こんにちは、「学ぶことは真似ることから」まねこです。
様々な分野から参考になることを学び、勉強のヒントとなることを得られればと考えています。
今回は、エテリ・トゥトベリーゼさんから学びます。
エテリ・トゥトベリーゼから学ぶ【圧倒的な練習量が結果を出す】
この方の練習に対する考えを次の言葉から知ることが出来ます。
詳細はのちほど見ていきます。エテリ・トゥトベリーゼさんはフィギュアスケートのコーチであり、上記の3つの考え方は、日頃の勉強への向き合い方、勉強のやり方に活かせるのではないでしょうか。
まずは、簡単にこの方の紹介をします。
エテリ・トゥトベリーゼとは
指導した選手の多くが活躍(ロシア・スポーツ省「コーチ・オブ・ザ・イヤー」も受賞)
- アリーナ・ザギトワ(平昌オリンピック金メダル)
- エフゲニア・メドベージェワ(平昌オリンピック銀メダル)
- ユリア・リプニツカヤ(ソチオリンピック団体戦金メダル)
- カミラ・ワリエワ(ジュニアグランプリシリーズで優勝)
- アレクサンドラ・トゥルソワ(世界ジュニアフィギュアスケート選手権優勝)
- アンナ・シェルバコワ(ロシア選手権優勝)
- アリョーナ・コストルナヤ(ジュニアグランプリファイナル1位)
など
自身は4歳半でフィギュアスケートを始め、カルガリーオリンピック金メダリストのナタリヤ・ベスチェミヤノワのコーチの元で練習していました。
脊椎の損傷、フィギュア選手としては高身長の170cm、などが原因で選手としては成功を収めることはできませんでした。
18歳の当時不安定であったソビエトではなく、アメリカに渡りアイスショーで活動をしましたが、金銭的に厳しく貧しい生活を送ることになります。
また、この頃ショーへの出演と当時にアメリカでコーチとしての活動を始めることになります。
その後、ロシアに戻り、モスクワのゼレノグラードでコーチの地位を確立、2003年にはサンボ70フルスタリヌイへ、後にヘッドコーチとなり現在に至ります。
サンボ70とは、ロシアの トップアスリート養成学校のこと。 26のスポーツに携わる 約17000人の生徒が所属しています。 サンボ70のフィギュアスケート部門は ”コニョク・チャイコフスコイ” ”フルスタリヌイ”の 2つに分かれている。
また、2003年に女の子を出産、健康で生まれたものの、2歳の時に聴覚に障害を患っています。
音楽は聴くことができ、フィギュアスケートにも取り組んでいます。エテリ・トゥトベリーゼ自身、自分の娘を指導をしていました。
ロシアのドキュメンタリー番組で、自信の娘を指導するエテリ・トゥトベリーゼと泣きながら練習する娘の姿が放送されています。
現在はプロスケーターとして活躍しています。
結果出す指導方針の一端
「コーチは(選手を)いつも賞賛すべきではない」
フィギュアスケート界の「鉄の女」とも呼ばれ、練習場にコーチが現れると、空気が一変。
選手にコーチが求める競技レベルに達するまで徹底的に反復練習させます。特にフィギュアスケートは大人になる前の若い選手が多く、子供に対する厳しいアプローチに、ロシア国内から批判的な意見もあがるほどです。
エテリ・トゥトベリーゼさんは、練習するスケート場を「工場」、選手を「原材料」と呼ぶこともいとわず、選手を褒めず”鬼コーチ”として振る舞います。
やるべきことを”やりたがらない子供”を厳しく叱責するのはコーチの役割
「練習では150%のことをやり、本番では110%を出す」
指導内容の1つとして、”1時間30分連続”して”休憩なし”で”曲をかけて滑り続ける”練習が行われます。
フィギュアは、ショートプログラムが約2分50秒、フリースケーティングが約4分です。1つの演技をするだけでも肉体は酷使されます。
練習において、本番で使用する曲を流して練習することはハードなトレーニングですが、それを1時間半、休みなしで滑り続けるのはトップアスリートでも酷。1日に午前午後と2度行われます。
また、本番ではやらない高難度の技を練習では取り入れます。例えば女子選手に対して”3回転+3回転+3回転”の連続ジャンプです。
”高負荷+高難度”を練習で経験すれば、本番は容易にできる。
肉体的にも精神的にも成長する。
「フィギュアスケートには女性としての美しさが大事だ」
女子フィギュアスケート選手は、本番では衣装に加え、化粧をして演技に臨みます。
通常スポーツの練習で化粧する女性アスリートは少ないです。ですが、コーチは、練習であっても化粧をして常に美しくあるべきと考えています。
演技力が問われるフィギュアでは、化粧も競技力に影響を及ぼすと言っても過言ではありません。選手に対して、表現者としての自覚を持ち、競技者としての覚悟を持つことを細部にまで求めるのです。
常に練習は本番である意識を。
エテリ・トゥトベリーゼから学び、勉強に活かす7例
何かを学ぼうとしている人にとっては、この指導方針から学べることがあるのではないでしょうか。
勉強においても「結果を出すべきときに、結果を出す人間」になるために、エテリ・トゥトベリーゼさんを参考にしてはどうでしょうか。
特に勉強する自分自身に、あえて負担をかけて学ぶことが、結果を確実に出す術です。勉強において自分に負担を課す具体的な方法を7つ具体例を紹介します。
1.実際の試験時間を短縮して問題を解く
「50分の試験時間を40分の設定で過去問を解く」など、試験時間を短縮しても、確実に合格点を取る訓練です。
迅速さ、正確さ、素早い状況判断能力が鍛えられます。どんなに短い時間でも絶対に問題を解き切る意志が必要です。
時間を短縮しても容易に解けるようであれば、本番の試験も短時間で解答でき、見直す時間を十分にとれるメリットもあります。
「人より早く解答できる」という事実は、メンタル面を安定させ、余裕を持って解答できミスが減ることにつながります。
2.過去問を30年分解く
受ける試験の過去の問題30年分をやり込むことです。
1週間に1年分解くとしても、30週間、半年以上かかります。半年と言わず、3か月でやり切る決意をする。負担になることは間違いありませんが、30年やり込めば、学力の向上だけでなく、自信にもつながります。
過去に東京大学を受験し合格した生徒の中に、50年分やり込んだ強者もいます(‘ω’)ノ
3.問題は”ノーミス”になるまで
フィギアスケートでよく聞かれるのが「ノーミスの演技」という言葉です。想定していた演技が完璧にできることを指しています。
勉強においても、どんな問題でも何1つミスしなくなるまで繰り返す勉強をやってみてはどうでしょうか。
全ての問題を何1つミスしなくなるまで、何度も何度も鬼反復。
4.1冊の問題集を20回転
1冊の問題集を1ページから最後のページまでやったら1回転。また1ページ目に戻って最後までやったら2回転。これを20回繰り返す。
問題集を1回やるにしても、隅々まで記憶できるわけではありません。
1回転ごとに新たな発見をしながら解くことで、1冊の問題集を完璧できます。その問題集のどこを問われても答えられ、説明もでき、補足の説明も加えられる状態にできます。
5.最高の難度の勉強をする
- 最難関の専門書で勉強
- 最高難度の模擬試験を受験
- 検定1級を目指す
- 資格を満点合格を目指す
- 東大の過去問
上記のような目指すカテゴリーの最高峰に挑むことです。個人的に、子供は自分の可能性を勝手に狭めることがあります。「自分はこの程度」「これぐらいでいいや」「どうせやっても無理」など。
結果を出すことを求め、貪欲に結果を出そうと我武者羅になることが自分を急成長させます。
6.劣悪な環境で勉強する
- 寒い場所
- 蒸し暑い場所
- 騒音でうるさい場所
- 限られたスペース
- 気が散ってしまう環境
あえて自分に厳しい環境を課す方法です。どんな環境でも勉強でき、正確に解答できる能力があれば、本番では容易に結果が出せるでしょう。
7.休憩なしで過去問を解く
疲れたときでも、確実に得点する訓練です。
本番に体調が優れないことや過度に緊張することは考え得ることです。疲労していようが、体調が悪かろうが、どんな状況でも結果を出す。
一見根性論ですが、現実に試験日に何が起こるかわかりません。最悪を想定したシミュレーションはあっていいのではないでしょうか。
では、今回は以上になります。
練習の段階で、圧倒的な勉強量と質を経験し高い負荷をかけておけば、本番は全く苦にならないでしょう。受験ではギリギリで合格を目指すよりも、トップ合格する意気込みで勉強することもいいですね。それでは(^^)/