【小学生】マイペースでおっとりした子の中学受験【親の心構え】

こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。

今回は中学受験に臨む子供の性格についてです。

一人の子供がどんなタイプかを一概に決めつけることはできません。一人ひとり違います。

ただ、中には行動がゆっくりで、おっとりとした小学生はいるものです。そんな子が「中学受験をしたい」あるいは親が「受験をさせたい」場合の、親の心構えを紹介します。

【小学生】マイペースでおっとりした子の中学受験【親の心構え】

”マイペースでおっとりした子”は、以下の5つの項目に当てはまる子供であることが多いです。

  • 人に優しく人の気持ちを考える
  • 競争が苦手、”速さ”にめっぽう弱い
  • 友達と仲良く行動することが好き
  • 人の行動を確認してから自分も行動する
  • 人懐っこい

準備、片付け、勉強、何をとってもゆっくりと慎重に行動する傾向にある子です。もし、こういった子供が中学入試に挑む場合、親としてはどのようなことに気を付けるべきでしょうか。

中学受験を無理に押し付けない

気を付けるべきことは、そもそも受験ありきで考えないことです。

”競う”ことが苦手で、人より上回ろうとすると焦る一方で、その子の能力を引き出せません。

中学入試におけるテストの多くは、制限時間内に多くの難易度の高い問題を解かなければなりません。特にスピードを要する中学入試は、以下のような有名校が挙げられます。

  • 慶應義塾中等部

「一般常識」を問う設問が多く、試験時間が短いためスピード勝負となっている。速度、判断力、処理能力が問われている。

  • 桜蔭中学校

深い理解に加え、処理量が多い。制限時間で全てを解答することが難しいため潔く「捨てる問題」の見極めも必要とされている。

  • 青山学院中等部

どの科目も解答数が非常に多いため、標準的な問題を難なく解けるようになる必要がある。

  • 千葉県立中高一貫校(千葉中・東葛飾中)の適性検査

45分で全てが解き終わらないくらい問題量が多く、大量の資料読み取りが必須。

昨今の中学入試では、じっくり考える思考力が求められていることは確かです。しかし、現状の多くの中学入試では、圧倒的な知識量とスピードが物を言います

競争が苦手な子は無理な受験はおすすめできない。

競うことを無理強いしても、学習内容が頭に入らず、漠然とした勉強で終わってしまう恐れがあるからです。

親が主導で「素早くあれをしろ。すぐにこれをしろ。15分以内で素早く解きなさい。」などとなれば、”おっとり”さんは思考停止。頭の中は「?」でいっぱいになります。

親の心構えとしては「極端な”速さ”を求めず、夢中になっていればOK」というスタンスで十分です。

自分の好きなことを夢中になれることは、その子の大きな強みです。

たとえ中学受験で成功したとしても、大人になってから、好きなことがない、やりたいことがない、という無気力では幸せとは言えません。

親の心構え

夢中になって学んでいることが大切。

夢中になれば、”速さ”より”深さ”で勝負できる大人に。

迅速に仕事が出来る人は、必要とされ評価されます。

しかし、人の評価は迅速さだけではありません。むしろ、将来に求められる人材は、迅速に正確に作業が出来る人より、じっくりと考え未知の課題に対して答えを探し出せる人ではないでしょうか。

将来に必要とされる人材になる可能性

2020年プログラミング教育必修化の理由の1つは、技術革新による大きな社会変化が想定されているからです。

単純作業を迅速に正確にやることは、コンピュータにとって代わり、人間に求められることも変わります。

”おっとり”とした子は、人懐っこく、大人でも子供でも仲良くすることが得意な傾向があります。

人の思いをはかり、相手の立場に立って考えることもできることは、コンピュータでは出来ない事です。

人懐っこさは、コミュニケーションの土台になる。

人と協働することは、現代社会に求められる。

一人で仕事をすることよりも、苦手なことは人に依頼し協力する。一人ひとりが専門家になりうる時代に、人と人をつなげる貴重な人材になり得えます。

中学受験をする場合の注意したいこと

決して、おっとりした性格の子が中学受験をすることを否定しません。どんな性格の子も、私立中学や中高一貫校の恵まれた学習環境で学んでほしいものです。

今回紹介するような子供は、競争を前面に押し出すような学習塾はおすすめできません

通う子供のテストの結果を全て貼り出すような塾、ランキング形式で盛り上げるような塾、などです。伝統的に成績によって席順が決まる某塾も(-_-)

人との競争を煽る学習塾は避ける

また、”おっとり”した子は、1つの課題にじっくりと取り組む強みが見られます。よーく1つのことを観察して、じっくり考えて、丁寧に、慎重に、自分なりに考え抜くことができる特長があるのです。

逆に、あれもこれもと宿題が多すぎる塾は、マイペースな子を混乱させる原因になります。宿題のチェックが厳しく、大量の家庭学習を強いる塾も、その子の強みを伸ばせません。

宿題の強制がなく、宿題のチェックが緩やかな塾がおすすめ

かといって勉強しないわけにはいきません。

勉強をする内容を絞り、明確に課題を提示すれば、勉強しやすくなります。1つ1つ丁寧に教える環境、場合によっては個別形式の塾、家庭教師を利用する方が、意欲的に勉強ができるでしょう。

また、仲良くすることを重視する子供にとって、親と仲良く関わっている大人のことをよく見ています。

”勉強を教える指導者”と”親”との信頼関係を構築しておけば、子供は信頼して”指導者”の意見を取り入れるでしょう。

親と学習塾との信頼関係を築く⇒子供も塾を信頼し安心して勉強できる

では、今回は以上になります。

”おっとりした子”でも知的好奇心を引き出せば、中学受験に順応する可能性は十分あります。

子供自身から興味を持ったことについて話してきたら、たくさん聞いてあげて、たくさん質問して、たくさん考えさせましょう(^O^)/個人的に、こういった子は、無理に最難関を目指す必要はないのかなぁと感じます。

というのも、勉強はあまり出来なくても、興味を持ったことを高めれば、大人になった後にその才能が開花することが大いにあるからです。

子供の性格は多種多様。性格を見極めて、子供の目指すことの1つ上を提示して、高い天井を見させたいですね。それでは(^^)/