こんにちは、「学ぶことは真似ることから」のブログです。
目標に向けて夢中で勉強することこそ効果的な学習法ではないでしょうか。
勉強の目的がはっきりしている人は、意欲的に学べます。
今回は勉強の目標の定め方「SMART」を紹介します。
勉強に必要な目標設定:SMART【5つの要素で効果的に学ぶ】
目標設定:SMARTとは
英語でSmartは「賢い」などの意味ですが、ここでの「SMART」は、1981年ジョージ・T・ドラン氏が発表した、経営者の目標設定に関する論文に掲載されたものに関してです。
「SMART」は目標を達成するために欠かせない、5つの要素の頭文字をとったものです。
- Specific(具体的な)
- Measurable(測定可能な)
- Assignable(誰がやるか割り当て可能な)
- Realistic(現実的な)
- Time–related(期限設定)
この5つの要素は、その後改良され「SMARTの法則」と呼ばれています。経営に取り入れている企業もあり、頭文字をアレンジして企業の経営目標やプロジェクトの目標設定に活用されています。
5つの要素は、現在の定義において以下のような要素が一般的に広く使用されています。
- Specific(具体的な)
- Measurable(測定可能な)
- Achievable(達成可能な)
- Relevant(関連した)
- Time–bound(期限を設定された)
皆さんは、自分が意欲的に勉強するための目標をどのように定めていますか。
中には、自分の夢や究極目標に応じて、きちんと具体的なプランニングをされる方には感服します(._.)
しかし、勉強に関して、「曖昧」な目標を「何となく」決めて、期限を決めず「だらだら」と逃げ道をつくる人を多く見かけます。
失敗したことをぼかして、次への対策が打てずに成長しない。これを避けるための目標設定が「SMART」です。
では、目標設定に重要な5つの要素を見ていきましょう。
目標設定に重要な5つの要素「SMART」
1つ目の要素は、具体的な目標にすることです。
「頭をよくする」「成長する」「スキルアップする」などの目標は具体的ではありません。
例えば大学入試に向けて簡単な目標は以下のようなことです。
さらに、より具体的に1週間の勉強スケジュールを立てるときに、5W1Hを決めることでより具体的になります。
- When(いつ)⇒毎日
- Where(どこで)⇒通学の電車内で
- Who(誰が)⇒自分
- What(何を)⇒英単語ターゲット1900の中から150語を覚える
- Why(なぜ)⇒入試に必要な単語は約6000語だから
- How(どのように)⇒赤シートで隠して頭の中で反芻する
2つ目の要素は、測定可能である目標にすることです。
最終的な目標と現時点との距離を測れる目標です。
受験であれば、合格基準の偏差値という客観的な指標があるため、模試を受験することで把握できます。
ですので、明確な志望校の偏差値を把握し、現時点の偏差値との差を対策ができます。
小・中・高校生ともに模試は必ず受験し自分の実力を測定しましょう。自分の実力から目を逸らしてはいけません。
「何となく地元の高校や大学に行けばいい」という考えは捨ててください。挑戦しなかったことに絶対後悔します。自分の願望を探りやりたいことを求め続けましょう。
3つ目の要素は、達成可能な目標にすることです。
皆さんの目標のほとんどは、今日志して明日達成できません。
勉強は長期戦。目標設定によっては、無謀な勉強計画を生みます。
海外の大学院生やロースクールに通う学生は、毎日20時間勉強をする人もいるようです。そのくらいやらないと卒業できない学校もあるとのこと。
1日の限られた時間で出来る努力量を考え、心身ともに壊れないような目標であることが望ましいです。
個人的な意見ですが... 高い目標設定は大いに賛成です。 すぐに成果が求められる経営などでは、 達成可能性は重要です。 しかし、個人の長期的な目標、理想、志し、夢は、 大いに高く持ち、自分に期待して、 粘り強く何度も挑戦しましょう('ω')ノ
4つ目の要素は、自分の理想につながる目標にすることです。
最終的な自分の追い求める理想に関連した目標であるか、
誰かに流されて設定した目標ではなかいか、
現状に甘んじて仕方なしに設定した目標ではないか。
自分の本心に向き合い、理想に着実に近づく目標を設定しましょう。
5つ目の要素は、期限が設定された目標にすることです。
○月○日○時○分のように日時を設定します。
日時を設定することで、「勉強すべき総量」と「設定した日時」から逆算して、単位時間あたりに勉強することが決められるメリットがあります。
1か月でこのくらい、1週間でここまで、1日でこれ、と全体量から必要な勉強量が割り出せます。
また、締め切り効果も期待でき、適度な危機感が勉強をはかどらせてくれます。
※時間に追われ過ぎないように... 期限を設定する弊害として、 常に時間に追われる感覚になり、 課題を消化することだけで、 理解や記憶ができなくなることがあります。 強迫観念を待たずに”身につける”勉強を 心がけましょう( `ー´)ノ
5つの要素を満たすように簡単に書き出す
目標を書き出す人はよく見かけます。これはいいと思います。
目標設定のツールは他にもたくさんあります。有名なスポーツ選手が高校時代に作成したものもよければ参考にしてください。
ただ目標設定のツールは簡易的なものでいいと思います。こういったツールはこだわったらきりがないですので。
目標を立てることやツールをつくるが目的ではありません。目標を設定することで意欲的に学べ、自己実現ができればいいのです。
今回の「SMART」の5つ要素を満たすように表に簡単に書き出し、見える所に貼っておくといいですね。以下に具体的な例を掲載しておきます。
要素 | 目標(3月1日作成) |
Specific(具体的な) | (例:11月21日の英検2級一次試験を合格) |
Measurable(測定可能な) | (例:英検2級の過去問で合格点7割以上の60点を出す) |
Achievable(達成可能な) | (例:準2級を昨年合格済み) |
Relevant(関連した) | (例:英検は大学入試に活用でき、志望校にも近づく) |
Time–bound(期限を設定された) | (例:試験1か月前の10月までに過去問10年分解く) |
では、今回は以上になります。
「SMART」は、内容・期限・目的を明示することで、曖昧さを排除した目標設定方法です。
なんとなく勉強していては、効果が上がりにくいです。
明確に高めたい能力をはっきりさせることで、濃い勉強内容になるでしょう。では(^^)/