【英語を学ぶ】CEFR-Jで英語力を知る【勉強の成果を測る】

こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。

今回はCEFRセファール-Jの紹介です。「CEFRセファール」とは個人の外国語レベルを表す基準です。

A・B・Cの3段階をそれぞれ2つに分け、A1~C2の6段階で「外国語の運用能力を測る」国際基準になっています。詳細は下記をご覧ください。

https://manabi-skillup.com/?p=1460

では、 CEFRセファール-Jとはいったい何なのでしょうか。

これは、これから英語を学んでいくうえで知っておくと、自分の英語力をより詳細に知ることができ、明確な目標が立てられるかもしれません。参考になれば幸いです。

【英語を学ぶ】CEFR-Jで英語力を知る【勉強の成果を測る】

CEFR-J とは

ヨーロッパ言語共通参照枠をCEFRと呼びますが、これを日本の英語教育に適用した言語参照枠のことをCEFR-Jと呼びます。

東京外国語大学の投野由紀夫教授らが科学的な調査を経て2012年に発表されたものです。

  • 日本の英語教育における新しい英語能力の到達度指標

CEFRは6段階ですが、CEFR-Jは12段階にレベル分けされています。下記の図はCEFRとCEFR-Jの比較です。

出典;Z会Asteria(アステリア)英語4技能講座より引用
※CEFR-Jに対応する学習ツール
【Z会Asteria】英語4技能講座
CEFR-Jに国内で初めて完全対応した設計です。
4技能に細分化された学習目標を設定できることで
個人に合わせた学習ができるメリットがあります。
  • 言葉を使って何をできるか」というCan-Doリスト

12段階にそれぞれ「できることリスト」が示されています。4技能(5技能)別に記述されています。

  • Reading(話すこと)
  • Listening(聞くこと)
  • Writing(書くこと)
  • Speaking(話すこと)(Spoken interacion: やりとり)
  • Speaking(話すこと)(Spoken production :発表)

12段階×5技能=120の記述がされています。

CEFRの記述よりもより細分化されています。(内容は後ほど)

では、なぜCEFRではなくCEFR-Jが新たに発表されたのでしょうか。

CEFR-J登場の背景

CEFRを日本の教育に導入するには問題がありました。その課題を解決するためにCEFR-Jの導入が検討されました。

  • 言語能力指標としての分け方の問題

CEFRはA・B・Cと分けられ、さらにそれぞれを2分した6段階に分けられています。

しかし、日本人の場合8割がAレベルという初級者が圧倒的に多い現状です。

このAレベルの中でもできることが異なるため、初級レベルを細分化する必要性がありました。

  • A1レベルより低いレベルの指標がない問題

CEFR(ヨーロッパ共通参照枠)のA1レベルは、すでに「日常会話での基礎的な表現を理解したり使ったりするレベル」です。

しかし、日本人の場合、英語の導入は、A1レベルより遥かに初期段階からスタート現状です。

A1より初期レベルのPre-A1を設定する必要がありました。

CEFR-Jの導入の目的

  • 2020年英語の教育改革

文部科学省は2020年に大規模な教育改革を行います。内容は以下の3点です。

  • 小学校英語導入
  • 小・中・高・大の一貫した到達目標(Can-Do)の設定
  • 大学入試改革

この3点がより効果がでるように、さらに混乱を来さないように、以下の目的のもとにCFER-Jは研究されました。

  • 英語到達度はどのようにレベル設定を行うのか
  • 日本人にとってふさわしい目標をどのようにするのか
  • 具体的な実施に必要な「シラバス開発」「教科書・教科書・タスク開発」「テスト開発」などのもとになる記述の整備

CEFR-J開発の経緯

CEFR-J開発の経緯
  • 2004年
    「英語教育の先導的基礎研究」

    小・中・高・大の連携をはかる英語教育で、統一的指標をつくることが検討され、実態調査がスタート

  • 2007年
    4年間の実態調査

    2004年からの実態調査(小学校354校,中高一貫校150校,SEL-Hi校100校,社会人7354名,海外の教育機関)が行われた。

    その結果、CEFRを尊重しつつ単純に受け入れるのではなく、日本に適応可能な形でローカライズすることとなる

  • 2008年
    到達基準とその策定と検証

    CEFR-Jと名付け本格的な導入の検討が開始

    当初CEFR-J alphaの確定作業が始まり、記述の検証など海外の専門家も交えた調査・研究を実施

  • 2010年
    CEFR-J Beta版

    CEFR-J alphaを改定したBeta版を元に調査・検証を実施

  • 2012年
    CEFR-J公開

    文部科学省後援、ブリティッシュ・カウンシルと共催でシンポジウムを開催

    現在は学校、企業など5000を超えて利用されている

レベルごとのCan-Doリスト(レベルごとのできること)を最後に以下に掲載します。

初級レベルPre-A1~最高レベルC1のCEFR-Jの「できることリスト」です。

自身の英語レベルがどの程度なのか、120の記述の中から判断できます。少し長くなりますので、読み飛ばしても大丈夫です。

目的は、英語力の把握です。これは、CEFR-Jのような科学的な研究のもと、作成された客観的な指標が必要です。しかし、一般的には民間の資格試験から自分の英語力を計測することをおすすめします。

具体的には上記のような資格試験があります。

では、今回は以上になります。Can-Doリストは最後の見出しにあります。それでは(^^)/

https://manabi-skillup.com/?p=1726
https://manabi-skillup.com/?p=1651

【CEFR-Jにおける】レベルごとのCan-Doリスト

※以下のCan-Doリストは、「学習者コーパスによる英語 CEFR レベル基準特性の特定と活⽤に関する総合的研究」(2016年3月最終報告)より引用しています。

  • Pre-A1
技能Can-Do(できること)
Listening
(聞くこと)
ゆっくりはっきりと話されれば、日常の身近な単語を聞きとることができる。
英語の文字が発音されるのを聞いて、どの文字かわかる。
Reading
(読むこと)
口頭活動で既に慣れ親しんだ絵本の中の単語を見つけることができる。
ブロック体で書かれた大文字・小文字がわかる。
Speaking
(話すこと;やりとり)
基礎的な語句を使って「助けて!」や「~が欲しい」などの自分の要求を伝えることができる。必要があれば、欲しいものを指さししながら自分の意思を伝えることが出来る。
一般的な定型の日常の挨拶や季節の挨拶をしたり、そうした挨拶に応答したりすることができる。
Speaking
(話すこと;発表)
簡単な語や基礎的な句を用いて、自分についてのごく限られた情報(名前、年齢など)を伝えることができる。
前もって話すことを用意した上で、基礎的な語句、定型表現を用いて、人前で実物などを見せながらその物を説明することができる。
Writing
(書くこと)
アルファベットの大文字・小文字、単語のつづりをブロック体で書くことができる。
単語のつづりを1文字ずつ発音されれば、聞いてそのとおり書くことができる。また書いてあるものを写すことができる。
  • A1.1
技能Can-Do(できること)
Listening
(聞くこと)
当人に向かって、ゆっくりはっきりと話されれば、「立て」「座れ」「止まれ」といった短い簡単な指示を理解することができる。
日常生活に必要な重要な情報(数字、品物の値段、日付、曜日など)を、ゆっくりはっきりと話されれば、聞きとることができる。
Reading
(読むこと)
「駐車禁止」、「飲食禁止」等の日常生活で使われる非常に短い簡単な指示を読み、理解することができる。
ファーストフード・レストランの、絵や写真がついたメニューを理解し、選ぶことができる。
Speaking
(話すこと;やりとり)
なじみのある定型表現を使って、時間・日にち・場所について質問したり、質問に答えたりすることができる。
家族、日課、趣味などの個人的なトピックについて、(必ずしも正確ではないが)なじみのある表現や基礎的な文を使って、質問したり、質問に答えたりすることができる。
Speaking
(話すこと;発表)
基礎的な語句、定型表現を用いて、限られた個人情報(家族や趣味など)を伝えることができる。
基礎的な語句、定型表現を用いて、簡単な情報(時間や日時、場所など)を伝えることができる。
Writing
(書くこと)
住所・氏名・職業などの項目がある表を埋めるこができる。
自分について基本的な情報(名前、住所、家族など)を辞書を使えば短い句または文で書くことができる。
  • A1.2
技能Can-Do(できること)
Listening
(聞くこと)
趣味やスポーツ、部活動などの身近なトピックに関する短い話を、ゆっくりはっきりと話されれば、理解することができる。
日常生活の身近なトピックについての話を、ゆっくりはっきりと話されれば、場所や時間等の具体的な情報を聞きとることができる。
Reading
(読むこと)
簡単なポスターや招待状等の日常生活で使われる非常に短い簡単な文章を読み、理解することができる。
身近な人からの携帯メールなどによる、旅の思い出などが書かれた非常に短い簡単な近況報告を理解することができる。
Speaking
(話すこと;やりとり)
基本的な語や言い回しを使って日常のやりとり(何ができるかできないかや色についてのやりとりなど)、において単純に応答することができる。
スポーツや食べ物などの好き嫌いなどのとてもなじみのあるトピックに関して、はっきり話されれば、限られたレパートリーを使って、簡単な意見交換をすることができる。
Speaking
(話すこと;発表)
前もって発話することを用意した上で、限られた身近なトピックについて、簡単な語や基礎的な句を限られた構文を用い、簡単な意見を言うことができる。
前もって発話することを用意した上で、日常生活の物事を、簡単な語や基礎的な句を限られた構文を用い、簡単に描写することができる。
Writing
(書くこと)
簡単な語や基礎的な表現を用いて、身近なこと(好き嫌い、家族、学校生活など)について短い文章を書くことができる。
簡単な語や基礎的な表現を用いて、メッセージカード(誕生日カードなど)や身近な事柄についての短いメモなどを書ける。
  • A1.3
技能Can-Do(できること)
Listening
(聞くこと)
ゆっくりはっきりと話されれば、自分自身や自分の家族・学校・地域などの身の回りの事柄に関連した句や表現を理解することができる。
(買い物や外食などで)簡単な用をたすのに必要な指示や説明を、ゆっくりはっきりと話されれば、理解することができる。
Reading
(読むこと)
簡単な語を用いて書かれた、スポーツ・音楽・旅行など個人的な興味のあるトピックに関する文章を、イラストや写真も参考にしながら理解することができる。
簡単な語を用いて書かれた、挿絵のある短い物語を理解することができる。
Speaking
(話すこと;やりとり)
基本的な語や言い回しを使って、人を誘ったり、誘いを受けたり、断ったりすることができる。
趣味、部活動などのなじみのあるトピックに関して、はっきりと話されれば、簡単な質疑応答をすることができる。
Speaking
(話すこと;発表)
前もって発話することを用意した上で、限られた身近なトピックについて、簡単な語や基礎的な句を限られた構文に用い、複数の文で意見を言うことができる。
前もって発話することを用意した上で、日常生活に関する簡単な事実を、簡単な語や基礎的な句を限られた構文を用い、複数の文で描写できる。
Writing
(書くこと)
趣味や好き嫌いについて複数の文を用いて、簡単な語や基礎的な表現を使って書くことができる。
自分の経験について、辞書を用いて、短い文章を書くことができる。
  • A2.1
技能Can-Do(できること)
Listening
(聞くこと)
ゆっくりはっきりと放 送されれば、公共の乗り物や駅や空港の短い簡潔なアナウンスを理解することができる。
学校の宿題、旅行の日程などの明確で具体的な事実を、はっきりとなじみのある発音で指示されれば、要点を理解することができる。
Reading
(読むこと)
簡単な語を用いて書かれた人物描写、場所の説明、日常生活や文化の紹介など
の、説明文を理解することができる。
簡単な語を用いて書かれた短い物語や伝記などを理解することができる。
Speaking
(話すこと;やりとり)
順序を表す表現であるfirst, then, nextなどのつなぎ言葉や「右に曲がって」や「まっすぐ行って」などの基本的な表現を使って、単純な道案内をすることができる。
補助となる絵やものを用いて、基本的な情報を伝え、また、簡単な意見交換をすることができる。
Speaking
(話すこと;発表)
一連の簡単な語句や文を使って、自分の趣味や特技に触れながら自己紹介をすることができる。
写真や絵、地図などの視覚的補助を利用しながら、一連の簡単な句や文を使って、身近なトピック(学校や地域など)について短い話をすることができる。
Writing
(書くこと)
日常的・個人的な内容であれば、招待状、私的な手紙、メモ、メッセージなどを簡単な英語で書くことができる。
文と文を and, but, because などの簡単な接続詞でつなげるような書き方であれば、基礎的・具体的な語彙、簡単な句や文を使った簡単な英語で、日記や写真、事物の説明文などのまとまりのある文章を書くことができる。
  • A2.2
技能Can-Do(できること)
Listening
(聞くこと)
スポーツ・料理などの一連の行動を、ゆっくりはっきりと指示されれば、指示通りに行動することができる。
視覚補助のある作業(料理、工作など)の指示を、ゆっくりはっきりと話されれば、聞いて理解することができる。
Reading
(読むこと)
簡単な英語で表現されていれば、旅行ガイドブック、レシピなど実用的・具体的で内容が予想できるものから必要な情報を探すことができる。
生活、趣味、スポーツなど、日常的なトピックを扱った文章の要点を理解したり、必要な情報を取り出したりすることができる。
Speaking
(話すこと;やりとり)
簡単な英語で、意見や気持ちをやりとりしたり、賛成や反対などの自分の意見を伝えたり、物や人を較べたりすることができる。
予測できる日常的な状況(郵便局・駅・店など)ならば、さまざまな語や表現を用いてやり取りができる。
Speaking
(話すこと;発表)
写真や絵、地図などの視覚的補助を利用しながら、一連の簡単な語句や文を使って、自分の毎日の生活に直接関連のあるトピック(自分のこと、学校のこと、地域のことなど)について、短いスピーチをすることができる。
一連の簡単な語句や文を使って、意見や行動計画を、理由を挙げて短く述べることができる。
Writing
(書くこと)
身の回りの出来事や趣味、場所、仕事などについて、個人的経験や自分に直接必要のある領域での事柄であれば、簡単な描写ができる。
聞いたり読んだりした内容(生活や文化の紹介などの説明や物語)であれば、基礎的な日常生活語彙や表現を用いて、感想や意見などを短く書くことができる。
  • B1.1
技能Can-Do(できること)
Listening
(聞くこと)
外国の行事や習慣などに関する説明の概要を、ゆっくりはっきりと話されれば、理解することができる。
自分の周りで話されている少し長めの議論でも、はっきりとなじみのある発音であれば、その要点を理解することができる。
Reading
(読むこと)
学習を目的として書かれた新聞や雑誌の記事の要点を理解することができる。
ゲームのやり方、申込書の記入のしかた、ものの組み立て方など、簡潔に書かれた手順を理解することができる。
Speaking
(話すこと;やりとり)
身近なトピック(学校・趣味・将来の希望)について、簡単な英語を幅広く使って意見を表明し、情報を交換することができる。
個人的に関心のある具体的なトピックについて、簡単な英語を多様に用いて、社交的な会話を続けることができる。
Speaking
(話すこと;発表)
使える語句や表現を繋いで、自分の経験や夢、希望を順序だて、話しを広げながら、ある程度詳しく語ることができる。
自分の考えを事前に準備して、メモの助けがあれば、聞き手を混乱させないように、馴染みのあるトピックや自分に関心のある事柄について語ることができる。
Writing
(書くこと)
自分に直接関わりのある環境(学校、職場、地域など)での出来事を、身近な状況で使われる語彙・文法を用いて、ある程度まとまりのあるかたちで、描写することができる。
身近な状況で使われる語彙・文法を用いれば、筋道を立てて、作業の手順などを示す説明文を書くことができる。
  • B1.2
技能Can-Do(できること)
Listening
(聞くこと)
自然な速さの録音や放送(天気予報や空港のアナウンスなど)を聞いて、自分に関心のある、具体的な情報の大部分を聞き取ることができる。
はっきりとなじみのある発音で話されれば、身近なトピックの短いラジオニュースなどを聞いて、要点を理解することができる。
Reading
(読むこと)
インターネットや参考図書などを調べて、文章の構成を意識ながら、学業や仕事に関係ある情報を手に入れることができる。必要であれば時に辞書を用いて、図表と関連づけながら理解することができる。
平易な英語で書かれた長めの物語の筋を理解することができる。
Speaking
(話すこと;やりとり)
病院や市役所といった場所において、詳細にまた自信を持って、問題を説明することができる。関連する詳細な情報を提供して、その結果として正しい処置を受けることができる。
駅や店などの一般的な場所で、間違った切符の購入などといったサービスに関する誤りなどの問題を、自信を持って詳しく説明することができる。相手が協力的であれば、丁寧に依頼したり、お礼を言って、正しいものやサービスを受けることができる。
Speaking
(話すこと;発表)
短い読み物か短い新聞記事であれば、ある程度の流暢さをもって、自分の感想や考えを加えながら、あらすじや要点を順序だてて伝えることができる。
自分の関心事であれば、社会の状況(ただし自分の関心事)について、自分の意見を加えてある程度すらすらと発表し、聴衆から質問がでれば相手に理解できるように答えることができる。
Writing
(書くこと)
新聞記事や映画などについて、専門的でない語彙や複雑でない文法構造を用いて、自分の意見を含めて、あらすじををまとめたり、基本的な内容を報告したりすることができる。
物事の順序に従って、旅行記や自分史、身近なエピソードなどの物語文を、いくつかのパラグラフで書くことができる。また、近況を詳しく伝える個人的な手紙を書くことができる。
  • B2.1
技能Can-Do(できること)
Listening
(聞くこと)
自然な速さの標準的な英語で話されていれば、テレビ番組や映画の母語話者同士の会話の要点を理解できる。
トピックが身近であれば、長い話や複雑な議論の流れを理解することができる。
Reading
(読むこと)
現代の問題など一般的関心の高いトピックを扱った文章を、辞書を使わずに読み、複数の視点の相違点や共通点を比較しながら読むことができる。
難しい部分を読み返すことができれば、自分の専門分野の報告書・仕様書・操作マニュアルなどを、詳細に理解することができる。
Speaking
(話すこと;やりとり)
ある程度なじみのあるトピックならば,新聞・インターネットで読んだり、テレビで
見たニュースの要点について議論することができる。
母語話者同士の議論に加われないこともあるが、自分が学んだトピックや自分の興味や経験の範囲内のトピックなら、抽象的なトピックであっても、議論できる。
Speaking
(話すこと;発表)
ある視点に賛成または反対の理由や代替案などをあげて、事前に用意されたプレゼンテーションを聴衆の前で流暢に行うことができ、一連の質問にもある程度流暢に対応ができる。
ディベートなどで、そのトピックが関心のある分野のものであれば、論拠を並べ自
分の主張を明確に述べることができる。
Writing
(書くこと)
自分の専門分野であれば、メールやファックス、ビジネス・レターなどのビジネス文書を、感情の度合いをある程度含め、かつ用途に合った適切な文体で、書くことができる。
そのトピックについて何か自分が知っていれば、多くの情報源から統合して情報や議論を整理しながら、それに対する自分の考えの根拠を示しつつ、ある程度の結束性のあるエッセイやレポートなどを、幅広い語彙や複雑な文構造をある程度使って、書くことができる。
  • B2.2
技能Can-Do(できること)
Listening
(聞くこと)
非母語話者への配慮としての言語的な調整がなされていなくても、母語話者同士の多様な会話の流れ(テレビ、映画など)についていくことができる。
自然な速さで標準的な発音の英語で話されていれば、現代社会や専門分野のトピックについて、話者の意図を理解することができる。
Reading
(読むこと)
記事やレポートなどのやや複雑な文章を一読し、文章の重要度を判断することができる。綿密な読みが必要と判断した場合は、読む速さや読み方を変えて、正確に読むことができる。
自分の専門分野の論文や資料から、辞書を使わずに、必要な情報や論点を読み取ることができる。
Speaking
(話すこと;やりとり)
一般的な分野から、文化、学術などの、専門的な分野まで、幅広いトピックの会話に積極的に参加し、自分の考えを正確かつ流暢に表現することができる。
幅広い慣用表現を使って、雑誌記事に対して意見を交換することができる。
Speaking
(話すこと;発表)
要点とそれに関連する詳細の両方に焦点を当てながら、流暢にプレゼンテーションができ、また、あらかじめ用意されたテキストから自然 にはなれて、聴衆が興味のある点に対応してプレゼンテーションの内容を調整し、そこでもかなり流暢に容易に表現できる。
ディベートなどで、社会問題や時事問題に関して、補助的観点や関連事例を詳細に加えながら、自分の視点を明確に展開することができ、話を続けることができる。
Writing
(書くこと)
自分の専門分野や関心のある事柄であれば、複雑な内容を含む報告書や論文などを、原因や結果、仮定的な状況も考慮しつつ、明瞭かつ詳細な文章で書くことができる。
感情や体験の微妙なニュアンスを表現するのでなければ、重要点や補足事項の詳細を適切に強調しながら、筋道だった議論を展開しつつ、明瞭で結束性の高いエッセイやレ
ポートなどを、幅広い語彙や複雑な文構造を用いて、書くことができる。
  • C1
技能Can-Do(できること)
Listening
(聞くこと)
構成が明瞭ではなく、事柄の関係性が暗示されているだけで明示的になっていないときでも、長い話を理解できる。また、特別に努力しないでもテレビ番組や映画を理解することができる。
Reading
(読むこと)
長い複雑な事実に基づくテクストや文学テクストを、文体の違いを認識しながら理解できる。自分の関連外の分野での専門的記事や長い技術的説明書も理解できる。
Speaking
(話すこと;やりとり)
言葉をことさら探さずに流暢に自然に自己表現ができる。社会上、仕事上の目的に合った言葉遣いが、意のままに効果的にできる。自分の考えや意見を正確に表現でき、自分の発言を他の話し手の発言にうまくあわせることができる。
Speaking
(話すこと;発表)
複雑なトピックを、派生的問題にも立ち入って、詳しく論ずることができ、一定の観点を展開しながら、適切な結論でまとめ上げることができる。
Writing
(書くこと)
いくつかの視点を示して、明瞭な構成で、かなり詳細に自己表現ができる。自分が重要だと思う点を強調しながら、手紙やエッセイ、レポートで複雑な主題について書くことができる。読者を念頭に置いて適切な文体を選択できる。
  • C2
技能Can-Do(できること)
Listening
(聞くこと)
生であれ、放送されたものであれ、母語話者の速いスピードの発話でも、話し方の癖に慣れる時間の余裕があれば、どんな種類の話し言葉も難無く理解することができる。
Reading
(読むこと)
抽象的で、構造的にも言語的にも複雑な文章、例えばマニュアル・専門的記事・文学作品のテクストなど、事実上あらゆる形式で書かれた英文を容易に読むことができる。
Speaking
(話すこと;やりとり)
いかなる会話や議論でも無理なくこなすことができ、慣用表現、口語体表現をよく知っている。自分を流暢に表現し、細かい意味のニュアンスを正確に伝えることができる。表現上の困難に出会っても、周りの人に気づかれないように修正し、うまく繕うことができる。
Speaking
(話すこと;発表)
状況にあった文体で、はっきりと流暢に記述・論述ができる。効果的な論理構成によって聞き手に重要点を把握させ、記憶にとどめさせることができる。
Writing
(書くこと)
明瞭で流暢な文章を適切な文体で書くことができる。効果的な論理構造で事情を説明し、その重要点を読み手に気づかせ、記憶にとどめさせるよう、複雑な手紙、レポート、記事を書くことができる。仕事や文学作品の概要や評論を書くことができる。