要なスキルアップになります。

また、旅の途中で問題のが起これば、見知らぬ地で解決しなければなりません。

見知らぬ他人とのコミュニケーションも必要になったり、机の前に座っているより、頭の中はフル回転するこになります。

  • 好きなことを突き詰める

夏休みは、子どもが好きでやっていることのレベルを上げるチャンスです。

・漫画が好きな子
⇒徹底的に漫画を読ませ漫画を描かせる
・テレビが好きな子
⇒テレビ局に連れていきテレビの裏側を見せる
・Youtubeが好きな子
⇒自分で動画を投稿させる
・スポーツが好きな子
⇒プロの生の試合を見に行かせる
⇒経験したことない人と練習や試合をする
・ゲームが好きな子
⇒本物の大会に出場させる
⇒自分でゲームを作らせたりする など 

ただの「好き」や単なる「趣味」を本格化させてみる。

どんな勉強も仕事も本格的にやるには、1つのこと徹底して突き詰めていく必要があります。長く時間がとれるときに、突き詰める経験をぜひやるべきです。

上手に夏期講習会を活用すべき

しかし、まったく塾は必要ないというわけではありません。

塾は品質の差はあるものの、勉強のプロフェッショナルです。

勉強内容を理解し深めるには塾は非常に有効ですので、活用すべきです。

ここでは、塾の夏期講習会の活用するうえでポイントを挙げていきます。

  • 受け身にならない

塾の勧めるコースを何の疑いもなく受講すること、授業をただ受けるだけ。

こういった受け身では、成績が上がりにくい子が多いです。

講師の言われた通りにただ作業をしてしまう。作業マシーンのようではだめです。

学びたいことを明確にする

学ぶ理由・目的を明確にする

どこまで能力を引き上げたいのか目標を明確にする

「自分はなぜ学ぶのか」という問いに答えられるかどうかです。

この答えは子どもにしか答えられません。

大人が無理やり与えることではないですが、答えが出ない場合は、大人が子どもの手助けをすることが必要です。

子どもに考えることを促すコミュニケーションをとるべきです。

例えば、興味あることを発展させると将来どのようなことに活かせるのか示してあげる。
子どもは具体例をいくつか伝えないとわかりません。

他にも、目標は数字で示す。
子どもと似た過去の事例を示し、達成する目標を見えるようにしてあげる。
  • 塾だけでなく自宅でも勉強する

塾で新しいことを学んだら、必ず自宅で復習しましょう。当たり前ですが(^^)

「夏休みは塾で勉強しているから、家で勉強なくても大丈夫!」とはいきません。

学びっぱなしは良くないです。学んだことに磨きをかける時間を自宅で必ずとる。磨かないと学んだことは輝きません。通った意味も薄れてしまいます。自宅で絶対復習です!(^^)!

  • 講習会の一部のみ参加する

良心的な塾は、費用に関する相談も親身になって受けてくれます。大手の塾は難しいかもしれませんが(‘_’)

塾の責任者と直接話しができれば話しが早いことが多いです。(できれば教室の責任者ではなく塾全体の責任者)

  • 講習会のカリキュラムを教えてもらう

欠席する場合に、事前に何をどこまで学ぶかを聞いておけば、テキストやプリントなどで予習や復習ができます。

良い塾は指導計画がきっちり組まれます。直前の勉強を踏まえて授業が展開されます。長期的に欠席すると、授業のつながりがなくなり理解が進まなくなります。

しかし、良い塾はあらかじめ欠席することを伝えると、事前に別課題や指導計画などを教えてくれ、子どもが授業についてこれるような計らいをしてくれます。

特に受験を控える小学6年生、中学3年生、高校3年生にとっては、試験に合格するため、得点をとることに重点を置く必要があります。

受験生にとって塾は最大限活用すべき

机の前に座って学ぶことだけが勉強ではありませんが、

試験の合格に目を向けると塾でも勉強すべきです。

受験生が塾を活用すべき理由

  • 試験には合格するノウハウがあるため

「学びは試験に合格するため」ではありません。

ただ、試験は合格しやすい方法が存在します。その方法を塾は研究し心得ています。

受験生ともなれば、そのノウハウは活用すべきです。

例えば、どの科目から勉強するかの優先順位
重点をおいて勉強すべき単元
試験に出題されやすい問題
難問を解く手段
合格までに必要な得点 など

これも塾の品質にもよりますが、プロ集団であれば受験生にとっては強い味方になります。

  • 学習環境が整っているため

夏休みともなると蒸し暑くなり、過ごしにくい日が続きます。

また、受験生以外にとっては自由に遊べる絶好の長期休暇です。

塾はこうした誘惑から断ち切ることができ、勉強せざるを得ない環境です。クーラーも効いています。

塾側の本音としては、「合格実績を出し次年度の生徒募集につなげたい」というものがあります。(生徒数≒会社売上ですから)

塾の経営として合格実績は是が非でも出したいのです。

つまり、必死になって受験生を合格させようとします。

受験生が意欲的に勉強できる環境をつくることにも余念がないでしょう。その環境を大いに利用しましょう。

  • 仲間と刺激しあい切磋琢磨できるため

塾には合格を目指す生徒が多く通います。

一人で勉強することを好む子は結構いますが、身近に自分と似た境遇の人がいるとモチベーションは上がるものです。

・自分より勉強している人が目に入る
⇒もっと勉強頑張ろう!
・同じ志望校の子が自分より成績が良い
⇒追いつくように必死になる
・同じ志望校の子より成績が上回った
⇒自信がつきより勉強に励める
・自分と同じくらいの学力の子がより高いレベルの学校を目指している
⇒より高い志望校を目指すきっかけになる

夏休みは、外に出て体験を通して、新しい価値観をもたらします。

その後の学びの質も変わります。さらに、時間的な余裕があるため、1つのことに継続的に関われることができ、大幅なレベルアップが期待できます。

塾で学べる事と学べない事を理解し、ぜひ長期的な休みで塾では学べぬ挑戦を子ども促しみてもらいたいです。

ここで注意したいことは、親の希望と子どもの望むことは必ずしも一致しないということです。

子どもの度が過ぎるわがままは、毅然とした対応が必要です。

同様に、親の希望を子に押し付けようとしていないか、親が自分自身を客観的に見つめるべきです。

1つの経験で子どもは劇的に変わります。夏休みの過ごし方の参考になるところがあれば、ぜひ真似をしてみてください。(*^-^*)