こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。
子どもが中学生になると、体の成長とともに、自分の頭で物事を考えることが多くなります。
「何でこんなことすんの?」という疑問が増えます。
親であれば、以前のような素直さがなくなり、なかなか言うことも聞かず、うんざりしてしまうことも。
男の子だけでなく中学生であれば「めんどい」だの「だるい」だのが日常茶飯事です。
とはいえ、勉強したくないわけではないかもしれません。
「勉強する意味ねぇ...だりぃー」という中学生の男の子への対処法
「勉強する意味ねぇ...だりぃー」と口走ったからといって見放さないでください。
中学生は、体は大人のように成長するものの、まだまだ知らないことがたくさん。
体や口走る言葉など、表面上は一丁前かもしれませんが、現実を知りません。
現実味をもたせる
現実味をもつことで、”がらっ”と一気に変化する子、徐々に重い腰を上げる子など、変わり勉強し始めます。
そもそも、なぜ子どもが現実味をもてないのかを、大人が理解しておく必要があります。
中学生が現実味をもてず勉強しない理由
自分のことと捉えず、勉強しない理由は2つ考えられます。
- (長期的な視点)未来が想像できない
- (短期的な視点)高校入試の仕組みを知らない
1つ目は、将来のことを想像することができないということです。
幼い頃から、本を読み、様々な体験をし、ネットなどからも情報を得ている場合、将来を考えやすい子が多いです。
つまり、多くの情報に出会う子は未来を想像しやすいのです。
一方で、家庭のみ、学校のみ、といった狭い世界でしか生活していない子どもは、未来が想像しにくい。
未来のことを考えるにも、知識は必要です。
見たこと・聞いたこと・感じたこと。こういったことがなければ想像はできません。
現実味をもてない2つ目の理由は、高校入試の仕組みを知らないということです。
中学を卒業したら自分はどうなるのか。中には全く考えたことがない子どもいます。
「中学に次に行く学校は”高校”」程度の知識です。
- 何のために高校に行くのか
- どうやったら高校にいけるのか
- 高校は全員が行くものなのか・行けるものなのか
- 行く高校は決まっているのか など
超初歩的なことも知らない子どもは相当数いるのです。
子どもが成長すると、外見や言葉などの表面上は大人っぽく見えても、中身はまだまだ。そんなことも多々あります。
「勉強する意味ねぇ...だりぃー」と言ってしまうのは、”先が見えない”から。大人でも先の見えない将来に不安を感じることはあります。
大人なら、知識がある分、将来を推測したり、知らいないことを調べたりして知識を増やし、不安を取り除くことができます。
子どもは、将来を見据える”考え方”もわかりません。大人が将来の”考え方”や”ちょっとの知識”を伝授しましょう。
”考え方”と”ちょっとの知識”があれば、人は考え始める
”考え方”と”ちょっとの知識”で将来を捉える
理想は長期的な視点で将来を考えることです。
※長期的な視点は... 遠くにある将来の話をすると うんざりする子どもは多いです(-_-;) ですので、短期的な視点で子どもに 話した方が勉強に向かいやすいです。
結論を言いますと、”出口を考えて逆算する”という考え方を教えることです。
最終的に自分は何がやりたいのか。いわば「究極目標」「最終到達地点」を定めることです。単純なことでも、突拍子もないことでもいいです。今後どんどん変わっても問題ありません。
定めた後、逆算していく。このような”考え方”を教えてはどうでしょうか。
※例えば...
40歳に社長になって大金持ちになりたい
⇒社長を最も輩出している大学を調べる
⇒その大学に進学率の高い高校に合格する
⇒その高校に合格するには、偏差値○以上必要
⇒今最も苦手な○○を勉強すべき
大学の調べ方、偏差値とは何かなど、”ちょっとの知識”を大人が補足してあげれば、賢い子どもは考えることができます。
「究極目標」の設定⇒逆算しく⇒”今”どうすべきかを考える
とはいえ、長期的な視点は子どもにとって難しいです。
なかなか将来の自分を想像できず、経験的に子どもの心に刺さらないことが多いです。
ということで、まずは、短期的な視点を持たせるの良いと考えています。
”高校入試の仕組み”を例に今やるべきことを考える
先々のことを話ても”ピンッ”と来てない場合は、短期的な視点を持たせると勉強に気持ちが向くでしょう。
中学生にとって身近なことは高校入試です。
しかし、高校入試の仕組みを中学生は理解している人は、ほとんどいません。
高校入試の大半は、通知表の成績である「内申書」と入試当日に受ける「テストの得点」の2つによって決まります。(各都道府県によって異なる)
内申書で特に重視されるのは、”内申点”であり1~5の5段階評価のものです。
高校入試は「内申点」「テストの得点」の2つで決まる
中学生に内申点という”点”が得点であることを認識させる。そして、その”点”が高校入試の”得点”になるということを分からせるといいです。
※例えば...
高校に行くのであれば、「内申点」が必要
⇒内申点で5をとるにはテストで85点以上必要
⇒テストまであと○日でテスト範囲を勉強しきる
⇒毎日ワークを○ページやる
⇒今日は○ページを勉強して理解する
内申点を意識させることで、学校の中間テスト・期末テストを無下にはできないという感覚をもたせます。
その感覚があれば「内申点は落とせないから、今勉強しよう」と勉強の意味を見出し動き始めます。
当然、勉強したことは入試にも出題されます。
が、子どもは目先のことしか考えられないことが多々あります。
学校のテストが最も身近で短期的な目標になりますので、学校のテストの重要性を知ることで、勉強に向うケースを何度も見てきました。
子どもたちにとって、学校のテストは友達との勝負でもあり、プライドをくすぐります。
内申点を獲得するための”学校のテスト”の重要性を認識させる
現実味を持たせる手段
中学生がなかなか勉強に身が入らないときは、入試の過去問を利用する手があります。
勉強している内容と、同じような問題を入試の過去問から数題見せる。実際にその問題を解かせる。”先を見せてあげる”ということです。
子どもとしては「今やっていることが入試に出るんだ」と実感できます。
勉強していることが将来役に立つ感覚を持てばやる気もでてきます。
高校入試は、幅広い学力の子どもが受験するため、中学1年でも解ける難易度の低い問題から難問まで出題されることが常です。
ですので、中には簡単な問題もあるため、子どもが解くことで自信にもつながるメリットもあります。
過去問を利用⇒”先を見せてあげる”+”現実味を持たせる”
過去問を利用することで「これを中3になったら解かないといけないんだ」と”現実味を持たせる”こともできますのでおすすめです。
では、今回は以上になります。
子どもが勉強し始めるには、勉強が自分と関わっているという”関連性”を感じること重要です。
勉強は自分と関係がない、と感じていれば勉強しません。
”関連性”を持たせるには、大人の手助けが必要です。
具体的に、分かりやすく、ちょっとだけ先のことを示してあげましょう。
長期的な夢はその後でもいいのではないでしょうか。それでは(^^)/