こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。
高校入試は、一般的に中学の通知表の成績(内申点)と学力検査点により合否が決まります。
これとは別に特別な方法で高校に入学できる手段もあります。特待制度による入学です。
特待制度を採用している高校は、条件を満たす生徒を金銭面で優遇をしています。
- 学業が優秀で学費などの補助を受けられる場合
- 部活動での成績が優秀で学費などが免除される場合
上の2つが最たるものです。
今回は、2つ目の部活動での特待生として入学する場合、気を付けなければならないことを紹介します。
【中学生】特待生入学で気を付けたいこと【高校受験】
部活動に関する特待制度を採用しているのは、主に私立の高校でスポーツに関するものが多くあります。
- 野球
- サッカー
- バレー
- バスケ
- ラグビー
- 陸上
- 水泳
- 卓球
- バトミントン
- ソフトボール
- ゴルフ
- テニス
- 剣道
- 相撲
- 柔道
- なぎなた
- 空手
- ハンドボール
- スキー
- スケート
- 体操
などのスポーツにおいて中学での活躍から、高校入学に至るケースが見られます。
どの部活で特待制度を採用するかは、高校によって大きく異なります。高校の募集要項に記載されていることもあれば、明確な記載がないものも存在するようです。
どのような経緯で特待生として入学できるのでしょうか。
特待生となる経緯
1つ目は、大会での好成績を収めるなど、活躍により声がかかるケースです。下記のような相手から連絡を受けることになります。
- 高校側から連絡を受ける
- 部活の監督・コーチから直接連絡を受ける
- スカウトから連絡を受ける
2つ目は、部活の指導者同士のつながりによるケースです。
- 高校の指導者と中学の指導者がつながりがある
- 高校の指導者から以前指導を受けていた
- 高校の指導者が依然中学で指導していた
- 高校の指導者の出身地
3つ目、トライアウトや合同練習会により合格するケースです。
この3点の具体的な事例を紹介します。
※地元出身の指導者が、他の都道府県の高校にいる場合
地元にいる優秀な生徒を、自らが指導しているの高校に引っ張るケースがあります。学校も部活に重視する方針であれば、実際にすんなり採用されることがあります。
※高校の指導者が、新しい高校に赴任する場合
指導者が新しい高校に行く場合、あるは創部まもない場合、選手層が薄いことが多く、選手を集めるために、特待として入学しやすくなることがあります。
※硬式野球チームの指導者と私立高校野球部監督のつながり
野球の特待はよく聞きます。特に中学の部活の入らず、硬式野球チームの優秀な選手が、私立の強豪校に特待として入学するケースは多いです。
※トライアウトで認められ一般入試で合格
トライアウトで認められ、高校から連絡があり、一般入試を受験するよう求められることがあります。実際には、学力が全くなくても合格します。
推薦で入学する枠がいっぱいの場合で、高校側が調整しているのでしょう。「大丈夫。名前だけ書けば、こちらが何とかするから。」と言われるそうです(-_-;)本当に受かります。
※中学生が高校生との練習に参加がきっかけ
指導者同士のつながりで、中学生が高校生の練習に加わることがあります。または、練習試合で一緒になることもあります。その時に高校側の指導者に目に留まり、声がかかり推薦で合格するケースもあります。
※兄・姉が高校で活躍し、同じ高校から声がかかる
上の兄弟姉妹が高校で輝かしい活躍をしたことで、下の子もある程度の実力があれば、特待として入学しやすいこともあるようです。
では、こういったスポーツによる特待生として入学する場合、気を付けるべきことを確認していきましょう。
特待生入学で気を付けたいこと
費用免除の書類の確認
”特待”といっても形態は様々です。
- 入学金
- 授業料
- 寮費・水道光熱費
- 食費
- 交通費
- 部費
- 治療費
- 遠征費
- 諸経費
特待生は様々な費用が免除されるケースがあります。しかし、高校生活のすべての費用が無料になるわけではありません。
正式な書類を高校側と確認し、入学した後のにトラブルが起きないよう細心の注意を払う必要があります。
特待生の中でもランク分けされ、全額免除、半額免除、一部免除などが異なることが大半です。
病気・ケガをした場合の対応
運動系の部活はケガはつきものです。
軽度のケガなら良いでしょうが、スポーツが継続困難な状況に陥いるケガも想定すべきです。
スポーツをあきらめざるを得ない場合、部活の所属、費用面、通学の可否など詳細をつめる必要があります。
退部であれば退学か
”部活を辞める=学校を辞める”となるかどうかです。
部活の特待として入学を許可されたわけですので、部活を辞めるとなると通学を断られるケースもあります。
ケガや病気だけでなく、他のことへ挑戦しようと気持ちが変わることもあります。体育会系特有の厳しさから逃げたくなることもあります。
部活を辞めたときの高校側の対応を事前に確認しなければなりません。
学校を辞めざるを得ない場合、十分なサポートをしてくれるかどうかもチェックが必要です。
卒業後の進路
プロの選手として活躍できるの一握りです。
高校卒業後の進路を調べておく必要があります。勉学に十分な時間が割けない場合は、試験を受けて大学進学が期待できないことも考えられます。
大学への推薦入学、就職のコネクションなど具体的な事例を聞き取るべきです。
部内の雰囲気
- 部活特有のルール
- 上下関係
- 寮生活
- 監督の指導方針
事前に練習に参加することは欠かせません。
しかし、実情は蓋を開けてみなければ分からないことが多いです。
特に、中学を卒業したばかりの高校1年生のときは、部では最下級生となり慣れないことに戸惑うでしょう。
先輩への接し方、雑用、生活面での役割、経験したことない決まり事などもあるでしょう。
高校3年生になれば慣れてくるようですが、高校1年のときに実家に戻ってくる子の話はよく耳にします。
では、今回は以上になります。
”特待”での高校入学は、入学前に気を付けるべきことがあります。”特待”と聞いて飛びつかず、自分自身にどのようなメリットがあるのか見極めるべきです。さほど優遇されない”特待”もあります。
また、高校入学後、”特待生”という扱いをされることは間違いありません。指導者、部員、関係者などから、大きな期待や妬みなど、様々な感情が入り混じった見方をされるでしょう。
慎重に吟味をしたうえで入学することに越したことはありません。それでは(^^)/