オンライン学習が無料で提供される理由【利用する前の心構え】

こんにちは、まねこです。

感染症の拡大や自然災害の発生などの緊急時には、オンライン学習が当たり前になるでしょう。

2020年4月に国がオンライン学習のシステム開発に乗り出すとの報道もあり、ほぼ間違いなくオンライン学習が広がります。

オンライン学習に関しては、ネット環境の整備や教育格差など気になることはたくさんありますが、誰もが利用できる環境が整備され、みんなが賢くなってほしいです。

さて、2020年5月1日の時点で、自宅にいる子供向けに無料のオンライン学習が出回っています。なぜ多くの企業が”無料”で提供してくれるのでしょうか。

オンライン学習が無料で提供される理由【利用する前の心構え】

ちなみに、最初に紹介した報道では、「2020年度補正予算案に調査研究費として1億円を計上した。」とありました。1億円です。調査研究だけで。

当然ですが、システム開発には膨大な費用がかかります。

既に民間の企業が運営している学習システムにも、莫大な費用が掛かったはずです。なのに、なぜ、無料で提供しているのか。

今回は、この無償提供を考えていきます。

オンライン学習が無料で提供される理由

この理由を考えます。あくまで”考え”ですが、5つの理由を紹介します。

  • 善意

今は緊急事態、学校も塾も休みで学ぶ機会が失われている。だから、子供達に学ぶツールを提供しよう。企業のやさしさが理由の1つです。

こちらのページにまとめられています。自分の年齢や興味応じて見てみるのもいいと思います。

利用期間はまちまちで「無料で5月末まで利用可」や「学校再開まで利用可」など提供される企業によって異なります。

実際いくつか利用してみて、今まで感じなかった学び方と出会えるチャンスですね。もし無料期間が終わったとしても。申し込み利用し続けるのもありだと思います。意欲的な学習が継続出来れば、自ずと学力もついてきます( `ー´)ノ

  • EdTechを拡大させるため

無料で提供される2つ目の考えられる理由です。

EdTechとは教育(Education)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語。教育にイノベーションを起こすサービスなどの総称です。

AIやVRなどをはじめとする技術を活用することで、学習効率の向上学習管理の効率化が期待されています。

今この事態を機に、オンライン学習を広めることで、自宅からでも誰もがタブレット端末やスマホと利用して学べるようにすることで、教育格差の是正される可能性があります。

https://manabi-skillup.com/?p=4480

  • 顧客の獲得のため

無料で提供される3つ目の考えられる理由です。

企業が無料で提供される期間を定め、無料期間が終了後に有料会員へ移行させることが考えられます。

  • 期間が過ぎても、利用したい人は有料コースへ
  • 無料で簡易版を使ってもらい、より多くのサービスを受けたい人は有料版へ
  • 特定の範囲だけ学べて、広範囲を学びたい人は有料登録へ

などのの、収益化の流れを作る目的もあるでしょう。

ただ、これは悪ではありません。極々一般的な流れです。

序盤の方でも書きましたが、企業が新しいサービスを開発するには多額のお金を投下しているため、回収しなければ赤字になります。

企業がお金を使ってサービスを開発し提供する。利用者がサービスを利用しお金を支払う。このお金の流れがなければ、我々は良質な学習サービスを受けることができません。

  • 個人情報などのデータを取るため

無料で提供される4つ目の考えられる理由です。

企業が無料で提供する学習サービスの中に、個人情報を登録してから利用できるものがあります。メールアドレスとかですね。

企業によって異なりますが、名前、通っている学校名、住所、電話番号、通っている塾名など、詳しく入力が求められる場合もあります。

この個人情報のデータを、企業が集めストックする目的が考えられます。なぜか。

  • 企業が開発したサービスの利用者情報を知れる
  • 今後、広告を打てる

データの利用法は多岐に渡りますが、以上2つは確実です。

この学習サービスを受けたがっているのは、どの学年か、どの地域に住む人か、学校の種別、性別、様々なことが分かってきます。

今後、既存のサービスの改善や新たな学習サービスの開発に役立てます。

また、メールアドレスにDMを送ることもでき、サービスや商品の広告を知らせることもできます。

こういった場合は、利用規約などがあるため目を通しておく必要があります。

  • 学習データを獲得するため

無料で提供される5つ目の考えられる理由です。

オンラインで問題を解くような場合、利用履歴や正誤などは全てデータとして記録できます。

利用者が間違いやすい問題、簡単な問題、よくサービスの中でも人気があるコンテンツ、利用されないコンテンツなど、企業はデータとして残すことが出来ます。

これらのデータを元に、サービスの改善と向上に役立てることも出来るでしょう。

AIは、データが多ければ多いほど良いと言われます。企業は、無料で多くの人に使ってもらうことで、データの回収ができます。

https://manabi-skillup.com/?p=2950

無料のオンライン学習を利用するに当たって

企業側の思惑もあるでしょうが、使ってみるのもいいと思います。むしろ、時間がある今だからこそ、積極的にいろいろ手を出して試してみることをお勧めします。

利用するに当たって事前に上記5つの理由に加えて、以下3点の心構えとして参考にしてください。

  • 個人によって事情が異なる

いろんな学習サービスがありますが、利用するサービスを決める判断基準を設け、個人個人の事情によって決定すべきです。

  • 好き嫌い(継続する上で意外と大事)
  • 難易度(簡単過ぎるのは×)
  • しっかり勉強できるか(自宅の環境に応じて)

最後の「しっかり勉強できる」の補足説明。サービス中には”プリンターで印刷するもの”だったり、ネットの速度の必須条件があったり、iPadなど特定のデバイズでなければ利用できなかったり。勉強できないきゃ意味ないので。

  • オンライン学習を選ぶ時間を掛け過ぎない

「どれで勉強しようかなー」と選んでいたら1日が終わった(/ω\)

「どれが一番合ってるかなー」と探しているうちに勉強と関係ない動画を見てた(-_-;)

オンライン学習は、学びをより効果的にするための手段です。勉強することを忘れずに。そして何のために勉強するのかも。はっきりしている人は強いです。

  • 迷ったら学校の教科書

ネットが繋がらない家庭などもあるかと思います。大丈夫です。学校の教科書がある!

学校の教科書を全部読むという目標でやるのがいいと思います。

理解しようと努めることも大事ですが、年度のはじめに配られた教科書であれば、広く浅くで構いません。

教科書にある問題を「解いてみたい!」という欲求があれば当然解いちゃいましょう(*’▽’)

もし、事前に教科書を読めれば、学校の予習をすることになり、学校の授業の理解度は格段に上がります。

では、今回は以上になります。それでは(^^)/