【目標設定を学ぶ】「この職業に就きたい」だけは危険

こんにちは、「学ぶことは真似ることから」のブログです。

意欲的な勉強には目標は欠かせません。

とにかく面白いから、自分の好きな分野を学んでいる人はいるでしょうが、義務教育段階や受験の段階では、あまり好きでない科目も勉強せざるを得ません。

あまり好きでない科目の勉強をする目的として、「志望校に合格し、将来の夢を実現する」という目標に掲げている人も多いのではないでしょうか。

今回はその目標設定の仕方で注意すべきことを紹介します。

【目標設定を学ぶ】「この職業に就きたい」だけは危険

  • 「この職業に就きたい」だけの目標は捨てよ
  • 医者になりたい
  • 弁護士になりたい
  • 宇宙飛行士なりたい
  • 会社経営者になりたい
  • 学者になりたい

などの将来の夢に掲げることはよく見られます。上に挙げたことは立派な職業ですし、ぜひ志し実現してもらいたい目標です。

最近は子どもと接していると、将来の目標が無い人や高い目標を持つことに否定的な人も多いです。

そんな中、誰しもなれるものでない、大変な努力が必要なことを目指すことは喜ばしいことです(^o^)

しかし、「この職業に就きたい」という目標設定には注意が必要です。

  • 職業に就くことが究極目標、その後は?

大変な困難を乗り越え、努力し、憧れの職業に就く。その後は夢のような生活が待っているのでしょうか。

仮に念願かなって夢の職業に就いたとしても、その後はその職業においても日々努力し成長し続けなければなりません。

大切なことは、やりたいことがあって、やりたいことを実現できる職業を目指すこと。

×:「この職業になりたい」だけ

○:「□□□がしたい」だから「この職業になりたい」

  • 夢を持つきっかけは何でもOK
  • ドラマの主人公に憧れパイロットになりたい
  • 映画の歴史に惹かれ研究者になりたい
  • 国会議事堂に見学に行き官僚を目指したい
  • ゲームが好きだからゲームクリエイターとして活躍したい
  • テレビにでて憧れのアナウンサーのようになりたい

など目指すきっかけはどんなことでも構いません。

※ソフトバンクの孫正義さん
資産総額2兆円を超す(2018年)実業家。
高校入学後に小説「竜馬がゆく」を
読んだことがきっかけで渡米を決意、
アメリカで経済などを学びました。
小説がきっかけで世界的な経営者に、
志すきっかけは意外なものかもしれません(^^)

目標の最初のきっかけはひょんな事でも、その後、興味を持った目標を追求していきましょう。

興味を持って何となく目指してみるのではなく、徹底的に調べ倒す。

本やネット、関係する人へのインタビューなど思い切って興味ある事に接しましょう。

どんどん惹かれる場合もあれば、「ちょっと違うな」と思うこともあります。

とことん調べて、想像と違えば、また違う事に興味を持ち、徹底的に調べる。この繰り返しで、自分のやりたいことを探し続ける。好きなことの追求です。

「こうなりたい」は大事ですが、「これをやりたい」という気持ちを大事にしてください。

やりたいことがたとえ趣味や娯楽のようなことでも、追求することはメリットがあると考えています。

また、なりたいと思う現在の職業は、将来存在しているかどうかも見据える必要があります。

今ある職業の未来【テクノロジーの進化によって】

これから、人類が経験したことのない大きな変化が訪れると言われています。

ビックデータを踏まえた人工知能やロボットによる「超スマート社会」です。

仮想空間(サイバー空間)と現実空間(フィジカル空間)を高度に融合したシステムによる実現する社会”Society 5.0”では、今までの日々の煩雑な作業は機会に置き換われ、新たな産業を生み出します。

今ある職業ではなく、新しい職業が次々に生まれてくるということです。

オックスフォード大学マイケル・A・オズボーン博士「未来の雇用」

この論文では、アメリカの702の職業を創造性・社会性・知覚などの項目ごとに分析した結果、10年後47%が職を失うと結論づけられました。

職業のオートメーション化(自動化)により、単純作業がコンピュータへの代替が進行するためです。

  • タクシーやトラック運転⇒Goolge Carなど無人自動運転
  • 医療診断⇒今までの膨大な医療データから人工知能が最良の治療計画を提案
  • 法律分野⇒判例などの文書分析をコンピュータが分析
  • 天気予報⇒過去の気象からAIが予測

ニューヨーク市立大学教授キャシー・デビッドソン博士

「2011年にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業後、今は存在していない職業に就く

アメリカの人工知能の権威レイ・カーツワイル博士

「2045年には人工知能が人類を超える『シンギュラリティ』に到達する」

※シンギュラリティ(技術的特異点)

人工知能が発達し、人間の知能を超え人間の生活に大きな変化が起きる概念

将来の目標設定を、既存の職業への憧れだけで決めることは慎重になった方が良いかもしれません。

自分のやりたいことに果敢に挑むことに加え、現実社会で起こっていることに目を向け、将来を見据えた行動が求められます。

では、今回は以上になります。

「やりたいことがある」⇒「やりたいことができる職業を目指す」ということであれば、特定の職業に就くことを目指すべきでしょう。

ただし、特定の職業の仕事の内容は、やってみなければ分かりません。

一番いいのは、その職業の人に直接聞くことです。業界の内部の事情は、本やネットでは知らいないことが見えてきます。

重要なのは、目標の職業に就くことで満足しない事です。職業に就き何をするのか。目標設定の仕方の参考になれば幸いです。では(^^)/