家で全く勉強しなくても、小学生のうちに身につけたい5つのこと

こんにちは、まねこです。

小学生の子供を持つ親御さんは、子供の進学先は決まっていますか。私立中、近所の公立中、公立の中高一貫校など。

日本の現状では、都市部になるほど、中学受験をする小学生の数は多くなっています。家庭の教育方針によっては、受験(受検)することが当たり前と考えている家庭も多いでしょう。

とはいえ、地方では、通学圏内に私立中学や公立の中高一貫校などが無いことがほとんどです。ちなみに以下は、「国立・公立・私立」別の中学校の数と割合(%)です。

都道府県 合計 国立 公立 私立
合計 10,222 70 0.7% 9,371 91.7% 781 7.6%
北海道 595 4 0.7% 575 96.6% 16 2.7%
青森 160 1 0.6% 154 96.3% 5 3.1%
秋田 114 1 0.9% 112 98.2% 1 0.9%
岩手 162 1 0.6% 158 97.5% 3 1.9%
宮城 207 1 0.5% 199 96.1% 7 3.4%
山形 99 1 1.0% 98 99.0% 0 0.0%
福島 230 1 0.4% 221 96.1% 8 3.5%
茨城 224 1 0.4% 210 93.8% 13 5.8%
栃木 164 1 0.6% 156 95.1% 7 4.3%
群馬 168 1 0.6% 161 95.8% 6 3.6%
埼玉 447 1 0.2% 415 92.8% 31 6.9%
千葉 400 1 0.3% 375 93.8% 24 6.0%
東京 804 6 0.7% 610 75.9% 188 23.4%
神奈川 476 2 0.4% 410 86.1% 64 13.4%
山梨 93 1 1.1% 84 90.3% 8 8.6%
長野 196 2 1.0% 187 95.4% 7 3.6%
新潟 232 3 1.3% 225 97.0% 4 1.7%
富山 82 1 1.2% 80 97.6% 1 1.2%
石川 89 1 1.1% 85 95.5% 3 3.4%
福井 82 0 0.0% 78 95.1% 4 4.9%
静岡 294 3 1.0% 263 89.5% 28 9.5%
愛知 442 3 0.7% 417 94.3% 22 5.0%
三重 168 1 0.6% 158 94.0% 9 5.4%
岐阜 186 1 0.5% 176 94.6% 9 4.8%
滋賀 106 1 0.9% 99 93.4% 6 5.7%
京都 191 1 0.5% 164 85.9% 26 13.6%
大阪 521 3 0.6% 455 87.3% 63 12.1%
兵庫 386 1 0.3% 342 88.6% 43 11.1%
奈良 115 1 0.9% 103 89.6% 11 9.6%
和歌山 129 1 0.8% 121 93.8% 7 5.4%
岡山 164 1 0.6% 154 93.9% 9 5.5%
広島 268 4 1.5% 235 87.7% 29 10.8%
山口 165 2 1.2% 155 93.9% 8 4.8%
鳥取 59 1 1.7% 55 93.2% 3 5.1%
島根 97 0 0.0% 94 96.9% 3 3.1%
徳島 89 1 1.1% 86 96.6% 2 2.2%
香川 76 2 2.6% 69 90.8% 5 6.6%
愛媛 134 1 0.7% 129 96.3% 4 3.0%
高知 129 1 0.8% 120 93.0% 8 6.2%
福岡 368 3 0.8% 338 91.8% 27 7.3%
佐賀 92 1 1.1% 85 92.4% 6 6.5%
長崎 189 1 0.5% 173 91.5% 15 7.9%
熊本 172 1 0.6% 162 94.2% 9 5.2%
大分 132 1 0.8% 127 96.2% 4 3.0%
宮崎 138 1 0.7% 128 92.8% 9 6.5%
鹿児島 232 1 0.4% 221 95.3% 10 4.3%
沖縄 156 1 0.6% 149 95.5% 6 3.8%

ピンク色の箇所はベスト3とワースト3です。

以下は中等教育学校です。

中等教育学校を簡単に説明すると、中学校にあたる3年間を前期、高校にあたる3年間を後期とした中高を同一した学校です。公立の中高一貫校が人気の理由こちらでも少し解説してあります。

都道府県 合計 国立 公立 私立
合計 54 4 7% 32 59% 18 33%
北海道 2 0 0% 2 100% 0 0%
宮城 2 0 0% 1 50% 1 50%
茨城 4 0 0% 2 50% 2 50%
栃木 1 0 0% 0 0% 1 100%
群馬 2 0 0% 2 100% 0 0%
埼玉 1 0 0% 1 100% 0 0%
千葉 1 0 0% 0 0% 1 100%
東京 8 2 25% 6 75% 0 0%
神奈川 5 0 0% 2 40% 3 60%
長野 1 0 0% 0 0% 1 100%
新潟 7 0 0% 7 100% 0 0%
愛知 1 0 0% 0 0% 1 100%
三重 1 0 0% 0 0% 1 100%
滋賀 1 0 0% 0 0% 1 100%
大阪 1 0 0% 0 0% 1 100%
兵庫 2 1 50% 1 50% 0 0%
奈良 2 1 50% 0 0% 1 50%
岡山 2 0 0% 1 50% 1 50%
広島 1 0 0% 1 100% 0 0%
山口 1 0 0% 1 100% 0 0%
愛媛 5 0 0% 3 60% 2 40%
福岡 2 0 0% 1 50% 1 50%
宮崎 1 0 0% 1 100% 0 0%

※出典;文部科学省 令和元年度学校基本調査より作成

 

やはり、東京の中学校は23.4%が私立中と全国で最も高い割合です。一方で山形は私立中が0校、富山・秋田の私立中は1校のみ

全国で見ると、中学校の91.7%が公立中学校と、ほとんどの小学生が指定された公立中学に通うことになっています。私立中は少数派となります。

家で全く勉強しなくても、小学生のうちに身につけたい5つのこと

中学受験(受検)を想定している家庭は、早くから受験に向けた準備のために、通信教育を利用して自宅で勉強したり、塾に通ったりするでしょう。

他方、中学受験(受検)を考えていない家庭は、自宅学習を全くしない小学生も珍しくありません

何も机の前に座って勉強することだけが、学ぶことではなく、学び方は家庭によって多様性があっていいと思います(‘ω’)ノ

※小学校の時に勉強しなくても

大学進学を考える家庭で、中学校や高校から本格的に勉強をはじめて、地方の国立大学や私立の難関大学に合格する子供も見られます。

子供の性格や特性に応じて、家庭の教育方針の柱を立て、受験に注力する時期を定めるのも良いかと。正解は1つではありませんし、成長に応じて方針転換もあっていいです(^^)

とはいえ、中学受験をせず、自宅の机で全く勉強していなくても、小学生のうちに身につけておくべきことはあると思います。5つことを紹介します。

いずれ、大学受験をしたり、新しいことにチャレンジして学ぼうとする機会に備えておく。小学生という時期に、学ぶ下地をつくっておくことはぜひ勧めたいです。

1.「なぜ」と思う癖をつけること

「なんでこうなるんだろう?」と思うことで、本質を理解しようとする態度が育まれます

例えば、小学校4年生理科の授業で月を習います。「なぜ、月は周期的に満ち欠けするんだろう?」と疑問に思うことで、地球が自転していることや、月が地球を中心として公転し、太陽の光を反射して光って見える」など、1つの疑問から多くの知識や現象を学べます。

知識を蓄えることは大事ですが、表面的な知識だけでは忘れてしまうこともあります。根源的なことを知ることで、頭に残りやすくなります>忘れない覚え方【覚えるメカニズムを学ぶ】

前提を疑って考えたり、当たり前とされていることも、自分の頭で考える癖を小学生の頃から身につけておきたいです。

※問題消化マシーンは×
目の前の課題を消化することだけ
を目的に勉強してはいけません。
大量の課題をこなすだけが、
学習の目的になってしまうと、
記憶できず、学力は伸びていきません(~_~;)

2.知らないことを自分で知ろうとすること

成長するにつれて、新しいことに次々と出会うことになります。

学校での授業、人との会話、本やネット。たくさんの情報に出会ったときに、知らないことに対して、どう向き合うかが学ぶ姿勢の土台になると考えています。以下のようなことが大切です。

  • 知らないという事実に気付けること
  • 知りたいと思うこと
  • 知る手段と調べる具体的な方法を心得ていること
  • 実際に行動(調べる)できること
  • 自分の言葉で言い換えて説明できること

未知のことに出会ったときに、以上のような向き合い方ができれば、どんどん学ぶことが楽しくなるはずです。

教科書や問題集がなくても、日頃から意識することで学ぶ姿勢がつくことが期待できます。

3.たくさん言葉の意味を知っておくこと

人は、言葉を使って考えます。言葉なしには考えられない。さらに、言葉で知識を獲得し、人とコミュニケーションもします。

もちろん、勉強も特別な場合を除けば、言葉を使って学んでいきます。

豊富な語彙力は、理解を早め、思考を深め、学習の手助けになることは間違いないです。小学校からたくさんの言葉を浴びておきましょう(*^_^*)

言葉に出会う方法でよく言われることは「本を読もう」ということです。異論なくそう思います。

本は何でもいい。好きな分野、作品、作家さん。選び方は自由でいいですが、読書に親しんでいる小学生は、手を出したことのない本に触れることをお勧めします。

言葉だけでなく、新しい興味が生まれ、今までになかった考え方ができるようになります。学校の図書館を全冊読破する強者もいるようですね(´ω`)

言葉に触れる方法は、読書だけではありません。例えば、辞書使って言葉に触れる勉強法もあります。こちらで紹介しています>【小学生・国語の力を高める】語彙を増やす勉強法【辞書を楽しむ】

4.「面白い・楽しい・すごい・きれい」などの感受性を豊かにすること

心が大きく動いたときに、人は奮い立ち、行動へと移ります

「何か新しい挑戦をしよう」「目標を達成するために行動しよう」と決意し動き出すエネルギー源は、”心の揺れ”です。

例えば、野球選手の鳥肌が立つような凄いプレーを見てプロを志したり、大学受験に失敗した悔しい経験を糧に仕事では誰にも負けないと決意ができたり、憧れの人から励まされたことで頑張れたり。

心が揺れ動いたときに、人は不思議と力が出ます

子供の頃から、日常の中に、心が躍るような体験をいっぱいしておくことで、感受性が磨かれます

面白いことは夢中でやって、楽しいことは全力で楽しむ、たくさんの音楽や芸術に触れる。

子供の頃のこういった体験で、活動の原動力となる”心の揺れ”は、年齢を重ねても起こるでしょう。

大きく心が揺さぶられたとき、夢中で1つのことを突き詰め、追い求められる強さを発揮します。

5.好きなことを根気よく取り組めること

大好きなことでも、壁にぶち当たることもあります。

小学生のうちに、遊びの中でやり切る経験を積んでおくことは大事だと思います。

  • ゲームが好きなら完結するまで、誰にも負けないくらい極める。
  • 漫画が好きなら作品を作って雑誌に投稿する。
  • 電車が好きなら全国を電車で旅する。
  • ダンスが好きならコンテストで優勝するほど練習する。

など、徹底的にやってみる経験です。徹底的にやろうとすると、壁に出会えます。

自分より上手い人の出現、解決困難な問題の発生、飽き。

どんなことも、”やり始めの楽しさ”は続きません。”乗り越える楽しさ”を味わってほしいです。

では、今回は以上になります。それでは(^^)/