こんにちは、学ぶうえで参考になる考えをまとめています。
今回は君原健二(きみはら けんじ)さんの考えを参考にします。
君原さんは、1941年生まれのマラソン選手として活躍された方です。オリンピックに3大会連続で出場されています。東京オリンピックでは8位、メキシコシティオリンピックでは銀メダル獲得、ミュンヘンオリンピックでは5位入賞、他にも数々の大会で優勝、入賞のしおり、70歳を超えてもフルマラソンを完走されています。
次の電柱まで 【苦しくなったときの頑張り方】
君原さんは、マラソンで苦しくなったときに、「次の電柱まで走ろう」「次の街角まで走ろう」と自分自身に言い聞かせて走ったそうです。
フルマラソンは42.195kmの道のりを走破しなければなりません。ゴールは見えず、途中で苦しくなることもあります。そこで、先の見えない遠くのゴールだけを目指すのではなく、少し先にある電柱まで走るという、小さな目標を設定して走ったそうです。
試験もまた、ゴールは目の前になく長期戦になります。ときには苦しくなるときもあるでしょう。
新しいこと学んでいると、自分の知らないことがだらけで、理解することに時間がかかります。一度や二度考えただけでは理解できないこともあり、あきらめそうになることもあります。
こんなときは、君原さんの考えを参考にして、「あと少しだけやってみよう」という心構えをもってみましょう。
学ぶときに「次の電柱まで」という考えを具体的に取り入れようとすると以下のようなやり方が考えられます。
- あと5分だけやってみよう→時間の限定
- あと3問だけやってみよう→量の限定
- 暗記するものは、お風呂の中だけで覚えよう→場所の限定
- この勉強をするときは、座らず立って勉強してみよう→行動の限定
- これだけやりきったら、おいしいものを食べよう→小さな目標設定と報酬
常に目標を持ち続ける【習うは一生】
第一線を退いた後、70代になってもフルマラソンを完走されています。
また、講演会では、充実した人生を送るために目標を持ち続けることをおっしゃられております。
過去に設定した目標を達成したとしても、新たに目標を定めることは充実した生活につながります。スポーツ以外でも言えることではないでしょうか。
教育者でもあった吉田松陰の言葉です。
1つの達成に満足せず、次の目標を設定をし、さらに挑む。自分の定めたことに挑戦することは、とても面白いです(^^)v ゆえに充実します。
義務教育、高校、大学と必死になって勉強することは良いと思います。しかし、社会人になってから自ら学んでいる人は少ないのが現状です。経済協力開発機構のデータによると、25歳以上の社会人が学び直しをしている割合が他の先進国に比べて圧倒的に低いそうです。
大学に行くこと、就職することが、人生のゴールではありません。ゴールは、小さな目標を設定し続け、挑み続けた先にあります。
現在「リカレント教育」が話題になっていますが、大人の学び直しは、時代が変化し続ける中、必要不可欠です。
たとえ1つの目標がかなったとしても、次の電柱を定め、前に進みましょう(@^^)/~