こんにちは、まねこです。
勉強する環境は、少なからず学習効果に影響をもたらしています。
学ぶ場所や時間、気温、音など。周囲の”人”も環境の1つ。
今回は、周囲の”人”が学習効果や学習意欲などに影響することに関してです。
真似するつもりはなくても、人は人に影響される【学習環境を整える】
- ある1つの学校から、何人も医学部に合格する
- ある1つの塾から、最難関の私立中学に複数人が合格する
- ある1つの予備校から、東大合格者が多数輩出される
こういったことはよくあることです。
学校や塾の教育システムが整っている、優秀な先生や講師の方が多い、などが考えられます。
学習の成果が出たのは、それだけではないかもしれません。
同じ志を持った集団が、相互に好影響を及ぼし合ったことも大きく関わっているでしょう。
人の行動を見ると自然と真似る?
勉強の話と少し離れますが、他人の”あくび”を見て、自分も”あくび”をしたことはないでしょうか。
他人の行動を自然と真似してしまう経験です。
”あくび”に限らず、日常生活で他人と同じ行為を不意にすることがあるのではないかと思います。
他にも
- 近くの人が食べている物を見ると同じものを食べたくなる
- 缶ビールの開ける音を聞いて飲みたくなる
など。
これらは、他人の行為を見たり聞いたりすると、自分までも同じ行為をしているかのように脳が反応しているからです。
脳内には、他人の行為を鏡に映すような神経細胞があることが分かっています。ミラーニューロンと呼ばれています。
ミラーニューロンとは【”鏡のような神経細胞”】
脳内の神経細胞であるミラーニューロンは、どのようなときに活性化するのか。
一般に、自分が”ある行動”をしたときに、脳内で神経細胞が活性化します。
ミラーニューロンは、他人の”行動”を見たときに、自分が行動したときと同じように活性化します。
共感回路とも呼ばれ、
といった、あたかも自分が行動しているかのような状態になるのも、ミラーニューロンの働きによるものとされています。
自分が行動したときだけでなく、人の行動を見ても同じように脳が反応するということです(*’▽’)
さらに、見たり聞いたりして反応するだけでなく、行動の意図を理解することや共感することにも関わっているとされいます。
このミラーニューロンは、パルマ大学のイタリア人、ジャコモ・リッツォラッティ博士によって見出された神経細胞です。マカクザルの実験を簡単に紹介します。
猿での研究
1996年の猿を対象にした実験でミラーニューロンは明らかになりました。
脳のF5野と呼ばれる、運動をコントロールする領域に電極を設置。
物を掴む、操作するなどの行動と関連した神経細胞の研究していました。
研究の中で偶然、猿自身が餌をつかみ取ろうとする時に活動する神経細胞が、実験者が餌をつかみ取っているのを見ている時も活動したことを発見します。
猿は、実験者が餌を掴むのを見ているだけなのに、猿自身がその行為をしたときと同じような反応が見られたのです。
のちに視覚情報だけでなく、聴覚情報に対しても反応することが分かっています。
これは他の動物や人間にも当てはまり、他人の行動を見たり聞いたりするだけでも、自分自身に影響することは明らかです。
学習環境で周囲にいる他人の行動が、鏡に映り自分に影響する。それなら、普段から関わる人によっては、勉強の効果がより高まるかもしれませんね(´ω`)
具体的に、どういった人と関わることで学習効果が高まるのでしょうか。
関わる人を見極める【学習効果を高める仲間とは】
自分に達成したいことがあれば、目標や夢といった同じ志を持つ人と関わった方がいいと言えます。
など、目に入る周囲の人から好影響を受けられます。
そういった意味で、同じ志を持つ人が集う環境で学ぶべきです。また、過去の実績から同じ目標を達成するために、人が集まる可能性もあるため、過去の実績も参考にできます。
具体的には、
- 大学進学を目指す⇒大学進学率が高い中高への進学
- 慶応大学を目指す⇒早期に慶応で学ぶ環境を選ぶ
- 海外への進学を希望⇒海外の大学への進学実績で中高を選ぶ
- 研究・学びたいことがある⇒研究できる施設で学ぶ
- 資格を取りたい⇒一人ではなくスクールに通う
一人で学ぶ時間は必要ですが、受験合格、資格の取得・スコアアップなど短期で成果を出したい場合は、集団に所属することで恩恵は受けれるでしょう。集団に所属するメリットやデメリットはこちらを参考にしてください。>【集団への所属】
逆に言えば、周囲にいる仲間によっては勉強に悪影響になることもあるかと思います。人数が増えれば、いろんな人が集まりまります。マイナス面も考慮する必要はあるかと思います。>勉強仲間として避けるべき7種類の人間
また、一緒に勉強する仲間だけでなく、誰に指導を受けるかも重要です。
生徒は学校の先生は選べません。いざ学校に入れば、学習環境を変えることは難しいでしょう。
ただ、どの学校に行くかは選択できます。
一概には言えませんが、各私立の学校には、名物講師のような方もいて、指導歴も長いその道のプロがいることが多いです。難関進学校になれば優秀な先生も集まります。
先生の言葉遣い、立ち振る舞い、学問に対する向き合い方。習う側が影響することは言うまでもありません。
特に目当ての学校がなく、大学進学などを考えている場合は、地域のトップ校や進学校で学ぶことは悪くないと思います。
民間の塾などはピンからキリまであります。
学校と違い先生を選ぶことが出来るため、”人”によって塾などを選択するのもいいかと思います。
といった”人”基準で塾を決める。
学習システムや合格実績のみで通う塾を決めるより、モチベーション維持に繋がります。体験授業などで判断したり、どういった講師か尋ねてみましょう。
また、指導者と直接関われるという点で家庭教師を利用するのもありでしょう。
大学で選べたり、オンラインで学べたり、個人個人に合った”人”から習えることが期待できます。以下を4つの家庭教師を参考に載せておきます。
では、今回は以上になります。それでは(^^)/