こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。
誰しも”公文式”を聞いたことはあるのではないでしょうか。近所に水色の”KUMON”の看板を見かけませんか。全国の至る所に教室があり、圧倒的な知名度があります。
テレビCMなどでも「くもんいくもん♪ 」のうたも聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
今回は、幼児の頃や小学生の頃に公文に通っていた子供が、中学生になってどのような子供になっているか紹介します。
身近にいる中学生の実態を踏まえて、個人的な考えも交えた内容です。
【中学生】小さい頃から公文に通った子供の良い面・物足りない面
まず、公文とはどのようなものかざっくり紹介します。
公文”KUMON”とは
1958年7月(昭和33年)に大阪数学研究会として創立、高校の数学教師であった公文公が小学2年生の長男のために作った計算問題が公文の原型です。
創立から60年の老舗の学習教室で、幼児から大学生・社会人まで対応できる無学年式のプリント教材で自学自習を促します。
2019年時点で、世界56か国と地域に教室を展開し、日本で155万人、海外で267万人の学習者がいます。
教室数は、日本で16200教室、海外で8600教室あり世界中に地域本社を設置しています。
- 北米公文
- 南米公文
- ヨーロッパ・アフリカ公文
- アジア・オセアニア公文
- 中国公文
- 教材セットを受け取る、宿題提出
- 教材を学習する、1教科30分
- 教材を提出する、採点してもらう
- 訂正し、100点にする
- 結果を記録する
- 宿題を持って帰る
- 家庭で宿題をする
週2回教室に通います。対応する教科は算数・数学・国語・英語です。
対象 | 東京・神奈川の教室 | 左記以外の教室 |
幼児・小学生 | 7,700円 | 7,150円 |
中学生 | 8,800円 | 8,250円 |
高校生以上 | 9,900円 | 9,350円 |
- 公文エルアイエル⇒書写教室を展開
- くもん学習療法センター⇒老人介護施設等にて高齢者の痴呆改善をはかる事業
- くもんスピードリーディングセンター⇒英語速読教室を展開
- くもん出版⇒出版・知育文具・玩具の開発、販売
- 学校法人公文学園⇒公文国際学園中等部・高等部、スイス公文学園高等部などを運営
世界中で公文の教室は広がっておりその様子が一部紹介されています。
また、Baby Kumonとして0歳~2歳を対象にオリジナルの教材も豊富です。月額2200円で利用でき、月に1度、教室に通い先生とのコミュニケーションをとる機会もあります。
では、幼児期、小学生の頃に公文に通い、中学生になった子供の特徴を良い面と悪い面を紹介します。
【中学に入る前に】公文に通っていて良い面
一般的に、中学生になって数学では、正負の数、文字式、方程式、比例反比例、と学んでいきます。
小学生で公文の算数・数学を勉強している子の中に、既に中学校の内容を学んでいる子がいます。
公文で既に訓練されているため、中学数学の正負の計算や文字式を含む計算をスラスラと解けるのです。
こういった子は、中学生に入っても数学を全く苦にしません。中学に入学当初の数学は計算がメインです。学校の先生が教えなくても解けることで、周りから羨望の眼差しを向けられる子が毎年一人はいるものです(^_^)
※中1最初の数学でスタートダッシュを決めると... 最初で数学が出来ると、子供は自信を持ち、 中学校生活で数学を敬遠することなく、 積極的な学びが期待できます(^O^)/
公文は計算などが”できる”状態になることが期待できる
公文をやっている子は、解き方が自然に身についているため、躊躇なく書き進めます。
勉強に慣れていない子どもは、問題を目の前にして、何を書いていいか分からず手が止まる。頭の中で「何を書けばいいの?」「この書き方であっているのかな?」「何で書くの?」と疑問がいっぱいです。
問題を解く”型”があるため、中学からようやく勉強を始めるような子とは雲泥の差です。
基本の”書く”ができる傾向
公文で小学生のうちに英語を学んでいる子は、英検を取得している子もいます。5級は決して珍しくなく、4級、3級を取得する子もいます。
中学から「読む・聞く・書く・話す」4技能の訓練が本格化する中で、自信をもって英語に触れる様子が見られます。
英語に慣れ親しんでいて、英語が当たり前の環境は中学で有利
課題を提示した時に、自分で取り掛かるスピードが早い印象です。解くスピードも無駄のない解法で答えを導きます。
一方で、公文をやっていた子で少し物足りなさを感じることもあります。
【中学に入る前に】公文に通っていて物足りない面
問題を処理する能力が高い一方、1つ1つの問いに対する疑問が浅いのではと感じます。
問題を卒なくこなすことができても、「なぜその答えになるのか」を説明できない。
※「どうやって解いたの?」と聞くと。 「公文でやったからっ!」と答える子供。 ”できる”けど”説明できない”定番の回答。 中にはしっかり説明できる子もいますが、 技法の習得で終わっていると感じることも多いです。
訓練されたやり方通りにしかできない。自分で工夫したり、多角的に問題を捉えることが不足しているように感じます。
自分の得意な解き方はあってもいいと思います。しかし形式的な解法だけでは、難易度の高い問題に対応できません。
「(文字を書くため)”手が動く”≠”頭が働く”」ただ手を動かして文字を書いていたら、答えが出た。ではなく、筋道を立てて、物事を順序立てて考えられるような訓練が必要です。
公文のプリントを使用した勉強に慣れていて、学校の教科書やテキストを使った勉強の仕方が分からない子がいます。
プリントの時は、驚くように勉強していたのに、テキストを前にすると手が止まる。テキストを使った勉強法を中学で仕込む必要がありそうです。
公文はプリントにより宿題が出て、学習習慣がつくとされています。
しかし、実態は「プリントならやる。それ以外は何もやらない」という子もいます。中学に入り部活もあり忙しいから公文は辞める。そうすると、自宅学習も止める。となるケースも多く耳にします。
では、今回は以上になります。
公文は知識・技能の面では、中学入学当初は有利に働くでしょう。次第に問題が複雑になり、思考力が求められたとき、身につけた知識・技能をどう活用するかが重要になります。それでは(^^)/
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