【教えて学ぶ】「選手兼監督」勉強法【教師になりきる】

こんにちは、「学ぶことは真似ることから」のブログです。

スポーツが好きな人は「選手兼監督」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

スポーツで監督業をやりながら選手としてプレーすることを指します。

※プロ野球界の「選手兼監督」
近年のプロ野球では2014年から2015年シーズンで
中日ドラゴンズ谷繁元信さんが
「選手兼任監督」として指揮を執られていました。
また、ヤクルトスワローズで活躍された
古田敦也さんも2006年から2007年シーズンで
「選手兼任監督」で、自ら代打として打席に立つ
「代打、俺」が話題になりました。

「プレイングマネジャー」とも呼ばれています。

勉強においてもこの「プレイングマネジャー」として勉強することをおすすめします。

【教えて学ぶ】「選手兼監督」勉強法【教師になりきる】

「選手兼監督」勉強法とは

  • 生徒兼教師」になりきる

スポーツにおいては「選手兼監督」ですが、勉強においては「生徒兼教師」ということになります。

勉強するときに「生徒」として学び、「教師」として教えるということです。

あくまで勉強している人は、志望校合格や資格試験合格などを目標にした「学ぶ側」です。

ですが、学んだことの理解を深め、定着するために「教える側になりきる」という勉強法は有効です。

  • 人に教えるには、100%の理解と分かりやすい解説

教師として「教える側」になるには、学んでいる分野が不十分では説明もままならず、的確に伝えなければ納得してもらえません。

教えるために、自然と深く学ぼうとするわけです。

例えば、教えるための準備として、まず想定問答をイメージします。

生徒:「電力ってなに?」
教師:「単位時間に電流がする仕事のこと。単位はWワット」
生徒:「仕事ってどういうこと?」
教師:「物体に力を加えて、力の向きに動いたときに『仕事をした』と言うよ」
生徒:「電力ってどうやって計算するの?」
教師:「電流と電圧の積だね」
生徒:「電力量とは何が違うの?」...

頭の中で、理解していない「生徒」を想定することで、何がわからないかをイメージでき、理解すべき事柄が明確になります。

曖昧な知識を100%理解した後に、まとめてシンプルに伝達しようとすることで、自分の頭の中も整理されます

「教える側」に立つことのメリット

  • 教えるために必死になれる

教えなければならないという、状況をつくることで、教える責任感が芽生えます。

”分かりやすく””丁寧に””間違いのないように正確に”教えようとすることで、 ”分かりやすく””丁寧に””正確に” 理解しようと必死になれます。

  • 曖昧な理解が詳らかになる

「何となくわかった」が無くなります。

不十分な説明では相手は納得できませんので、自然と、とことん理解しようとするわけです。

よくあるのが、教えていく中で自分の説明の不自然さに気づくことです。理論が破綻していたり、理解が甘かったり、説明することで明らかになってきます。

また、教える相手に質問をされ、答えられない時に、自分が理解していない所が明確になります。

  • インプット+アプトプットで記憶の定着

覚えたいときは、暗記しようとするだけではなかなか覚えられません。

テストで問題を解いたり、人に説明したりとアプトプットすることで、記憶に残りやすくなります。

教えるということは、まさにアウトプットです。自分で必死で学び(インプット)教える(アウトプット)。一石二鳥です。

誰に教えるのか?

  • 同じ勉強をしている仲間

勉強内容に疑問がある友人がいたときはチャンスです。

相手に教えるチャンス、つまり自分の理解度を深めるチャンスです。

また、同じ勉強をしている仲間に教えるためにも、仲間より早く理解しようとするためおすすめです。

  • 家族(親)に授業をする

小・中・高校生は、学校や塾で習ったことを保護者に教えるといいですね(^.^)

家族に授業をするということです。その日習ったことを家族に教えることで、学んだことを整理できます。

受験生の親の行動について
よく小学生の受験生の親で、
付きっきりで教え込もうとする方がいます。
一緒に考える、子どもに説明させる、など
子ども自身が考える手助けとなることが
望ましいと考えています。
親が生徒役になるのは有効です。

  • 自分に教える

誰もいない空間で”エアー授業”をする(^◇^)

正直相手がいた方がいいです。が必ずしも常に相手がいるわけではありません。

そんなときは、自分に教えるつもりで声に出して説明をするのも効果はあります。

教師になりきり解説書をつくろう

勉強中にノートをとる人は多くいると思います。

ノートは、教えられたことを写すだけでは記憶に残りにくいです。ノートをとるときにも、この「生徒兼教師」としてノートを作成してみましょう。

  • 他の人が見る解説書をつくるつもりでノートをとる

ノートは単なる覚書ではありません。ノートをとる目的は、その場で学んだことを理解し記憶するためです。さらに、後に見直した時に記憶を想起するためノートをとるのです。

そのノートを見ると、すべての人が内容が容易に理解できる。生徒に対して、解説書を作成する教師になりきってノートを作ってみてください。

ただ書き写すよりも、自分の言葉や図を使い、内容を正確に分かりやすく書こうとするはずです。

より正確に分かりやすく書こうとするには、内容を厳密に把握しなければなりません。

ノートのとり方で以下の内容も参考になればと思います。

また、テストや模試の解き直しをするときにも教師になりきってみるのはどうでしょうか。

生徒役に向けて解説書をつくろうとすると、分かりやすさに加え、補足説明なども付け加える必要があります。

内容に関連することを調べるきっかけにもなり、より詳しくなります。

では、今回は以上になります。

人に「伝えよう」「教えよう」とすることが、結果的に自分が一番学んでいるということです。詳しくなければ教えられませんので。

ぜひ「プレイングマネジャー」になりきって学ぶ勉強法を真似してみてください。では(^^)/