赤ペンは勉強のやる気を失わせる?【色と勉強の関係】

こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。

ペンで丸つけ、重要な箇所は色の蛍光ペンで線を引く、色のボールペンで補足説明を加える、などの勉強のやり方の人はいるのではないでしょうか。

今回はが勉強に及ぼす可能性を紹介します。

赤ペンは勉強のやる気を失わせる?【色と勉強の関係】

シャーペン・鉛筆以外で、勉強で最も多く使用する色は(ペン)ではないでしょうか。

赤ペンは、丸つけで必ず使用します。また、重要なことを赤で目立たせることもよくあるでしょう。三色ボールペンのうち、赤色だけ早く無くなってしまうなんてことも。

答えを赤ペンで書いて、赤い下敷きで隠して、勉強する人もよく見られます。

しかし、この赤色は、やる気を失わせる実験結果が出ているのです。

赤色がやる気を失わせる事例・実験

  • サッカーで赤いユニフォームの勝率が高い

イギリスのダラム大学のグループがサッカーリーグの対戦成績を調べたところ、赤いユニフォームの勝率が高いことが判明しました。

赤いユニフォームを着ることで、相手が赤色を目にし、脳機能を低下させたことが考えられています。

前脳に存在する神経細胞の集団である”側坐核そくざかく”で意欲は生み出されます。側坐核そくざかくの働きが、赤色で鈍ってしまい意欲が減少するということです。

  • 赤色はやる気が失われ知能指数が低下

アメリカのロチェスター大学のグループが行った実験で、被験者に赤色を見せると一時的にIQ(知能指数)が低下する結果が得られています。

IQテストの表紙を”赤・白・緑”の3色にしたところ、赤色のテストを受けた人の平均点が20%も悪い結果でました。

  • パソコンの外枠が赤いと仕事のパフォーマンス低下

名古屋大学の八田博士の実験で、パソコンの外枠の色を赤くすると仕事のパフォーマンスが普段より下がる結果がでています。

なぜ、赤色がやる気を失わせ、脳機能へ影響し、パフォーマンスを低下させるのでしょうか。

https://manabi-skillup.com/?p=3833

なぜ赤色はやる気を失わせパフォーマンスを低下させる?

  • 人間のDNAに刻み込まれている

遥か大昔、狩猟によって食べ物を得ていた原始時代、大きな傷を負い出血すれば命の危険につながります。

出血しても活動し続ければ、より血液が循環することで、大量出血して死につながる恐れがあります。これを避けるため、赤色の血液を見ることで、意欲を失い活動量が減れば、大量出血を防げるのです。

このように、赤い血液を見るとやる気を失わせ活動しにくくなるのは、大昔の人間の特性が、進化で引き継がれていることが考えられています。

また、この他にも下記のような説が存在しています。

  • 赤色は人を興奮させ、血圧・脈拍を上げるため、静かに集中できない
  • 赤色は充足感を与えるため、勉強の意欲を奪う

では、赤色は悪なのでしょうか。

赤ペンで×は効果的な面も

丸つけをするときに、間違っている箇所に×バツをつけない人を見かけます。ミスをしていたら、消しゴムで消して鉛筆で直す(-_-;)確かに×ばかりだといい気分にはなりません。

しかし、×はつけるべきです。

  • 赤色は自制させる効果

カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のグループが行った実験で、赤色は行動を思いとどませる効果があることが判明しましました。

間違った場合、赤で×をつけることで、同じ間違いをすることを自制することが期待できます。

赤信号も進行を自制するには理にかなっていると言えます。出血したときも行動を自制することで大量出血を防げます。

”丸”つけという採点は、○は付けずに、×だけつけることがおすすめ。

  • 赤色は作業を正確にする効果

大学生を中心とした600人を対象に、”赤・青・白”の背景上に表示された課題を与える実験が行われました。

単語を覚えたり、スペルや句読法をチェックする作業では、背景が赤の場合が優れる実験結果が得られています。正確な作業を伴う場合は、赤色の方が効果的と言えるのです。

赤色は英単語や漢字の暗記など細かい作業で成果が期待できる。

ときには、赤ペンを使用することで効率的な学習も期待できますね。自分の心理状態などに合わせて、使用するペンの色もいろいろ変えてみるなど、楽しみながら勉強出来たらいいですね(^O^)/

また、赤以外にも、使用するペンの色や周囲の色を変化させることで、期待できる効果があります。

様々な色の効果【色と勉強の関係】

赤色に良い面・悪い面があることは紹介しましたが、その他の色によってもたらせる効果を紹介します。

いつもと違う色のペンや色鉛筆で勉強するのも面白いですよ(‘ω’)ノ

青色
  • 創造性を高める
  • 集中と沈静が期待できる

先ほどの600人を対象にした実験で、「レンガの創造的な使用方法をなるべく多く列挙する」といった課題では、背景が青色のときが他の色より多く列挙できた結果が出ています。

青は、海・空・自由・穏やかなどを連想させ創造性を高めることが期待できます。

また、カネボウ美容研究所が下記の内容を発表しています。

青の照明下で、被験者は涼しさを感じ、5分以内に皮膚温が2度下がり、脈拍はゆっくりになり、精神集中する時やリラックスする時に出る脳波のアルファー波が増えた

黄色
  • 発想力を高める
  • 元気を与える

黄色は太陽などを連想させ、気持ちを開放的にしてくれます。行き詰った時、アイデアが生まれない時など、新しい発想が生まれることが期待できます。

数学など発想が必要な時は取り入れてみてはどうでしょうか。

また、成績の低迷など落ち込んだ時に元気を与え、勉強へのやる気を取り戻してくれることも期待できます。

茶色
  • リラックスできる
  • 精神を落ち着かせる

木材などを連想させ、穏やかさや温かみを感じる色です。

気分が過度に高揚している時は、落ち着いて勉強することが期待できます。ついついカッカしてしまう人は、机やカーテンの色など工夫してみてはどうでしょうか。

落ち着いて勉強出来れば、結果的に冷静になれ効率的な学びが実現できます。

緑色
  • 緊張感を和らげる
  • 感情を抑制

自然・森林などを連想させる色です。心を落ち着かせて安らぎをもたらし、リラックスして勉強に臨めることが期待できます。

板(Blackboard)
フランスからアメリカへ伝えられ、
アメリカから日本に「ブラックボード」
という名称で伝承されました。
その後、黒色の表面は、
1954年に緑色に変わりました。
目にやさしいことが主な理由です。 

イギリスのロンドンに流れるテムズ川に架かる、ブラックフライア・ブリッジと呼ばれる橋をご存知でしょうか。元々は黒色で、自殺の名所として知られていました。

という不安な色から癒しの意味を持つに変えたところ、自殺者が激減し3分の1になったと言われています。

では、今回は以上になります。

使用する筆記用具など、気分転換に”色”を変えて勉強してはどうでしょうか。それでは(^^)/