こんにちは、『「学ぶ」ことは、人から「真似ぶ」ことから。 』 学びのヒントになることをまとめています。
今回は、女性としてローマ大学最初の医学博士となったマリア・モンテッソーリ(1870~1952)です。
女性差別や偏見などの逆境を乗り越え、知的障がいのある子どもであっても知能を向上できる方法を発見し、のちに、障がいのない子どもの教育にも活かし、モンテッソーリ教育として確立しました。
世界中でその方法は支持され、現代では、Amazon創立者ジェフ・ベゾスやGoogle創立者ラリー・ペイジ、Facebook創業者マーク・ザッカーバーグ、藤井聡太棋士などがモンテッソーリ教育を受けています。
モンテッソーリ教育とは【基本的な考え】
子どもは、生まれながら自分を育てる力が備わっていることが前提です。そもそも子どもは、大人が教え込まなくても、自発的に活動できるということです。
この目的に向けて、子どもを教育します。大人になる24歳までを4段階に分け、発達段階にふさわしい環境を用意し、能力を発揮させる考えです。
- 幼年期(0~6歳頃)→ヒロから人間へと変わる時期
- 児童期(6~12歳頃)→集団で課題解決できる時期
- 思春期(12~18歳頃) →子どもから大人へ変わる時期
- 青年期(18~24歳頃) →社会を形成する時期
6年間の各段階であり、各段階をさらに前期と後期にも分け、3歳の幅でそれぞれの時期に応じて能力を獲得する。
モンテッソーリ教育の方法
自由の保障とは、子どものやりたいことを制限せず、大人は十分観察します。用意された環境で、子ども自身が、やることを決め、自主的に取り組みます。やることを「お仕事」「ワーク」と呼び、一人ひとりが興味がもったことを、個別に、納得いくまで繰り返します。
そのため、4つの条件を満たす環境整備が重要です。
- 自由に教具を選べる環境
- 自主的にやりたいと思うような教具
- 縦割りクラス(3歳の幅の異なった異年齢の混合のクラス)
- 援助する先生
教具とは【5つに大別される教具】
子どもは5感で体感することで興味をもち学んでいきます。
教具は、単なるおもちゃではなく、形や大きさ、重さ、手ざわりなどで感覚を刺激し、好奇心をもたせ、自発的な学びを促すものです。以下のように5つに大別されます。
援助する先生に求めらる【12のこと】
「教え込む」ではなく、注意深く観察し「援助する」スタンスです。ときには子どもの欲求に沿って「待つ」ことも重要とされています。
逃していけない「敏感期」【6つの急成長する時期】
ある時期にある事柄に対して、強い感受性が現れる時期です。
この時期に、ある特定の事柄を急速に身に着けることができます。
モンテッソーリ教育に見られる特徴【期待される点と心配される点】
以上のことを踏まえて、どのような特徴があるか、良い面と悪い面、簡単に3つずつ挙げています。これは現場の声も含めたものです。
日常で取り入れる【親のやるべき行動とは】
結局、日常生活でどのようなことをやればよいのでしょうか。シンプルにできることを提案します。
ただ面白そうなこと、可愛らしい単なるおもちゃを置くのではなく、敏感期に応じた教具を置くことをおすすめします。
5感を刺激するような行動を見守るべきでしょう。動き回る、何かを触る、つかむ、洗うなど、やってはいけないと禁止するのではなく、興味をもったことを見守りましょう。家事を一緒にやることも良いですね(*”▽”)
言葉による促し誘い、子どもが興味をもつヒントをたくさん投げかける。どれか1つでも興味を持てば良いので無理強いしない。
部屋の中では、体験しにくい、嗅覚や視覚、聴覚を刺激するため、外に出て自然とせっすることをおすすめします。花の匂いとか動物の鳴き声とか動植物の姿を見ること、異文化を体験することです。
子どもの成長には大人の過干渉ではなく、援助が必要ということです。子育てに正解はありません。子どもによって反応は違いますので、1つの参考にしてください。では(^O^)