こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。
高校進学を希望する中学生にとって、受験は避けて通れません。中高一貫校であれば、特別な事情が無い限りはそのまま高校へ。そうでなければ、学力検査や面接、実技、調査書などを元に入学の合否が決定します。そのため、”受験勉強”という名の十分な準備が求められます。
しかし、せっかく準備をしてきたにもかかわらず、入試当日の行動が原因で不合格となることがあります。
今回は、入試当日にあった実際の失敗事例を紹介します。受験生がしっかり準備してきたことが、たった1つの行動で、水の泡とならないように参考になればと思います。
【中学生】高校入試でやってはいけない行動【実際の失敗事例】
高校入試の合格判定の方法は、各都道府県の制度に沿って各高校によって定められています。
- 学力検査の得点や傾斜配点
- 学力検査と調査書の比重
- 調査書の「出欠の記録」「特別活動等の記録」「その他」などの取り扱い
- 面接の取り扱い(判定や得点)
- 実技検査の取り扱い
など。これらを基にして厳正に選抜されます。一般的に、内申点をとっていて、学力検査で得点をとれていれば問題はありません。志望する高校に対して、毎年どのくらい内申点が必要で、どのくらい学力検査で得点をとれば合格するか、地域の学習塾であればざっくりした基準は簡単に分かります。
基準を満たしているにも関わらず、不合格になる事例は以下のようなことがあります。
1.法律に違反する行為が発覚
当たり前ですが...中でもよく聞かれるのが未成年の”喫煙”です。
高校入試で、午前と午後に試験が分かれる場合、昼食時間が設けられます。そこで、会場の外で喫煙し、高校の関係者に発覚、不合格になる事例です。
病院の禁煙外来に「未成年でも受診してもらえるか?」という保護者からの問い合わせもあります。依存性のある”たばこ”は断たなければなりません。
ちなみに、2008年度 神奈川県立高校入試において...
下記は神奈川県高等学校教職員組合に掲載されたニュースの抜粋です。
”…試験の合間に校内で喫煙していた生徒を合格…”とあります。明確に選抜基準に記載がない場合は合格となることもあるんですね、個人的には驚きです。
複雑な家庭環境である生徒もおり、数値だけでは測れない事情を考慮してくれるのでしょう。
周囲の環境、心や考えも大きく変化する時期などが重なり、問題行動は起こり得ることです。
一人で問題行動を起こすケースは少ないため、心当たりがある場合は、トラブルを起こさぬように仲間とつるんで行動することは避けるべきでしょう。高校へ進学を望んでいるのであれば、周りに惑わされず行動すべきです。>友達とつるむおバカさんの7つの言動【中高生よ勉強しよう!】
2.スマートフォンに関するトラブル
多くの場合、試験会場にスマートフォンなどの電子機器類を持ち込むことは禁止されています。トラブルの原因を避けるには、割り切って持って行かないことが無難です(>_<)
実際には、下記のような事柄に当たればアウトと心得ておくべきです。
- 試験中に使用が発覚
- 試験中に音(バイブレーションを含む)が鳴る
- 会場内で所持していることを指摘される
音だけを消音にする設定にしても、”緊急地震速報”などのメールやJアラートなどは鳴ってしまいます。持ち込みを禁止されているにも関わらず、ついつい持ってしまった場合は、素直に申し出て、預けましょう。人にスマホを渡すのは気が引けるかもしれませんが、後になって後悔しないためです。
ちなみに、2019年度 センター試験において...
独立行政法人 大学入試センターによると、2019年度センター試験で、試験中にスマホを電卓として使用するケース、用語を検索するケースが発覚し、全科目無効とされました。
3.問題用紙に触れる
「問題用紙に触れる」ことなしに解けません。試験の「はじめ」の合図の前に触ることです。
実際に、口頭で注意を受けるケースもあります。問題用紙の表紙には、注意事項が印刷されています。これを読むために、問題用紙に触れるようなことがあってはいけません。
不正行為をするつもりがなくても、試験監督者としては、受験者が一斉に問題用紙に触れて表紙を読み始めた場合、全受験者の行動を把握することができず、一部の不正を見落とす可能性があるからです。そのため、試験開始前は、試験監督者は統一して問題に一切触れさせません。
4.許可されていない文具を使用する
使用が認められていない文房具もあります。詳細は各高校に確認が必要です。
- 分度器
- 分度器つき定規
- 三角定規
- 秒針音のする時計
- 多機能付き時計
- 言葉が印刷された文具
など。
文房具も日々進化していますが、日頃から試験でも使用可能な筆記用具を使い慣れておくことをおすすめします。
指摘を受ける前に、自分で調べ、事前に学校の先生に確認すべきです。
ちなみに、2019年度 センター試験において...
「東京都で、受験生が国語で許可されていない定規を使用」というニュースがありました。
センター試験では、全試験で、定規などの補助用具の使用は不正行為としています。
5.試験終了後に友達とおしゃべり
試験の終了の際に「止め」の合図があれば、それ以上解答はできません。「止め」の合図の後に、何か答案用紙に記入すれば、不正行為とみなされます。
これに加えて、試験が終わり、試験監督者が問題用紙を回収中に、近くに座っている同じ中学校の友達同士で話しをしていて注意を受けた事例があります。受験番号を確認され、合格発表時に受験番号はなく、不合格。
何か行動をする前に、試験運営に支障をきたす行動かどうか、いつも以上に心にとめておく必要があります。
6.服装の乱れ・頭髪・態度
以下の事例をご存知でしょうか。
2011年3月「選考基準にない頭髪や服装の乱れなどを理由に受験生を不合格としていた」と東京都教育委員会によって発表されました。
本来は合格していた生徒は21名。
- 頭髪の色
- ピアスの跡
- スカートの長さ
- ズボンの腰の位置
などのチェック項目があったそうです。(当時の校長が懲戒免職)
2008年10月「公表された選考基津から逸脱した不適正な選考が行われていた」と神奈川県教育委員会によって発表されました。
本来は合格していた生徒は22名。
- 態度が悪い
- 髪を染めている
- まゆ毛をそっている
- スカートが短い
- 化粧をしている
- ピアスの穴がある
など落どと細かく記録し「受験生の著しく目立つ点」を点検していました。(当時の校長が停職処分)
見た目によって、公立高校の入学者が決まることは絶対にあってはいけません。
これらの学校は、入学後に服装などの身なりの生徒指導の必要性を感じていたのでしょう。学校側としては、生徒指導は負担の多い仕事です。入学後に、仮に問題を起こす生徒が出てた場合、対応に手が回らなくなり、学校運営に支障がでる可能性もあります。あくまで推測ですが、上記のように明るみになった事例は少数で、全国に、こうしたチェック項目がある高校は、数多くあるのではないかと考えています。
服装、頭髪、使う言葉、態度など、人によって異なっていて当たり前です。とはいえ、現時点で現実に目を向けると、目立つことで損をしてしまうようにも感じます。是が非でも、受験する高校に入学したい場合は、”控え目”でいることが現実的に賢明な行動なのかもしれません(T_T)
7.明らかな不正行為
- カンニングペーパー
- 体に書いておく
- スマートウォッチなどのウェアラブル端末
- 他人の解答を見る
- 替え玉受験
- 問題内容の事前入手
不正行為は、昔から問題になっており、時代によって変化しています。弱っているときは、良からぬことを考えてしまいがちですが、自分の力で戦いましょう(*’▽’)
しっかりと合格できるだけの準備を積み重ね、十分な実力があれば心にも余裕が生まれます。
では、今回は以上になります。
学力の向上が大前提です。結局のところ、人として、自分の言動に間違いがないかを考えながら入試を迎えれば特段問題はありません。それでは(^^)/