こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。
入学試験で”面接”による試験を採用している学校は多くあります。中学入試の一般試験に組み込まれたり、高校入試・大学入試の推薦に採用されたりと、面接は幅広く行われています。
今回は入試における面接の注意点や心構えを紹介します。合格するために、面接に臨む前の参考にしてください。
【入学試験】合格するための面接【入室から退室までに心掛けること】
面接試験に臨む際の注意点や心構えは、小学生・中学生・大学生で若干異なります。各々の立場で必要と感じることだけ取り入れてみてください。
1.控室や試験会場での注意点
友達や知り合い、親子と一緒に試験を待つ場合、ついついあれこれと話し込んでしまうことがあります。静かに面接が始まるのを待ちましょう。
※中学入試における面接 実際に試験会場や控室での態度を 厳密に見られる学校もあります。 きちんと静かに座れるかどうかを 見極められることもあるので注意です。 中学入試を受ける小学生で 控室ではしゃいでしまい 不合格となったケースもあります。
試験に向かうにあたって、注意点などの説明は聞き逃してはなりません。
事前に試験会場の下見をすることもありますが、初めての試験会場は知らないことばかりです。
- 口頭での指示
- 放送による連絡
- 掲示物による案内
など、注意を払わなければなりません。控室であっても適度な緊張感を持ち、連絡・指示・案内などに気を配ることで大事なことを聞き逃さなければ、焦りも軽減できます。
また、事前にトイレの場所を把握しておくことも忘れずに。万が一トイレに行きたくなった時に焦らずにすみます。
2.入室での注意点
面接での待ち時間は、不安や緊張は必ずあると言っていいでしょう。入室の流れは、ほとんどの場合、学校側から指示があるので、さほど心配せずに冷静に待つといいです。
ごく当たり前のことですが、学校側から問いかけなどのアクションがあれば、”リアクション”をすべきです。
しっかりとした適度な大きさの声で返事をすることを心掛け、ノーリアクションで試験管に「?」と感じさせないようにしましょう。
※何も呼ばれない場合もある 高校入試の推薦入試の面接では、 「前の人が退出したら、教室に入るように」 というも学校もあります。 呼ばれないと不安になります(^▽^;) 事前の説明をしっかりと聞いておけば、 落ち着いて行動できます。
※ドアが閉まっている場合
- 軽くノックをして「失礼します」と一言、入室をする。
- ドアに向いドアを閉める。
- 面接官に向かって目礼。
※ドアが開いている場合
入り口付近で面接官に向かって目礼し「失礼します」と一言。
特に高校入試や中学入試では、最低限の礼儀正しさがあるかどうか見られています。
「失礼します」の一言を添えて、軽い会釈をするだけでも良い印象を持たれるでしょう。
万が一、入室のタイミングを間違えたとしても、慌てず「失礼しました」と伝えれば問題ありません。勘違いや間違いをしても、落ち着いて対処し、「あくまで面接内容が肝心」と割り切ることです。
3.椅子の掛け方
入室して面接官の前でもう一度おじぎ、ひと呼吸おいたら顔上げます。
「お掛けなさい。」と言われるまで座らず、椅子の左側に立って待つのが一般的です。座る時にも「失礼します。」と言えればなおいいですね(^^)
また、椅子に奥深く座るとだらしない印象を持たれる可能性があります。背もたれには寄りかからず、こぶし1つ分空け、顎を引き背筋を伸ばして座りましょう。
4.面接での所作
人の目を見て話すことが出来ない人は多いです。よそ見をしたり、ソワソワしたりせず、相手の方にしっかり注目して応対することを心掛けましょう。
目を見ることで上手く話せなくなる人は、面接官の額のあたりや首元のあたりを見て話すと解決できるかもしれません。
話しの内容に応じて表情を変化させると、面接官への印象も強まります。
また、適度なボディーランゲージを取り入れることで話の内容を強調出来ます。ただし、やり過ぎは禁物です(^▽^;)
面接練習では、スマホなどで自分の話している姿を動画で撮影し、表情、身振り・手振りで不自然な部分をチェックするのもいいですね。面接の練習相手から、気なる言動などの指摘を、自分の目で確認することも大事です。
特に中学入試に多いのが保護者同伴の面接です。
子供への質問に対して、子供が答えられない時に、親に助けを求めたり振り向いたりする子がいます。これは避けるべきです。
子供が、質問の意図を理解して、自分の言葉で伝えられる力も見極められています。
すぐに親に頼ってしまう傾向があれば、面接練習を通して改善しましょう。また、親子の意見をすり合わせて、家庭で一致した方向で、学業に専念できる事実を示すこともある程度は必要でしょう。
5.話し方の注意とコツ
面接でどんなことが聞かれるかは、以下を参考にしてください。
ここでは、話し方全般的なの注意点とコツを以下に絞って紹介します。
小中学生に多いのが「うん。ううん。」など日常会話のように話すことです。また、うなずくだけ、”だんまり”などもNGです。相手の問いに対して、「しっかり返事をする」ということを、日頃より強めに意識しておくべきです。
知らない事は無理に答える必要はありません。”知らないこと”と”知っていること”は明確に区別し伝えましょう。
ぐずぐずして答えなかったり、質問の意図をくみ取ってない不明瞭な答えだったり、マイナスの評価となります。
日頃使わない敬語を使おうとすると、伝えたい中身が薄くなってしまうことがあります。
最低限の礼儀作法は大切ですが、伝えたい中身はもっと大切です。話の”中身”を厚くしおけば、多少の言葉使いの間違いは仕方ありません。
ポイントのずれた回答はよろしくない。面接官に心の中で「この人何を言いたいの?」と疑問を持たれないように、真っ先に結論を述べることがおすすめです。枝葉の部分はその後で構いません。
的外れな話、長い話、言いたいことが何か不明瞭、曖昧な返答などは避けたいです。
質問が分からない時は「○○について答えればよろしいですか?」などと丁寧に聞いてもいいです。分からない事をそのままにしない印象も持たれます。
面接はコミュニケーションです。言葉のキャッチボールが出来るかどうかが重要です。
- 相手の話を聞く
- 相手の話を聞いていることを示す
- 自分の話をする
タイミングよくうなずく動作や相槌、回答に相手の言葉を取り入れるなどで、話を聞いていることを示せます。
面接は演説の場ではないですので、相手との会話であることを意識して臨みたいです。
面接の練習は誰でもしますが、覚えたことをそのまま言おうとすると機械的な印象を受けます。
いくつか伝えたいことは、事前に頭の中に置いておき、生の声に変換しましょう。
覚えたことを全部言おうとすると、話のつながりがなくなって伝わりにくくなります。無理に背伸びしたり、難しい言葉を使う必要もありません。
また、丸暗記した志望動機は面接官の心に響かず、面接本に書いてあるようなマニュアル化された発言など、面接官は聞き飽きています。心の中で「また、これかぁ...」と定番の回答は思われています。
率直で素直な自分の考えや思いは人に伝わります。
6.退出での注意点
面接官に終了を告げられたら、席を立ちおじぎをしてお礼を述べましょう。これも最低限のマナーです。
自分が「学校に入ることをお願いする立場」であることを最後まで心にとめておき、心から感謝を伝えるべきです。
最後もドアのところまで行ったら、面接官の方を向いて立ち、「失礼しました。」と再度一礼をして退出します。
7.帰り際の注意
帰り際の表情や行動も、学校関係者に見られている意識を持ち帰りましょう。面接官が目に入ったちょっとした所作で印象が変わります。
また、友人などと帰る時に、ついつい話し込んで騒がしくなるようなことや、交通マナーを守らないようなことがないようにしましょう。
面接など人との対話を要する試験は、日頃のトレーニングで変わります。普段から大人と話すことに慣れておくことが大事です。
また、オンライン上で、グループディスカッションなどを取り入れた「協働学習」を行えるサービスを利用する手段もあります。タブレットを利用したアクティブラーニングの方法【探究・協働学習】
では、今回は以上になります。
面接を経験したことがない小中高生の参考になれば幸いです。それでは(^^)/
コメント