【何でもすぐ放棄する子ども】何がわからないの?→全部ッ!!(怒)

こんにちは、学ぶことについて書いています。

勉強を通して、子どもと接する機会がある方は一度は以下のようなことを経験されたことはないでしょうか?子どもが勉強をしていて、わからないことがある時の親子のよくあるやり取りです。

子ども :「わかんなーい」
親御さん:「何がわからないの?」
子ども :「わかんなーい」
親御さん:「いや(-_-;)だから何がわからないの?」
子ども :「全部だってばっ!(# ゚Д゚)/」   
親御さん:「何がわからないか、もう一度読んでみよう!」
子ども :「だから、全部読んだのにわかんないんだってっ!(; ・`д・´)」
親御さん:「(説明)」 
子ども :「意味わからん」「めんどい」「疲れた」「もうやめる」(*´Д`)
親御さん:「・・・(~o~)」

子どもに対してどんな大人でもイライラするときもあります。

ちょっとしたことで「わかんない」といって放棄する子どもにはどのように対処し、自ら課題を解決する子どもに成長してくれるのでしょうか。

【何でもすぐ放棄する子ども】何がわからないの?→全部ッ!!(怒)

ここで、少し冷静になり、すぐに「わからない」と放棄してしまう理由を考えてみましょう。

子どもはわがままを言うものです。大人も子育てにイライラすることは誰だってあります。当たり前のことです。ここで、一歩引いて子どもの立場を理解しようすると少し冷静になれるでしょう。

子どもへの理解

子どもたちは、家庭や学校、習い事でやること全てが新しいことです。

特に、勉強において、教科書を開くたびに見たことないことが書いていて、子どもからしたら大変です。

ただでさえ、活字に慣れていない子どもが、常に新しいことに出会い続け、常に新しい知識を頭に入れ、考えたこのないことを考えなければなりません。

常にやったことのないことをやり続けることは大変ですので、精神的に未熟であれば放棄しようとして当然です。

大人が新しいことを学ぶときのことを想像してみてください。

勉強するときに、教材などで、知らいないことを読んだり、聞いたことのない言葉の連続だったりすれば、大人であっても大変です。さすがに何時間も連続で新しいことを学び続けると疲労感もでてきます。

子どもの学んでいることは、大人からしたら既存のことばかりで、当たり前だと思いがちです。

しかし、ここは、未知の言葉と遭遇した子どもの気持ちに配慮し、未知の言葉を調べる手段を丁寧に教えるべきでしょう。

新しいことを学ぶことは、新鮮でやりがいのあることだと根気よく子どもを励まし、付き合ってあげると、ゆっくりと子どもも変わっていきます。

体調の好不調、体力の不足への配慮

子どもはものすごく元気ですが、体力が切れたら行動停止、脳内停止、本能全開です。

過度に疲れているときに無理に勉強させても、勉強能率が悪く、得られるものはほとんどありません。頭の片隅にも残らないでしょう。

また、友達とのちょっとしたトラブルなどで不安を感じているときもあります。不安があるときも頭に入りません。

こういったときは、すぐに寝かせることをおすすめします。

また、連続して学び続けることも大変でなかなか出来ることではありません。

1つ学び1つ新たに出来ることが増えたことを自覚させるように、評価をしてあげましょう。学びは成長の度合いが見えにくいです。子どもにレベルアップしたことを分からせるように、言葉を選び浴びせると良いです。

子どもの成長に親があせらない

子どもは、「教えたことは3日で忘れる」と肝に銘じて接するのも時には良いです。

子どもが一度習ったことに対して「分からない」と言うと、親としては「この前教えたじゃん!」とイライラしてしまいます。

記憶は、新しい情報に繰り返し遭遇しないと定着しません。一度習ったことはすぐに忘れるという前提で対応するとメンタルも楽になります。

ちょっとしたきっかけで、いきなり習得し上達していくことがあります。

根気よく新しい情報に対する子どもの疑問に付き合ってあげましょう。

「わからない」と「知らない」

そもそも、子どもの「わからない」は「わからない」ではなく、「知らない」ということがほとんどです。

「わからない」と「知らない」は違うということを子どもに理解させることが大事です。

物事を考える上で、知識がなければ考えられません。つまり、思考とは知識があってできることです。

子どもの学ぶことの初期段階は、まず学ぶことの知らないことを知ることから始まります。例えば、小学生の段階では以下のようなことは考えるというより、知るべき内容です。

・算数⇒まずやり方を知る。例題でやり方を知る。考え方を知る。
・国語⇒漢字の読み方・成り立ち・部首・意味・熟語を知る。文法のルールを知る。
・理科⇒言葉の意味を知る。原理を知る。実際の自然に触れ本物を知る。
・社会⇒言葉の意味を知る。時代の背景を知る。土地の特徴を知る。
・英語⇒発音を知る。意味を知る。 など

学習の初期段階では、「わからない」ことは、「知って」「覚える」ことで、簡単に解決できることが多くあります。

このことを理解したうえで、「知る」ということに好奇心を持たせることが親の役割だと考えています。

元々知らないことを知ろうとすることは人間の本能のように感じます。

子どもは、知りたい、学びたい、という気持ちがあるはずです。

しかし、昨今は学ぶことよりも魅力的なコンテンツが増え、従来の学び以外に関心を向ける子が多くいます。

スマホやパソコン、タブレット、テレビ、など面白いことであふれている中、まずは大人が学ぶことに興味を示せば、子どもも大人が興味を寄せていることが気なるはずです。

大人が面白がって学ぶ姿を子どもに示すことが、子どもの好奇心を刺激するのではないでしょうか。